F1 開幕戦 オーストリアGP レース結果

サーキットの種類

 

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モータースポーツが開催されるサーキットは『ロードコース』、『市街地コース』、『オーバルコース』の3種類に大きく分類することができます。

 

 

 

ロードコース

ロードコースは一般的に『サーキット』と呼ばれるところです。モータースポーツを開催するために世界各地に数多く存在し、日本では鈴鹿サーキットや富士スピードウェイなどが該当します。

サーキットは様々な形状のコーナーとストレートを組み合わせて構成されています。地形や高低差を活用したレイアウトを特徴としたサーキットもあります。そのため、サーキットのレイアウトは固有のもので他に同じレイアウトをしたサーキットは存在しません。

 

出典:suzukacircuit.jp

 

F1を開催する鈴鹿サーキットのような大規模なサーキットから、スポーツ走行をメインとした小さなサーキットまで、様々な規模のサーキットが存在します。

サーキットは公道ではないため、運転免許を保有する必要は無く、制限速度もありません。ただし、サーキットが発効するライセンスを取得したり、定められた走行ルールを遵守する必要があります。

サーキットで定められている走行ルールは参加者が安全に走行するために、通常は公道のルールよりも厳しくなっています。

また、レースに参戦するにはJAFが発効するドライバーライセンスが必要になり、各レースで定められたルールを守る必要があります。

 

 

市街地コース

レースを開催するために公道(一般道)を閉鎖して作られた特設のサーキットです。

市街地コースではロードコースと同じように開催されますが、普段は公道として使用されるため、ロードコースよりも路面の凹凸が大きいためグリップは低めです。

水捌け性能を向上させるためにカマボコ型の形状となっていることから、路面はフラットな形状ではないことが多いです。また、交差点を利用した90度の直角コーナーが多くなる傾向があります。

フォーミュラカーがマンホールの上を通過すると、ダウンフォースによってマンホールが浮き上がることがあるため、マンホールはボルトや溶接で固定されます。

市街地コースはロードコースと異なり、広いエスケープゾーンを確保することが困難です。そのため、コースを外れるとそのままガードレールやコンクリートウォールにクラッシュすることになるため、市街地コースでのレースはセーフティカーの導入頻度が高くなり、荒れた展開になることがあります。

 

出典:formula1.com

 

市街地コースと言えば、F1モナコグランプリの開催であるモンテカルロ市街地コースが有名ですが、F1ではモナコGPの他にシンガポールGPやアゼルバイジャンGPなど数多くの市街地コースでレースが行われています。

Formula Eは基本的にロードコースではなく市街地コースで開催されます。また、インディカーシリーズでも市街地コースで多くのレースが開催されています。

 

マカオグランプリ

市街地コースで開催されるモータースポーツイベントとして、毎年11月にマカオの市街地で行われる『マカオグランプリ』が世界的に有名です。

特にF3のレースは長い歴史があり、世界一決定戦に位置付けられています。毎年、世界中の若手ドライバーが集まる注目のレースが開催されます。

1990年のミハエル・シューマッハ選手とミカ・ハッキネン選手のバトルは伝説となっており、2001年には佐藤琢磨選手が日本人ドライバーとして初めて優勝しました。

近年ではFIA GT3車両によるFIA GTワールドカップやWTCR(世界ツーリングカーカップ)といった規模の大きなレースも開催されています。

 

日本での公道レースの開催

世界では市街地コースを使ったレースが数多く開催されていますが、日本での公道を使ったレースの開催は実現に至っていません。

日本では道路交通法の影響により、公道を閉鎖することはできても、制限速度を大きく超える速度でのレースの開催を認めてもらうことが困難となっています。そのため、公道を使用した市街地コースでのレースの開催が難しいのが現状です。

最近では日本でも公道を使用して、レーシングカーによるデモランが開催されることはありますが、制限速度を守った範囲で行われています。

以前に沖縄県で公道を使用した特設の市街地コースでSUPER GTの開催が計画されたこともありましたが、未だに日本における市街地コースでのレース開催は実現に至っていません。

公道を閉鎖して開催されるラリーのようなスピード競技の開催は緩和される方向にありますが、警察と地元住民の協力がなくては実現できません。

 

 

オーバルコース

オーバルコースは楕円形の形状をしたサーキットで、コースによっては平均時速が350km/hを超え、常に高速のバトルが行われるのが特徴です。

アメリカではオーバルコースを使用したレースに人気があり、NASCARやインディカーシリーズに代表されるようにオーバルコースを使用した数多くのレースが開催されています。

 

出典:racer.com

 

特にインディカーシリーズの1戦となっている『インディ500(インディアナポリス500』がオーバルコースで開催されるレースとして世界的に有名です。F1モナコGP、ルマン24時間耐久レースと並び世界3大レースのひとつとされています。

2017年には佐藤琢磨選手が日本人として初めてインディ500で勝利を挙げました。

オーバルコースは楕円形のコースのため、似たような形状が多いのですが、1周が約1マイル程度の『ショートオーバル』と呼ばれるコースから、1周が約2マイルを超える『スーパースピードウェイ』と呼ばれるコースなど様々な種類があります。

また、コーナーにはバンクと呼ばれる傾斜がついており、超高速でもコーナーが曲がりやすくなっています。バンクの角度がコースにより異なるため、コースによって様々な特徴があります。

オーバルコースは単純なレイアウトに見えますが、ドライバーはコーナーの度に繊細なブレーキ操作とシフト操作を行っています。

また、空気の流れを読む必要があり、高速で走行する車両の後方に発生する乱気流(タービュランス)を避けて走行する必要があります。

わずかなミスが大きく順位を落とす原因となったり、燃費も考える必要があるため、高速で走行し続けるためには高いドライビング技術が要求されます。

コースの大きさや形状にもよりますが、オーバルコースでのレース観戦はオーバルコース全体を見渡すことができ、レーシングカーを常に観ながら観戦できるのが特徴となっています。

 

 

ツインリンクもてぎ スーパースピードウェイ

日本では栃木県に位置するツインリンクもてぎに国内唯一のオーバルコースがあります。ロードコースに併設し、『スーパースピードウェイ』と呼ばれています。

 

出典:twinring.jp

 

ツインリンクもてぎでは1999年から2002年まではCART、2003年から2010年までインディカーシリーズがスーパースピードウェイで開催されました。

全日本GT選手権やスーパー耐久のレースをオーバルコースで開催したことがあります。特設のシケインを設置して、速度が上がりすぎないように考慮されました。

ところが、2011年の東日本大震災でツインリンクもてぎが被災し、ロードコース、スーパースピードウェイ共に路面にうねりが発生しました。

ロードコースは全面的に再舗装が行われ、すぐに復旧しましたが、スーパースピードウェイは修復されませんでした。特にターン3(ファーストアンダーブリッジの上)付近がひどく、安全にレースを開催することができないため、現在はオーバルコースを使用したレースは開催されていません。

 

 

サーキットの公認

JAFやFIAが公認するレースを開催するためには、サーキットもJAFやFIAの審査を受け、公認を取得する必要があります。日本には15か所のJAF公認サーキットが存在します。

 

グレード1

F1を開催するためにはFIAが定める『グレード1』という公認を取得する必要があります。

ガードレールの設置方法や開口部の形状、タイヤバリアの配置などの安全性を担保するための設備および、ピットやコントロールタワーの設備など、認証に必要な厳しい条件を満足する必要があります。

日本でグレード1を取得しているサーキットは鈴鹿サーキットと富士スピードウェイの2箇所だけです。