2024年 F1 第22戦 ラスベガスGP 開催概要

 

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP

2024年

 

『FIA-F4』とは?

FIA-F4はFIA(国際自動車連盟)の認定を受けたフォーミュラカーレースの入門カテゴリーで2014年にイタリアシリーズがスタートしました。現在では日本を含め、世界各地で開催されています。

FIA-F4はFIA F3やフォーミュラリージョナルの下位カテゴリーとして位置付けられ、日本では全日本カート、スーパーFJ、JAF-F4などを卒業したドライバーのステップアップ先のカテゴリーとなっています。

日本ではSUPER GTを運営するGTAがFIA-F4のプロモーターとなり、2015年から『FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP』をスタートしました。SUPER GTのサポートレースとして、年間14戦のレースが開催されています。

本記事は『FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP』に関する内容です。

 

出典:dunlop.co.jp

 

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
ロゴマーク

 

 

©GTA

 

マシンは東レ・カーボンマジック社製『MCS4-24』のワンメイク

FIA-F4のシャシーとエンジンはワンメイクと定められています。

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIPが発足した2015年シーズンから導入された『童夢F110』は2023年シーズンをもって終了し、2024年シーズンから東レ・カーボンマジック社製『MCS4-24』が新たに採用されます。

あわせて、トムスが供給してきたTZR42エンジンに代わり、『TMA43』エンジンが新たに採用され、20馬力の出力アップが図られました。

トランスミッションは戸田レーシング製のパドルシフト付きの6速シーケンシャルギアボックスでタイヤは『ダンロップ』のワンメイクです。

 

東レ・カーボンマジック MCS4-24

全長 4,795 mm
全幅 1,750 mm (タイヤ間)
全高 950 mm (ROLL HOOP)
ホイールベース 2,820 mm
トレッド(Front) 1,510 mm
トレッド(Rear) 1,470 mm
車両重量 637 kg (ドライバーの体重含む、チャンピオンクラス)
647 kg (ドライバーの体重含む、インディペンデントクラス) 
サスペンション 四輪ダブルウィッシュボーンインボードタイプ+前後スタビライザー
ホイール(Front) 13″×8J
ホイール(Rear) 13″×10J
タイヤ(Front) 195 / 550 R13
タイヤ(Rear) 240 / 570 R13

 

トムス TMA43 エンジン 仕様

エンジン形式 TMA43
エンジン仕様 自然吸気
排気量 1,987 cc
ボア×ストローク 80.5 × 97.6 mm
エンジンオイル ペトロナスSYNTIUM 7000 0w-40

 

 

FIA F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
2024年 エントリーリスト

チャンピオンクラス

No. ドライバー マシン
10 ⼩松 響 Rn-sports MCS4
14 村⽥ 将輝 湘⼯冷熱 ZAP SPEED MCS4-24
16 新原 光太郎 YBS Verve 影⼭ MCS4
26 三枝 拓⼰ FALCON MOTORSPORT
33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24
34 清⽔ 啓伸 Drago CORSE MCS4-24
35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4
36 ⼘部 和久 TGR-DC RS F4
37 鈴⽊ ⽃輝哉 TGR-DC RS F4
38 梅垣 清 TGR-DC RS F4
45 ⼤宮 賢⼈ PONOS RACING MCS4
46 有村 将真 フジタ薬局アポ◻電⼯
50 野村 勇⽃ HFDP Racing Team
51 洞地 遼⼤ HFDP Racing Team
54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4
60 熊⾕ 憲太 OTG DL F4CHALLENGE
62 森⼭ 冬星 HELM MOTORSPORTS F4
64 HIROBON HELM MOTORSPORTS F4
77 松⽥ ⼤輝 WARMTECH SKILLSPEED
87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team
90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing
97 ⽩崎 稜 Bionic Jack Racing

 

インディペンデントクラス

No. ドライバー マシン
2 仲尾 恵史 TCS AKILAND
4 佐々⽊ 祐⼀ 仙台DayDream with RICHO
5 ⼩⾕ 素弘 TEAM 5ZIGEN F4
9 KEN ALEX BUZZ RACING
11 植⽥ 正幸 Rn-sports MCS4
23 YUGO S2R Racing
30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON
40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES
44 今⽥ 信宏 JMS RACING with B-MAX
55 KENTARO Baum Field F4
61 SAKAI WILLIAM HELM MOTORSPORTS F4
71 ⼤⼭ 正芳 ダイワN通商AKILAND
86 ⼤阪 ⼋郎 Dr.Dry Racing Team
96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND
98 IKARI Bionic Jack Racing

2024年 第1戦/第2戦 富士スピードウェイ エントリーリスト

 

 

FIA F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
2024年 開催スケジュール

2024年シーズンのFIA-F4は2023年シーズン同様に全国5サーキットにおいて全7大会14戦で争われます。

 

ラウンド 開催日 開催地
第1戦
第2戦
5/3~5/4 富士スピードウェイ
第3戦
第4戦
6/1~6/2 鈴鹿サーキット
第5戦
第6戦
8/3~8/4 富士スピードウェイ
第7戦
第8戦
8/31~9/1 鈴鹿サーキット
第9戦
第10戦
9/21~9/22 スポーツランドSUGO
第11戦
第12戦
10/19~10/20 オートポリス
第13戦
第14戦
11/2~11/3 モビリティリゾートもてぎ

 

ラウンド 開催日 開催地
第1戦
第2戦
5/3~5/4 富士スピードウェイ
第3戦
第4戦
6/3~6/4 鈴鹿サーキット
第5戦
第6戦
8/5~8/6 富士スピードウェイ
第7戦
第8戦
8/26~8/27 鈴鹿サーキット
第9戦
第10戦
9/16~9/17 スポーツランドSUGO
第11戦
第12戦
10/14~10/15 オートポリス
第13戦
第14戦
11/4~11/5 モビリティリゾートもてぎ
 

 

 

ライセンス

FIA-F4へ参戦するには、JAFが発行する国内競技運転者許可証A(国内A級ライセンス)以上国際競技運転者許可証B(国際B級ライセンス)以下のライセンス、もしくはJAF国内競技運転者許可証A(限定国内A級ライセンス)を保有している必要があり、かつ以下の条件を満足している必要があります。

 

  • 満16歳以上であること
  • 過去3年間においてレース出場実績が3回以上
  • 過去3年間においてレース出場実績が2回以上で、かつレースを目的として製作されたフォーミュラ車両にてJAF公認レーシングコースにおけるスポーツ走行の経験時間が4時間以上であってその証明を有すること。
  • 過去3年間においてレースの出場実績が1回で、かつレースを目的として製作されたフォーミュラ車両にてJAF公認レーシングコースにおけるスポーツ走行の経験時間が6時間以上あり、その証明を有すること。
  • レースを目的として製作されたフォーミュラ車両にてJAF公認レーシングコースにおけるスポーツ走行の経験時間が9時間以上あり、その証明を有すること。

 

ただし、2021年〜2023年にFIA F2、スーパーフォーミュラ、FIA F3、ユーロフォーミュラ・オープン、スーパーフォーミュラ・ライツ、フォーミュラ・リージョナルで上位3位以内に入賞したドライバーは2024年シーズンへ参戦することができません。

 

スーパーライセンスポイント

FIA-F4のシリーズ7位までのドライバーには、F1ドライバーになるために必要なスーパーライセンスポイントが与えられます。

過去3年においてスーパーライセンスポイントを40ポイント以上を獲得することでスーパーライセンスを取得できる資格が与えられます。

 

1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
12 10 7 5 3 2 1 0 0 0

 

 

 

スカラシップ

FIA-F4では協賛スポンサーの支援により、FIA-F4への参戦資金の大半を補助してもらえる『FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE』プログラムが毎年行われています。

参戦にあたり最も費用が必要となるFIA-F4車両のレンタル費やメンテナンス費を含む様々なサポートを受けることができます。

プログラムの参加には書類選考と実走テストによる選考を勝ち抜く必要がありますが、ステップアップのためには参戦費用が最大のネックとなるため若手ドライバーにとって魅力的なプログラムであると言えます。

2024年の『FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE』プログラムにおいては、熊谷憲太選手が6代目のチャレンジドライバーに選出されました。

 

 

 

公式予選

FIA-F4の公式予選は20分〜30分の走行時間で行われます。公式予選で記録されたベストラップ、セカンドベストラップの順に第1レース、第2レースのグリッドが決定されます。

第3レースが行われる場合のグリッド順は第1レースのベストラップ順で決定されます。

 

  • ベストラップ順が第1レースのグリッド順
  • セカンドベストラップ順が第2レースのグリッド順
  • 第1レースにおけるベストラップを第3レースのグリッド順

 

上位3位のドライバーのベストタイムを平均し、その110%が公式予選通過基準タイムとなり、このタイムをクリアできなければ予選落ちとなります。

公式予選中にコースアウトした車両は自力で復帰した場合に限り、以降の公式予選の走行に出走することが認められます。レッドフラッグの原因となったドライバーは自力で復帰することができても、以降の公式予選の走行に出走することは認められません。

公式予選が2組のグループに分けて行われる場合もあります。その場合、スケジュールは公式通知で発表されます。

 

 

決勝

レース距離は1レースあたり60km(60kmを超える最小周回数)または30分間で行われる2レース、または3レースと定められています。

レースのスタートはスタンディングスタートで行われます。

 

 

セーフティカー

レース中、コース上に危険な状況が発生した場合は、セーフティカーが導入されます。

その際の運用ルールは『国際モータースポーツ競技規則 付則H項』に準拠します。

 

 

タイヤ

FIA-F4は『ダンロップ』のワンメイクです。

 

タイヤは公式予選から各決勝のレーススタート時に使用可能なドライタイヤは事前の車検でマーキングされた1セット(前輪2本、後輪2本)のみと決められています。

レース審査委員会が認めた場合に限り、タイヤ1本のみであればタイヤ交換が可能です。ただし、2本以上タイヤを交換する場合は、決勝は最後尾スタートとなります。

1大会で3レースが開催される場合、2セットのタイヤ(前輪2本、後輪2本)のタイヤを使用することができます。2セット以外のタイヤを使用する場合は最後尾スタートとなります。

ウェットタイヤに関しては使用本数に限りがなく、タイヤマーキングなどの管理も行われません。ただし、競技長がウェット宣言を行わない限り、ウェットタイヤを使用することができません。

 

 

スペアカーの使用禁止

FIA-F4ではスペアカーの使用は認められていません。そのため、万一、クラッシュやトラブルなどで車両が走行できなくなった場合は修復しなければなりません。修復できなかった場合はリタイア届けを提出しリタイヤしなければなりません。

 

 

ポイント

決勝の順位に応じて、以下のポイントが与えられます。シーズンを通して最も多いポイントを獲得したドライバーがチャンピオンとなります。

FIA-F4では各レースにおいて5台以上のエントリーがあり、年間に少なくとも14レースが成立しなければ選手権は成立しません。

 

1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
25 18 15 12 10 8 6 4 2 1

 

赤旗でレースが中断したままレースが終了した場合

先頭車両が2周回を完了する前にレースが赤旗により中止された場合

レースは成立せず、ポイントは与えられません。

 

先頭車両が2周回を完了し、レース距離の75%未満でレースが中止された場合

レースは成立しますが、与えられるポイントは半分となります。

 

先頭車両がレース距離の75%以上を完了した後にレースが中止された場合

レースは成立し、全てのポイントが与えられます。

 

 

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
レース結果

 

 

 

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
視聴方法

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIPは『YouTube』でライブ配信されます。

 

 

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