2024年 F1 第4戦 日本GP 開催概要

 

シグナルの意味(5) レース中断時の点灯方法

 

これまで、プラクティスセッションにおけるシグナルの点灯方法、レーススタート時のシグナルの点灯方法、スタートがやり直しとなる場合のシグナルの運用方法について解説しました。

 

 

今回はレース中にレッドフラッグ(赤旗)が振られて一時中断となってから、レースが再開されるまでの間のシグナルの運用方法について解説します。

これまでと同様に、ここに記載している内容は『Recommended light signals for standing starts in circuit events』に記載の内容を日本語でわかりやすく解説したものになります。

FIAが定める方法以外でシグナルを運用する場合には、特別規則書に記載するなどして、ドライバーやチームへ周知する必要があります。

 

 

レース中に赤旗が提示されレースが中断

レース中、レッドフラッグが振られてレースが一時中断となった場合、レッドシグナルが点灯し、さらにオレンジシグナルが点滅します。これがレース中断の合図となります。

ピットロード出口のシグナルはレース中と変わらずグリーンが点灯したままとなります。

 

 

赤旗が提示されると、すべての競技車両は赤旗ラインの手前に整列しなければなりません。F1の場合、赤旗ラインはピットロード出口に設定されているため、すべての車両はピットロードに整列します。

 

 

 

レース中断

レースが中断となっている間、スタートシグナルは消灯したままの状態となります。ピットロード出口のシグナルはグリーンの点灯が継続します。

 

 

レース再開 10分前

レース再開の時刻が決定し、レース再開時刻の10分前になると、レッドシグナルが2回点滅し、その後、点灯状態となります。ピットロード出口のシグナルはレッドが点灯します。

 

 

レース再開 3分前

レース再開時刻の3分前になると、レッドシグナルが2列だけ消灯します。以降のシグナルの点灯は、通常のフォーメーションラップ開始時と同じ手順でカウントダウンが行われます。

 

 

レース再開時刻になるとセーフティカー先導でレースが再スタートします。その後はセーフティカーの運用ルールに準拠します。

F1の場合は、レース再開後の周回の最後でセーフティカーがピットインし、すべての車両はグリッドに着き、スタンディングスタートでレースが再開されます。

 

 

まとめ

これまで、5回にわたってFIAが定めるシグナルの運用方法について解説してきました。複雑な運用方法は特にありませんので、一度、理解しておくと、モータースポーツ観戦に役立つのではないでしょうか。

レースシリーズ独自のシグナルの運用方法がある場合は、ここで紹介した内容と異なりますので注意が必要です。今後も新しいシグナルの運用方法が追加された際には、その都度、解説していきたいと考えています。

 

 

シグナルの意味

 

 

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