モビリティリゾートもてぎは『ツインリンクもてぎ』として1997年にホンダ(本田技研工業)が栃木県芳賀郡茂木町に設立したサーキットです。
国内では唯一の本格的なオーバルコースとロードコースを併せ持ったサーキットですが、現在はオーバルコースは使用されていません。
2022年2月28日、『ツインリンクもてぎ』としての営業を終え、3月1日から施設名称が『モビリティリゾートもてぎ』へ改められました。
モビリティリゾートもてぎの特徴
モビリティリゾートもてぎのロードコースはブレーキングの激しいコーナー(1コーナー、3コーナー、5コーナー、V字コーナー、ヘアピン、90度コーナー)が多いことが特徴です。
『ストップ・アンド・ゴー』と呼ばれるレイアウトであり、世界的にもブレーキに厳しいサーキットのひとつとして有名です。
長さ760メートルのダウンヒルストレートの先にある90度コーナーでのブレーキングが最大のオーバーテイクポイントと言えます。
オーバルコースとの立体交差部分はトンネルとなっており、コースを1周をする間に2箇所のトンネルを通過する珍しいレイアウトとなっています。
モビリティリゾートもてぎで開催される世界選手権
モビリティリゾートもてぎでは1999年から二輪レースの世界選手権である『MotoGP 日本グランプリ』を長きにわたり開催しています。
2000年から2003年は日本グランプリが鈴鹿サーキットで開催されたため、ツインリンクもてぎではパシフィックグランプリとして開催されました。
2020年、2021年は新型コロナウイルス『COVID-19』の感染拡大による影響のため、残念ながらMotoGP 日本グランプリの開催は中止となってしまいました。
2015年から2017年にはツーリングカーの世界選手権である『世界ツーリングカー選手権(WTCC)』の日本ラウンドがツインリンクもてぎで開催されました。
アトラクション
モビリティリゾートもてぎの敷地内にはサーキット以外にも多くのアトラクションがあります。
遊園地のようなアトラクションや自然を体験できるハローウッズ、ホテルやキャンプ場、ホンダコレクションホールといった施設が併設されており、モータースポーツ以外にも楽しめるようになっています。
モビリティリゾートもてぎ
オーバルコース
モビリティリゾートもてぎのオーバルコースは『スーパースピードウェイ』と呼ばれていました。1周は1.5マイル(約2.4km)でバンク角は約10度あります。
1999年から2002年まで、オーバルコースを使用してアメリカのCART(チャンプカーシリーズ)が開催されました。2003年からはインディカーシリーズが『INDY JAPAN』として2011年まで開催されました。
2011年のインディカーシリーズの開催は例年通りオーバルコースで開催される予定でしたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、オーバルコースの路面にうねりや亀裂が発生したため、安全性の観点から使用できなくなりました。
そのため、2011年の開催はINDY JAPANとして初めてのロードコースでの開催となりました。このとき、ピットレーンは通常のロードコースのものではなく、オーバルコースのピットレーンが使用され、1レース限りの特別なレイアウトとなりました。
オーバルコースはCARTやインディカーシリーズだけでなく、仮設のシケインを設置した特別なレイアウトで全日本GT選手権(JGTC)やスーパー耐久のレースを開催したこともあります。
現在もオーバルコースの路面は修復されておらず、公式なレースは開催されていません。
モビリティリゾートもてぎのコースレイアウト
コース全長
4.801km (JAF/MFJ公認)
コースレコード
1分29秒757
野尻 智紀
SUPER FORMULA (2021年)
過去のレース結果
AUTOBACS SUPER GT SERIES
全日本スーパーフォーミュラ選手権
スーパー耐久シリーズ
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP
FIA F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
モビリティリゾートもてぎの所在地
〒321-3597 栃木県芳賀郡茂木町桧山120−1
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