2024年 F1 第22戦 ラスベガスGP 開催概要

 

インディカーシリーズのフラッグ

 

インディカーシリーズでは独自のフラッグルールが運用されています。F1に代表されるFIA公認のレースにおける国際モータースポーツ競技規則付則H項に準拠したフラッグの運用ルールと異なります。

インディカーシリーズのフラッグ運用ルールはFIAの定めるルールと共通の部分もありますが、インディカーシリーズ独自のフラッグもあり、フラッグの種類や細かい運用方法が異なります。

 

 

グリーンフラッグ

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各セッションの開始を知らせる

プラクティスセッションや公式予選の各セグメントの開始を知らせます。

レースのスタート、もしくはレースのリスタートを知らせます。

 

イエローコンディションの解除を知らせる

ロードコース、ストリートコースでのレースの場合は、イエローコンディション(黄旗区間)の解除の合図としてグリーンフラッグが振られます。

 

 

イエローフラッグ (ロードコース、ストリートコース)

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ローカルイエロー

イエローフラッグが提示されている場所から、ローカルイエロー(黄旗区間)が開始となります。ローカルイエローはグリーンフラッグが振られている地点まで継続します。

ローカルイエロー区間では追い越しが禁止され、ドライバーは15%以上の減速を行う必要があります。

 

静止表示

減速を意味し、オーバーテイクが禁止されます。危険回避の準備をしなければなりません。イエローフラッグが提示されている先のコースの脇や端に危険な場所があることを知らせます。

 

振動表示

減速を意味し、オーバーテイクが禁止されます。危険回避もしくは停止する準備をしなければなりません。イエローフラッグが振られている先のコース全体もしくは一部分が塞がれている場所があることを知らせます。

 

フルコースイエロー

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フルコースイエロー(コーション)が宣言されると、スタータースタンドを含む全てのマーシャルポストでイエローフラッグの2本静止が表示されます。

フルコースイエローの間はコース全域で追い越しが禁止されます。

 

 

ブラックフラッグ

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ブラックフラッグを振られたドライバーはピットインし、レースコントロールの指示に従わなければなりません。ブラックフラッグは以下の場合に振られます。

  • 他のドライバーに危険を及ぼす可能性がある場合
  • ドライバーがルールに違反した場合
  • チームからブラックフラッグの要請があった場合

 

ペナルティの種類

ルールに違反してブラックフラッグが振られる場合、以下のペナルティが科されることがあります。

  • ドライブスルー:ピットレーンを通過する。
  • ストップアンドゴー:自身のピットに一旦停止する。
  • ストップアンドホールド:自身のピットに一定時間停止する。

 

 

ブラック ウィズ ホワイトクロス フラッグ

このフラッグは失格を意味し、提示されたドライバーは競技から除外されます。

ペナルティを意味するブラックフラッグを無視し続けた場合などに振られます。

 

 

ブルーフラッグ

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後ろからオーバーテイクしようとしている車両が接近していることを知らせます。

ロードコース、ストリートコースの場合は、スタータースタンドでブルーフラッグが振られた場合は、『コマンドブルー』と呼び、1周以内にオーバーテイクしようとしている車両を先に行かせなければなりません。

 

ピットロード出口での運用

ピットロード出口で振られるブルーフラッグはピットレーンからコースインする車両に対して、コースを走行する車両が接近していることを知らせます。

 

 

ホワイトフラッグ

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最終周を知らせる

オーバルコースでの公式予選ではタイム計測を行う周回の最終ラップに入る際に振られます。

決勝においては、最終周に入る際にフィニッシュラインを通過する全ての車両に対して振られます。

 

低速走行車両の存在を知らせる

ロードコース、ストリートコースの場合はホワイトフラッグが振られている先に低速で走行している車両がいることを知らせます。

 

静止表示

レーシングスピードの1/3を超える速度で走行している低速の車両が存在している場合に提示されます。

 

振動表示

レーシングスピードの1/3以下の低速で走行している車両が存在している、もしくはセーフティービークルが活動している場合に振られます。

 

 

ホワイト ウィズ レッドクロス フラッグ

スタータースタンドで振られ、コース上でセーフティビークルや作業者が活動していることを知らせます。

 

 

レッド アンド イエロー ストライプ

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路面にオイルや水などの液体が存在していることを知らせます。

 

 

チェッカーフラッグ

スタータースタンドで振られ、プラクティス、公式予選、決勝の終了を知らせます。

チェッカーフラッグを振られたドライバーはピットインしなければなりません。

 

 

レッドフラッグ

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競技の中断を意味するレッドコンディションを知らせます。

レース中にレッドフラッグが振られた場合、基本的にレースは再開に向けて進められますが、規定の周回数の50%を完了している場合、レースは成立したと判断され、そのまま終了となる場合があります。

 

 

フラッグ以外の通信方法

インディカーシリーズではフラッグ以外にもレースコントロールからの指示をドライバーへ伝える方法があります。

特にコース全域で追い越し禁止となるフルコースコーションの導入については、無線だけでなく、コックピット上のインジケーターやコース脇のトラックライト(信号)など複数の方法によってドライバーへ知らせることができるようになっています。

 

レースコントロール無線

レースコントロールはレースコントロール無線を使用してコース上の危険の存在を知らせたり、各チームへの指示などを発信しています。

コーションの導入やコース上の危険な状態はすぐにレースコントロール無線で各チームに伝えられ、各チームのスポッターやエンジニアがチーム無線を介してその内容をドライバーへ伝えることができます。

スポッターとは、グランドスタンドやピットビルの屋上など、コース全体を見渡せる場所に立ち、無線を通じてドライバーへ周囲の車両の位置の情報を伝えたり、走行位置の指示をリアルタイムで行います。

レーシングマシンは死角が多く、また、オーバルコースにおけるレースでは300km/hを超える速度で10台以上の車両が集団になって走行することから、ドライバーが安全な走行を行うためにスポッターの存在が必須となっています。

 

 

トラックコンディションラジオ

インディカーに参戦する全ての車両にはトラックコンディションラジオシステムが搭載されています。フルコースコーションが導入されると、レースコントロール無線によって、フルコースコーションを知らせる信号が発信されます。

フルコースコーションを知らせる信号を受信すると、各車両のコックピット内にある黄色のライトが点灯し、ドライバーにフルコースコーションが導入されたことを知らせます。

また、スポッターはポケベルのようなページャーを携帯しています。フルコースコーションが導入されると、ページャーが振動するため、スポッター対してもフルコースコーションが導入されたことを知らせることができます。

 

トラックライト

コース脇には緑色と黄色のライトが点灯するシグナルが設置されています。
フルコースコーションが発生すると、黄色のライトが点滅し、ドライバーにフルコースコーションの導入を知らせます。