2024年 F1 第6戦 マイアミGP 開催概要

 

シグナルの意味(4) スタートのやり直し時の点灯方法

 

これまで、プラクティスセッションにおけるシグナルの点灯方法、レーススタート時のシグナルの点灯方法について解説しました。

 

 

今回はフォーメーションラップがスタートする前にスタートディレイ(スタートの延期)が決定した場合のシグナルの点灯方法と、レーススタート時にエンジンストール車両が発生するなどしてスタートのやり直しが発生した場合のシグナルの点灯方法について解説します。

これまでと同様に、ここに記載している内容は『Recommended light signals for standing starts in circuit events』に記載の内容を日本語でわかりやすく解説したものになります。

FIAが定める方法以外でシグナルを運用する場合には、特別規則書に記載するなどして、ドライバーやチームへ周知する必要があります。

 

 

フォーメーションラップ開始前にスタートディレイが決定

スタートに先駆けて、すべての車両がグリッドに着き、フォーメーションラップが開始される前にスタートディレイ(スタート時刻の延期)が決定した場合、それまで点灯していたレッドシグナルが消灯し、オレンジシグナルが点滅します。

フォーメーションラップに向けてカウントダウンが行われている間は、ピットロード出口のシグナルはレッドが点灯していますので、ピットロード出口のレッドシグナルはそのまま継続されます。

レースのスタートに向けて、新しいフォーメーションラップの開始時刻が決定されるまで、オレンジライトの点滅が継続されます。

 

 

新しいフォーメーションラップの開始時刻が決定

レースのスタートに向けて、新しいフォーメーションラップの開始時刻が決定すると、それまで点滅していたオレンジシグナルが消灯し、レッドシグナルが点灯します。

 

 

フォーメーションラップ開始 10分前

新しいフォーメーションラップ開始時刻の10分前になると、レッドシグナルが2回点滅します。また、警告音によって、フォーメーションラップの開始時刻が迫っていることをチームに伝えます。

 

 

以降のシグナルの点灯は、通常のフォーメーションラップ開始時と同じ手順で行われます。

 

 

 

レッドシグナル点灯後にスタートディレイが決定

フォーメーションラップが終わり、すべての車両がグリッドに着き、レーススタートに向けてのレッドシグナルの点灯が開始された後に、エンジンストールした車両がいるなどして、安全にレースをスタートできないと判断された場合、スタートディレイとなり、スタートがやり直しとなります。

レーススタートに向けて、点灯を開始していたレッドシグナルは、スタートディレイが決定した時点で、そのままの状態をキープしストップします。同時にオレンジシグナルが点滅します。これがスタートがやり直される合図となります。

 

 

新しいフォーメーションラップの開始時刻が決定

レースのスタートに向けて、新しいフォーメーションラップの開始時刻が決定すると、すべてのレッドシグナルとオレンジシグナルが消灯します。

 

 

フォーメーションラップ開始 3分前

新しいフォーメーションラップ開始時刻の3分前になると、レッドシグナルが3列の状態で点灯します。以降のシグナルの点灯は、通常のフォーメーションラップ開始時と同じ手順で行われます。

 

 

 

まとめ

スタートディレイが発生した時のシグナルの点灯方法は上記のような流れになります。最近ではフォーメーションラップのやり直し手順としてF1のように『EXTRA FORMATION LAP』の運用が行われているレースシリーズがあります。そのような場合は、レースシリーズの特別規則書に運用方法やシグナルの点灯方法が明記されることになっています。

スタートディレイはときどき発生するため、シグナルの運用方法を覚えていても無駄にはなりません。次回は、レッドフラッグが振られてレースが一時中断となった場合のシグナルの運用方法について解説します。

 

 

シグナルの意味

 

 

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