2024年 F1 第3戦 オーストラリアGP 開催概要

 

N-ONE OWNER’S CUP

2023年

 

『N-ONE OWNER’S CUP』とは?

N-ONE OWNER’S CUPはホンダの軽自動車である『N-ONE』を使用したナンバー付きワンメイクレースで2014年にスタートしました。モータースポーツ初心者からベテランドライバーまで数多くのエントリーを集めています。

ナンバー付きの軽自動車のレースであるため、中古車をベース車両にすることでモータースポーツを始めるにあたりネックとなるレース車両費用を安く抑えることができます。

また、N-ONEにはマニュアルトランスミッション仕様がありますが、レースに参戦できるN-ONEのトランスミッションは『CVT仕様』と定められています。

そのため、ヒール・アンド・トゥのような運転技術ができないモータースポーツ初心者やAT限定免許しか所有していないドライバーが参加するには最適なシリーズとなっています。

N-ONEをレース仕様に仕立てるためのパーツは指定されたものに限定されるなど、改造範囲が非常に狭くなっています。タイヤもエコタイヤの装着が指定されています。そのため、ノーマルのN-ONEにロールケージを組み、バケットシートと4点式シートベルトなどの安全装備を装着しただけと言っても過言ではありません。

 

 

 

N-ONE OWNER’S CUP
ロゴマーク

 

©HORS

 

N-ONE OWNER’S CUP
参戦車両

N-ONE OWNER’S CUPに参戦できる車両はN-ONE(型式:DBA-JG1、6BA-JG3)のターボモデルのCVT仕様、FF車(前輪駆動車)に限られます。

車両の改造範囲は『N-ONE OWNER’S CUP特別規則書』に定められます。

 

 

Honda N-ONE (6BA-JG3)【新型】

N-ONEは2020年にフルモデルチェンジをしました。この新型N-ONEでもN-ONE OWNER’S CUPへ参戦することが認められています。

ただし、参戦できる車両の仕様は以下のとおりと定められています。

 

  • 型式:6BA-JG3
  • 駆動方式:FF
  • タイプ:ターボモデル
  • トランスミッション:CVT

 

今回のフルモデルチェンジでN-ONEに6速マニュアルトランスミッション(MT)仕様が追加されましたが、MT仕様車で参戦することは認められていません。

 

Honda N-ONE (DBA-JG1)【旧型】

駆動方式・車名・型式・トランスミッション
駆動方式 FF
車名・型式 ホンダ DBA-JG1
トランスミッション 無段変速オートマチック (トルクコンバーター付)

 

寸法 ・ 重量 ・ 乗車定員
全長 / 全幅 / 全高 3,395 mm / 1,475 mm / 1,610 mm
ホイールベース 2,520 mm
トレッド (前) 1,305 mm
トレッド (後) 1,305 mm
最低地上高 150 mm
車両重量 850 kg
乗車定員 4 名
客室内寸法 2,020 mm / 1,300 mm / 1.240 mm

 

エンジン
エンジン型式 S07A / 水冷直列3気筒横置
弁機構 DOHC チェーン駆動 吸気2 排気2
総排気量 658 cc
内径×行程 64.0 × 68.2
圧縮比 9.2
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射式 (ホンダPGM-FI)
使用燃料種類 無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量 35

 

性能
最高出力 47 kW [64 PS] / 6,000 rpm
最大トルク 104 N・m [10.6 kgf・m] / 2,600 rpm
走行燃料消費率 25.8 km/L
主要燃費向上対策 アイドリングストップ装置 / 可変バルブタイミング /
自動無段変速機(CVT) / 電動パワーステアリング
最小回転半径 4.5

 

動力伝達・走行装置
変速比 (前進) 3.152 ~ 0.577
変速比 (後退) 2.722 ~ 1.248
減速比 4.894
ステアリング装置形式 ラック・ピニオン式 (電動パワーステアリング仕様)
タイヤ 155/65R14 75S
主ブレーキの種類・形式 (前) 油圧式ベンチレーテッドディスク
主ブレーキの種類・形式 (後) 油圧式リーディング・トレーリング
サスペンション方式 (前) マクファーソン式
サスペンション方式 (後) 車軸式
スタビライザー形式 (前) トーション・バー式

 

 

 

N-ONE OWNER’S CUP
2023年 開催スケジュール

ラウンド 日程 開催地
第1戦 3/5 モビリティリゾートもてぎ
第2戦 4/8~4/9 富士スピードウェイ
第3戦 4/22 鈴鹿サーキット
第4戦 5/20 オートポリス
第5戦 6/11 筑波サーキット
第6戦 6/25 岡山国際サーキット
第7戦 8/19 モビリティリゾートもてぎ
第8戦 9/17 十勝スピードウェイ
第9戦 9/23 富士スピードウェイ
第10戦 10/15 スポーツランドSUGO
FINAL 10/28 鈴鹿サーキット

 

ラウンド 日程 開催地
第1戦 3/6 モビリティリゾートもてぎ
第2戦 4/9~4/10 富士スピードウェイ
第3戦 4/23~4/24 鈴鹿サーキット
第4戦 5/22 十勝スピードウェイ
第5戦 5/22 十勝スピードウェイ
第6戦 6/12 筑波サーキット
第7戦 6/18 スポーツランドSUGO
第8戦 6/26 岡山国際サーキット
第9戦 7/17 鈴鹿サーキット
第10戦 7/30 オートポリス
第11戦 8/20~8/21 モビリティリゾートもてぎ
第12戦 9/25 富士スピードウェイ
第13戦 10/9 スポーツランドSUGO
第14戦 10/15 岡山国際サーキット
第15戦 11/13 オートポリス
FINAL 11/26 鈴鹿サーキット

 

 

ライセンス

N-ONE OWNER’S CUPに参戦するには普通自動車免許とJAFが発行する『国内競技運転者許可証A (国内A級ライセンス)』以上を保有している必要があります。

2022年シーズンからスーパーフォーミュラ、SUPER GTもしくは同等カテゴリーへの参加実績があるドライバー、もしくはスーパー耐久シリーズにおけるプラチナドライバーについてはFINALへの参加が認められなくなりました。

 

 

参加料

N-ONE OWNER’S CUPの1戦あたり参加料は38,500円(税抜)です。

 

 

基本的なレギュレーション

N-ONE OWNER’S CUPのスポーティングレギュレーションは独自のルールがほとんどありません。

ただし、共通ルールである国際モータースポーツ競技規則や各サーキットが定める特別規則を遵守する必要があります。

 

 

 

公式予選

公式予選は原則的に20分間の走行時間で行われ、ベストラップタイムの速い順に決勝のグリッドが決定されます。

公式予選での上位3位のドライバーのベストタイム平均値の130%が公式予選通過基準タイムとなります。

 

 

フューチャーズレース

筑波サーキットで開催される大会においては、予選最多出走台数が60台、決勝レース最多出走台数が30台以下と定められています。

また、富士スピードウェイで開催される大会においては、予選最多出走台数が108台、決勝レース最多出走台数が54台と定められています。

そのため、筑波サーキットでは公式予選で30位以内、富士スピードウェイでは公式予選で54位以内に入れなかったドライバーは予選落ちとなるのですが、予選落ちしたドライバーによる決勝レース『フューチャーズレース』が開催されることになっています。

その他のサーキットで開催される大会においては、予選最多出走台数と決勝レース最多出走台数がイコールとなっているため、公式予選通過基準タイムをクリアできれば、決勝へ出場することができます。

 

 

決勝

N-ONE OWNER’S CUPでは約30kmのレース距離で争われます。

レースのスタートは『スタンディング方式』で行われます。

 

 

開催地 周回数 レース距離
十勝スピードウェイ 9 30.6 km
スポーツランドSUGO 8 28.7 km
モビリティリゾートもてぎ 7 33.6 km
筑波サーキット 15 30.7 km
富士スピードウェイ 7 31.9 km
鈴鹿サーキット 6 34.8 km
岡山国際サーキット 8 29.6 km
オートポリス 7 32.7 km

 

 

タイヤ

N-ONE OWNER’S CUPで使用できるタイヤは日本自動車タイヤ協会(JATMA)が定めるラベリング制度において転がり抵抗性能の等級がA以上、ウェットグリップ性能の等級がa~dの範囲内にある『低燃費タイヤ (エコタイヤ)』のみと定められています。

 

 

公式予選、決勝を通して使用できるタイヤは4本までに制限されます。事前の車検時に使用するタイヤにマーキングが行われます。

使用するタイヤの銘柄とサイズは同一でなければならず、タイヤの裏組みは禁止されています。

やむを得ない理由の場合に限り、レース審査委員会の承認を受けてタイヤの交換が認められます。ただし、タイヤ1本を交換すると決勝のスターティンググリッドが20グリッドダウンとなります。さらに交換するタイヤが1本ずつ増えるたびに10グリッドダウンのペナルティとなります。

降格したグリッドが最後尾グリッドを超える場合はピットスタートとなります。

 

 

その他のルール

公式予選が開始される前に実施される参加受付が完了した後は、車両(ボディ)交換、エンジン交換、トランスミッション交換が禁止されます。

Hondaワンメイクレース事務局(HORS)が認めた場合を除き、無線通信設備の使用は禁止されます。

 

 

ポイント

決勝の順位の結果に応じて、以下のポイントが与えられます。

N-ONE OWNER’S CUPでは有効ポイント制を採用しています。上位3大会で獲得したポイントと最終戦(FINAL)で獲得したポイントの合計で最も多いポイントを獲得したドライバーがチャンピオンとなります。

 

第1戦~第10戦

1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
50 45 40 36 32 28 25 22 19 16

 

11位 12位 13位 14位 15位 16位 17位 18位 19位 20位
14 12 10 8 7 6 5 4 3 2

 

完走したドライバーに1ポイント加算

予選、決勝を通じ、全車に罰則が無く完走した場合、全車に1ポイント加算

※フューチャーズレースにおいても、予選、フューチャーズレースを通じ、全車に罰則が無く完走した場合、全車に1ポイントが与えられます。

 

FINAL

1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
70 60 54 49 46 43 40 38 36 34

 

11位 12位 13位 14位 15位 16位 17位 18位 19位 20位
32 31 30 29 28 27 26 25 24 23

 

21位 22位 23位 24位 25位 26位 27位 28位 29位 30位
22 21 20 19 18 17 16 15 14 13

 

31位 32位 33位 34位 35位 36位 37位 38位 39位 40位
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3

 

完走したドライバーに2ポイント加算

 

獲得したポイントが同じ場合は、以下の順に順位が決定されます。

  • 最終戦(FINAL)の決勝順位
  • 当該シーズン内における罰則数の少ない者
  • 第1戦~第10戦の上位順位およびその回数
  • 総獲得ポイント数

 

 

歴代チャンピオン

シリーズ ドライバー
2014 岸野 治男
2015 岩間 浩一
2016 吉田 綜一郎
2017 坂井 拓斗
2018 小林 天翔
2019 西郷 倫規
2020 岩間 浩一
2021 川福 健太
2022 岩間 浩一

 

 

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