SUPER GT 第7戦 オートポリス 開催概要

 

スーパーFJ

2022年

 

スーパーFJとは

スーパーFJ (Super-FJ)は2007年にJAF地方選手権としてスタートした日本独自のフォーミュラレースの入門カテゴリーです。参戦コストが安く、カートを卒業した若手のドライバーが最初にチャレンジするフォーミュラレースのカテゴリーとして位置付けられています。

スーパーFJの上位カテゴリーであるFIA F4やJAF-F4へのステップアップに向けて、フォーミュラカーを運転するための基礎を学ぶことができることから、国内の各地のサーキットで地方選手権が開催されています。

 

出典:zap-speed.com

 

スーパーFJのシャシーはマルチメイクとなっており、ウエストレーシングカーズや東京R&Dなどの複数のコンストラクターが車両を製作しています。スーパーFJの前身であったFJ1600にはなかったフロントとリアのウイングなどのエアロパーツにより、ダウンフォースが増加しました。

エンジンは統一化されており、全ての車両がホンダのL15A型という市販車に搭載されているエンジンを搭載しています。L15A型エンジンはホンダのフィット(初代、2代目)やフリード(初代)などに広く採用されており、安価でパーツも多いことから、長期にわたってシリーズを継続できるとともに、参戦コスト低減に貢献しています。

 

 

スーパーFJ シャシー仕様 (一例)

東京R&D RD10V

全高 / 全長 / 全幅 1,005 mm / 3,836 mm / 1,687 mm
ホイールベース 2,350 mm
トレッド(前) 1,474 mm
トレッド(後) 1,463 mm
サスペンション 前後プッシュロッド+カンチレバー
ダンパー 戸田レーシング製 Fightex (シングルタンク・減衰力調整式)
ブレーキ 4PODアルミキャリパ、前後バランス手動調整式
トランスミッション 戸田レーシング製 5速レーシングミッション
車両重量 422 kg
エンジン Honda L15A

 

ウエストレーシングカーズ WEST11J

シャシー 鋼管スペースフレーム
全高 / 全長 / 全幅 1,010 mm / 3,810 mm / 1,640 mm
ホイールベース 2,350 mm
トレッド (前) 1,460 mm
トレッド (後) 1,440 mm
ブレーキ 4ピストンアルミキャリパー
トランスミッション ドッグクラッチレーシングミッション
車両重量 425 kg
エンジン Honda L15A

 

 

タイヤ

2022年シーズンのスーパーFJのタイヤはダンロップのワンメイクです。2021年シーズンまでヨコハマタイヤがスーパーFJのタイヤを供給していました。

 

 

 

FJ1600

スーパーFJの前身となるFJ1600は1980年にスタートし2009年までJAF地方選手権として各地のサーキットで開催されていました。FJ1600の選手権は既に終了していますが、サーキットで開催されているスポーツ走行などでは未だにFJ1600のマシンを見ることができます。

FJ1600のマシンはスーパーFJと同様に複数のコンストラクターが製作しており、スバルの1600ccの水平対向EA71型エンジンを搭載していました。エンジンの生産が終わり、部品の在庫も尽きてきたこと、ステップアップのためにウイングの装着されたフォーミュラカーでの経験を積みたいドライバーの要望もあり、スーパーFJへ移行されました。

FJ1600のマシンは外見はフォーミュラカーですが、参戦コスト低減のためマシンにはウイングが装着されていません。ダウンフォースの量は少ないですが、タイヤの使い方などドライビングの基礎を学習するには最適なマシンとなっています。

 


出典:fmotor.jp

 

スーパーFJ
2022年 開催スケジュール

スーパーFJは北からスポーツランドSUGO、モビリティリゾートもてぎ、筑波サーキット、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、岡山国際サーキット、オートポリスで地方選手権が開催されています。

シリーズとしては、『もてぎ・菅生シリーズ』、『筑波・富士シリーズ』、『鈴鹿シリーズ』、『オートポリスシリーズ』の4選手権が行われます。

岡山国際サーキットにおいてはシリーズ戦は開催されず、ジャパン・チャレンジの1戦として開催されます。

 

もてぎ・菅生 スーパーFJ選手権

ラウンド 日程 開催地
第1戦 3/6 モビリティリゾートもてぎ
第2戦 4/16~4/17 スポーツランドSUGO
第3戦 4/24 モビリティリゾートもてぎ
第4戦 7/3 モビリティリゾートもてぎ
第5戦 10/16 モビリティリゾートもてぎ
第6戦 11/13 スポーツランドSUGO
第7戦 12/4 モビリティリゾートもてぎ

 

筑波・富士 スーパーFJ選手権

ラウンド 日程 開催地
第1戦 3/27 筑波サーキット
第2戦 5/5 筑波サーキット
第3戦 5/22 筑波サーキット
第4戦
第5戦
6/25 富士スピードウェイ
第6戦 7/31 筑波サーキット
第7戦 9/18 筑波サーキット
第8戦 10/30 筑波サーキット
ノンタイトル戦 11/12 富士スピードウェイ

 

鈴鹿 スーパーFJ選手権

ラウンド 日程 開催地
第1戦 2/27 鈴鹿サーキット
第2戦 4/10 鈴鹿サーキット
第3戦
第4戦
5/21〜5/22 鈴鹿サーキット
第5戦 6/19 鈴鹿サーキット
第6戦 9/4 鈴鹿サーキット

 

岡山 スーパーFJ選手権

ラウンド 日程 開催地
ノンタイトル戦 5/15 岡山国際サーキット
ノンタイトル戦
ノンタイトル戦
8/20~8/21 岡山国際サーキット

 

オートポリス スーパーFJ選手権

ラウンド 日程 開催地
第1戦 3/20 オートポリス
第2戦 6/19 オートポリス
第3戦
第4戦
9/11 オートポリス
第5戦 11/13 オートポリス

 

 

スーパーFJ ジャパン・チャレンジ

2019年からスーパーFJでは『スーパーFJ ジャパン・チャレンジ』がスタートしました。

スーパーFJは各サーキットで地方選手権として開催され、それぞれのシリーズの年間チャンピオンを目指して争われますが、ジャパン・チャレンジでは地方選手権とは異なるシリーズとして扱われ、国内のサーキットを転戦して争われます。

地方選手権のポイントとは別にジャパン・チャレンジとしてのポイントが与えられ、ポイントに応じて順位が認定されます。

 

ラウンド 日程 開催地
第1戦
第2戦
4/16~4/17 スポーツランドSUGO
第3戦 5/22 筑波サーキット
第4戦
第5戦
6/25 富士スピードウェイ
第6戦
第7戦
8/20~8/21 岡山国際サーキット
第8戦
第9戦
9/11 オートポリス
第10戦 10/16 モビリティリゾートもてぎ

 

 

日本一決定戦

スーパーFJでは毎年12月に日本一決定戦を開催しており、各サーキットで開催されている地方選手権の上位ドライバーが参戦します。これまで鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎで交互に開催されてきましたが、2022年は富士スピードウェイで開催されます。

日本一決定戦で優勝したドライバーにはスカラシップが与えられ、翌年のJAF-F4への参戦が約束されます。スーパーFJのスカラシップドライバーには、F1ドライバーの角田裕毅選手やSUPER GTやスーパーフォーミュラで活躍する平川亮選手や牧野任祐選手など日本のモータースポーツを代表するドライバーを数多く輩出しています。

 

ラウンド 日程 開催地
F4/S-FJマスターズ 12/11~12/12 富士スピードウェイ

 

 

ライセンス

スーパーFJに参戦するためには、JAFが発行する『国内競技運転者許可証A (国内A級ライセンス)』が必要になります。

 

限定国内競技運転者許可証A

通常、国内A級ライセンスを取得するためには普通自動車免許の保持者である必要があり、18歳以上でなければなりません。しかし、18歳になってからスーパーFJのような入門カテゴリーのレースを開始しているようでは世界を代表するトップドライバーの若年化が進む現代において、日本から世界に通用するレーシングドライバーを育成しづらいという現実があります。

そこで、JAFは特例として『限定国内競技運転者許可証A (限定国内A級ライセンス)』を発行しています。

全日本カート選手権の上位者など、以下の条件を満たすことによって、普通自動車免許が取得できない16歳で限定国内A級ライセンスを取得することができるようなり、スーパーFJへ参戦することが認められます。

 

  • 全日本カート選手権で年間総合6位以内
    (FP-3部門は年間総合順位2位以上)
  • 日本で開催された国際格式のカートレースで6位以内に入賞
  • CIK-FIAのタイトルがかけられた国際格式のカートレースで6位以内に入賞

 

ただし、限定国内A級ライセンスで参戦できるレースはスーパーFJやF4に限られます。

 

JAFスポーツ資格登録規定

第3章 競技許可証

第2条 競技許可証の新規申請

2. 限定国内競技運転者許可証A

1) 年齢が満16歳以上18歳未満で、次の⑴、⑵および⑶の条件を満たす者は、以下の競技車両によるJAF公認の国内格式以下の競技会のレースのみに参加できる限定国内競技運転者許可証A(以下「限定Aライセンス」という。)を申請することができる。

  1. フォーミュラJ1600 (FJ1600)
  2. スーパーFJ (S-FJ)
  3. フォーミュラ4 (F4)
  4. 上記①、②または③と同等性能であるとJAFが特に認めたフォーミュラカー

⑴ 限定Aライセンスを取得しようとする者は、申請するライセンス有効年の前年または前々年に、次のいずれか1つ以上の実績を満たしていること。

  1. 全日本カート選手権において、年間総合順位6位以内に入賞
    但し、FP-3部門は、年間総合順位2位以内に入賞とする。
  2. 日本国内において開催された国際格式のカート競技会において、6位以内に入賞
  3. 国内外を問わず、CIK-FIAのタイトルのかけられた国際格式のカート競技会において、6位以内に入賞

ただし、JAFは、上記①~③の条件に準ずる者からの申請について、審査のうえ参加できるレースを制限して認める場合がある。

⑵ JAF認定のAライセンス講習会の座学を受講し、かつその筆記試験に合格すること。

⑶ 限定Aライセンス取得に関する親権者の同意を得ること。

 

エントリー

スーパーFJは地方選手権として開催されています。各地のサーキットで定期的に開催される地方選手権の1カテゴリーとしてスーパーFJが組み込まれるケースが多くなっています。スーパーFJ参戦へのエントリーは各サーキットや地方選手権を開催するクラブへ申し込む必要があります。

スーパーFJに参戦するドライバーはトップドライバーを目指す若手ドライバーが多い傾向にあります。そのため、スーパーFJへの参戦はステップアップと考えるケースが多いことから、スーパーFJの車両を購入してレースに参戦しているのではなく、大半がレーシングチームの所有する車両をレンタルして参戦しています。

車両をレンタルしての参戦とは言え、メカニックによる車両メンテナンスなどを含むため、1戦だけの参戦であっても数十万円の費用が発生します。さらにタイヤ代やガソリン代、スポーツ走行費用、レースへのエントリー費、サーキットまでの遠征費などが必要となるため、100万円近くの参戦費が必要になる場合があります。

スーパーFJへの参戦はレーサーとしての第一歩であるものの、ステップアップするには1〜2年で結果を残し、かつ参戦資金を確保してF4のような上位カテゴリーにステップアップしていく必要があるため、非常に厳しい世界でもあります。

 

 

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