Formula 1 とは

Formula 1(フォーミュラ・ワン)は四輪レースの世界最高峰に位置するカテゴリーで一般的にF1と呼ばれます。F1は1950年にイギリスのシルバーストーンサーキットで初めて開催された歴史の長い四輪レースです。F1マシンはレース専用のタイヤが剥き出し(オープンホイール)のフォーミュラカーで、レースは世界各国で開催され、2019年シーズンは全21戦で行われます。


出典:youtube.com

 

F1マシン

F1マシンは参戦するチーム(コンストラクター)がテクニカルレギュレーション(技術規則)に則って独自に制作されたマシンによって争われます。規則によって形状やサイズが規定される部品が多いため、一見同じに見えるF1マシンですが、設計はチーム毎に行われています。

F1マシンが速く走行できる理由はウイングなどの空力デバイスによってフロア下部に負圧を発生させて走行しているからです。この下方向の力はダウンフォースと呼ばれ、F1マシンが高速で走行するための重要な要素になっています。マシンを下方向に押し付けて走行することにより非常に高速でコーナリングすることが可能となっています。ストレートエンドでのトップスピードにおいては他のカテゴリーのマシンと比較してF1が飛び抜けて速いわけではありません。F1マシンのコーナリングスピードが他のカテゴリーよりも突出しています。

シャーシは軽量で強固なカーボンファイバー(CFRP)製のモノコックが採用され、安全性を確保するためにFIAのクラッシュテストに合格する必要があります。

トランスミッションは8速+リバース1速とレギュレーションで規定されています。オートマチックトランスミッションやCVTは禁止されています。ステアリングにあるパドルでシフトアップ、シフトダウンを行うパドルシフトを採用しているため、ギアチェンジ時のクラッチ操作は不要です。

ブレーキはカーボンファイバー製のディスクブレーキが採用されています。非常に高いブレーキ性能を発揮するために高い技術力が要求されるため、ブレーキパッドやブレーキディスクはブレンボ社、ヒトコ社、カーボンインダストリー社といった限られたメーカーのみが供給しています。

 

パワーユニット

2014年から使用されている現在のF1のパワーユニットは1.6リッターV6ターボエンジンにERS(Energy Recovery System)と呼ばれるハイブリッドシステムが組み合わされたもので、メルセデスベンツ、フェラーリ、ルノー、ホンダの4社が供給しています。


ERSはMGU-KとMGU-Hから構成されており、MGU-Kはブレーキング時の減速エネルギーを電気エネルギーに変換し、MGU-Hはエンジンの排気熱を電気エネルギーに変換します。MGUはMotor Generator Unitの略でKはKinetic(動的)、HはHeat(熱)を意味します。

MGU-Kの回生量は1周あたり2MJに制限されていますが、MGU-Hの回生量に制限はありません。

変換された電気エネルギーはバッテリーなどのES(Energy Store)に蓄えられ、加速時にMGU-Kのモーターによって発生する駆動力がエンジンの出力をアシストします。MGU-Kの最大出力は120kW(約161馬力)でESからMGU-Kへの放出量は1周あたり4MJに制限されています。

またMGU-Hによるアシスト量に制限はありません。ただし、MGU-Hはコンプレッサーとタービンに直結しなければならず、直接駆動力を発生させることができないため、MGU-Hによってコンプレッサーを強制的に回しターボラグの改善に役立てます。

エンジン(ICE)とMGU-Kの合計によるパワーユニットの最大出力は1000馬力に迫ると言われています。1レースで使用できる燃料の量が110kgに制限され、また、瞬間的な燃料流量も100kg/hに制限されているため、レースをコンスタントに速く走行するためには、低燃費で高出力なパワーユニットである必要があります。

パワーユニットは以下の6コンポーネントから構成されており、2019年シーズンでは1年間で各コンポーネントを3基もしくは2基使用することができます。規定数を超えて使用する場合はグリッド降格のペナルティとなるため、レースで勝つことを考えるとパワーユニットの信頼性が重要となります。

  • ICE (エンジン)
  • MGU-K (運動エネルギー回収システム)
  • MGU-H (熱エネルギー回収システム)
  • ES (エナジーストア)
  • TC (ターボチャージャー)
  • CE (コントロールユニット)

 

DRS (Drag Reduction System)

現在のF1ではコース上でのオーバーテイク(追い越し)を増加させるためにDRSと呼ばれる独自のシステムが導入されています。DRSが作動するとリアウイングのエレメントが動き、空気抵抗が減少します。これにより最高速度を増加させることができ、オーバーテイクしやすくなります。DRSはサーキット毎に決められているDRS Detectionポイントで前方を走行するマシンとの差が1秒以内となったとき、ストレートなどに設定されているDRSゾーンでDRSを作動させることができます。F1以外のカテゴリーではFIA F2やDTMでもDRSの導入が行われています。

出典:www.formula1.com

 

2019年F1開催スケジュール

ラウンド 日程 グランプリ レース結果
第1戦 3月17日 オーストラリアGP リザルト
第2戦 3月31日 バーレーンGP リザルト
第3戦 4月14日 中国GP  リザルト
第4戦 4月28日 アゼルバイジャンGP リザルト
第5戦 5月12日 スペインGP リザルト
第6戦 5月26日 モナコGP リザルト
第7戦 6月9日 カナダGP リザルト
第8戦 6月23日 フランスGP リザルト
第9戦 6月30日 オーストリアGP リザルト
第10戦 7月14日 イギリスGP  
第11戦 7月28日 ドイツGP  
第12戦 8月4日 ハンガリーGP  
第13戦 9月1日 ベルギーGP  
第14戦 9月8日 イタリアGP  
第15戦 9月22日 シンガポールGP  
第16戦 9月29日 ロシアGP  
第17戦 10月13日 日本GP  
第18戦 10月27日 メキシコGP  
第19戦 11月3日 アメリカGP  
第20戦 11月17日 ブラジルGP  
第21戦 12月1日 アブダビGP  

 

F1と日本との関係

日本人F1ドライバー

1987年に中嶋悟が日本人初のF1フル参戦ドライバーとなってから、鈴木亜久里、片山右京、井上隆智穂、中野信治、高木虎之介、佐藤琢磨、山本左近、中嶋一貴、小林可夢偉といったフル参戦ドライバーをはじめ、スポット参戦も含めると数多くのF1ドライバーを排出しました。ホンダが第4期F1活動を行なっている現在において、新たな日本人F1ドライバーの誕生が期待されています。

日本企業

F1と日本との関係は深く、1964年にホンダが国内の自動車メーカーとして初めてF1に参戦しました。1965年にはF1初勝利を挙げ、第2期となる活動ではホンダエンジンの圧倒的なパワーとアイルトン・セナやアラン・プロストといったドライバーらの活躍によって、日本ではF1ブームが起きました。

タイヤメーカーのブリヂストンが1997年〜2010年の間、F1へタイヤを供給しました。2002年にはトヨタもF1へ参戦し、2015年からはホンダが第4期のF1活動を開始しました。スポンサーやテクニカルパートナーとしてF1に参加する日本企業も数多く誕生しました。F1における活躍は世界にブランド力を発信できるため、ビジネス面においても日本の企業はF1と深い関係を築いてきました。

日本でのF1開催

日本では1976年に富士スピードウェイにて『F1世界選手権イン・ジャパン』が初めて開催され、翌年も富士スピードウェイにて開催されましたが1978年から1986年の間は空白の期間となります。しかしながら、1987年に鈴鹿サーキットで初めてF1が開催されてから現在まで日本でのF1開催は絶えることなく毎年開催され、F1日本グランプリはF1開催地の中でも歴史あるグランプリとなっています。2018年には鈴鹿でのF1開催が30回目を迎えました。

 

F1エントリーリスト

F1レギュレーションでは1チームにつき2台の車両を出場させる必要があり、最大26台までのエントリーが認められています。

2019年シーズンは10チーム、20台の車両が参戦しています。

 

2019年 F1エントリーリスト

チーム パワーユニット ドライバー
メルセデスAMG ペトロナス モータースポーツ メルセデス ルイス ハミルトン
バルテリ ボッタス
スクーデリア フェラーリ ミッション ウィノウ フェラーリ セバスチャン ベッテル
シャルル ルクレール
アストンマーティン レッドブル レーシング ホンダ マックス フェルスタッペン
ピエール ガスリー
ルノー F1チーム ルノー ダニエル リカルド
ニコ ヒュルケンベルグ
リッチエナジー ハース F1チーム フェラーリ ロマン グロージャン
ケビン マグヌッセン
マクラーレン F1 チーム ルノー カルロス サインツ
ランド ノリス
スポーツペサ レーシングポイント F1チーム メルセデス セルジオ ペレス
ランス ストロール
アルファロメオ レーシング フェラーリ キミ ライコネン
アントニオ ジョビナッツィ
レッドブル トロ ロッソ ホンダ ホンダ ダニール クビアト
アレクサンダー アルボン
ロキット ウイリアムズ レーシング メルセデス ジョージ ラッセル
ロバート クビサ

 

 

2019 F1 SPORTING REGULATIONS - 8) COMPETITORS APPLICATIONS

 

レース距離

F1のレース距離は305kmを超える最小周回数と規定されています。例外としてモナコに関しては平均速度が低いことから260kmを超える最小周回数となっています。

レース距離は周回数で規定されていますが、F1においては規定周回数を完了していなくても、スタートから2時間経過した時点の周回がファイナルラップ(最終周)となります。

赤旗でレースが中断となった場合、中断時間は上記の2時間に含まれませんが、スタートから4時間が経過した時点でレースは終了となります。

セーフティカー先導でのレーススタートとなった場合、レース周回数からセーフティカー先導で周回したラップ数が減算されます。

レースを完走できなかったり、周回遅れになったとしても優勝車両の周回数の90%(端数切捨)以上を完了していれば完走扱いとなります。

 

2019年 F1 レース距離

グランプリ レース距離
第1戦 オーストラリアGP 5.303km × 58周 = 307.574km
第2戦 バーレーンGP 5.412km × 57周 = 308.238km
第3戦 中国GP 5.451km × 56周 = 305.066km
第4戦 アゼルバイジャンGP 6.003km × 51周 = 306.049km
第5戦 スペインGP 4.655km × 66周 = 307.104km
第6戦 モナコGP 3.337km × 78周 = 260.286km
第7戦 カナダGP 4.361km × 70周 = 305.270km
第8戦 フランスGP 5.861km × 53周 =309.626km
第9戦 オーストリアGP 4.318km × 71周 = 306.452km
第10戦 イギリスGP 5.891km × 52周 = 306.198km
第11戦 ドイツGP 4.574km × 67周 = 306.458km
第12戦 ハンガリーGP 4.381km × 70周 = 306.630km
第13戦 ベルギーGP 7.004km × 44周 = 308.052km
第14戦 イタリアGP 5.793km × 53周 = 306.720km
第15戦 シンガポールGP 5.065km × 61周 = 308.828km
第16戦 ロシアGP 5.848km ×53周 = 309.745km
第17戦 日本GP 5.807km × 53周 = 307.471km
第18戦 メキシコGP 4.304km × 71周 = 305.354km
第19戦 アメリカGP 5.513km × 56周 = 308.405km
第20戦 ブラジルGP 4.309km × 71周 = 305.909km
第21戦 アブダビGP 5.554km × 55周 = 305.355km

 

2019 F1 SPORTING REGULATIONS - 5) CHAMPIONSHIP EVENTS

 

スーパーライセンス

ドライバーとしてF1に参戦するためにはFIAの発給するスーパーライセンスが必要です。

スーパーライセンスを取得するには

スーパーライセンスを取得するためにはドライバーは以下の条件を満たし、FIAへ申請する必要があります。

  • FIA国際Aライセンスを所持していること
  • 有効な運転免許証を所持していること
  • F1に参戦する時点で18歳以上であること
  • 申請前の3年間に以下に示すポイントを40ポイント以上をを獲得していること
シリーズ 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
FIA Formula 2 40 40 40 30 20 10 8 6 4 3
Indy Car 40 30 20 10 8 6 4 3 2 1
FIA Formula 3 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
FIA Formula E 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
FIA WEC(LMP1) 30 24 20 16 12 10 8 6 4 2
Formula Regional European Certified by FIA 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
Formula European Masters 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
Super Formula 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
Formula Renault Eurocup 18 14 12 10 6 4 3 2 1 0
FIA WEC(LMP2) 20 16 12 10 8 6 4 2 0 0
DTM 20 16 12 10 7 5 3 2 1 0
SUPER GT 20 16 12 10 7 5 3 2 1 0
F3 Regional Asian certified by FIA 18 14 12 10 6 4 3 2 1 0
F3 Regional Americas certified by FIA 18 14 12 10 6 4 3 2 1 0
FIA WTCC/WTCR 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
International Supercars 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
NASCAR Cup 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
Indy Light 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
National FIA Formula 4 Championship 12 10 7 5 3 2 1 0 0 0
Asian/ELMS Prototype 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
FIA WEC-LMGT-Pro 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
FIA WEC-LMGT-Am 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
IMSA GTLM 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
Asian Winter Series 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
National F3 Championship 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
Formula Mazda 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
NASCAR National 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
Toyota Racing Series New Zealand 7 5 3 2 1 0 0 0 0 0
International GT3 Series 6 4 2 0 0 0 0 0 0 0
FIA karting World Championships in Senior Cat. 4 3 2 1 0 0 0 0 0 0
FIA karting Continental Championships in Senior Cat. 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
FIA karting World Championships in Junior Cat. 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
FIA karting Continental Championships in Junior Cat. 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0

 

F1参戦を目指す日本人ドライバーの状況

現在、F1に最も近いとされる日本人ドライバーはホンダの育成ドライバーである福住仁嶺選手、松下信治選手、牧野任祐選手、角田裕毅選手です。彼らが2020年に向けてF1ドライバーになるために必要なスーパーライセンスを取得するための条件は以下のとおりです。

福住仁嶺

  • 2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権参戦、SUPER GT参戦
    2018年 FIA F2 17位 (0ポイント)、全日本スーパーフォーミュラ選手権 (0ポイント)
    2017年 GP3シリーズ 3位 (20ポイント)
    あと20ポイント

     

スーパーフォーミュラで2位以上、もしくはSUPER GTで優勝する必要があります。
2019年から合算不可となりました。

 

牧野任祐

  • 2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権参戦、SUPER GT参戦
    2018年 FIA F2選手権 13位 (0ポイント)
    2017年 FIAヨーロピアンF3選手権 15位 (0ポイント)
    あと40ポイント

スーパーフォーミュラで優勝、SUPER GTで優勝したとしても40ポイントを獲得することはできません。

 

松下信治

  • 2019年 FIA F2選手権参戦
    2018年 全日本スーパーフォーミュラ 11位 (0ポイント)
    2017年 FIA F2選手権 6位 (10ポイント)
    あと30ポイント

FIA F2選手権で4位以上となる必要があります。

 

角田 裕毅

  • 2019年 FIA F3選手権参戦
    2018年 FIA F4 JAPANEPE CHANPIONSHIP 1位 (12ポイント)
    2017年 FIA F4 JAPANEPE CHANPIONSHIP 3位 (7ポイント)
    あと21ポイント

FIA F3選手権で2位以上となる必要があります。

 

2019 F1 SPORTING REGULATIONS - 4) LICENCES

国際モータースポーツ競技規則 付則L項 - 第1章 第5条

 

タイヤ

F1のタイヤはワンメイクとなっており、イタリアのピレリにより供給されています。コンパウンドは晴れ用のドライタイヤ5種類、雨用のレインタイヤ2種類が設定されています。それぞれのタイヤを識別できるようにタイヤのサイドウォールにペイントが施されています。

 

ドライタイヤ (5種類)

2019年シーズンではドライタイヤのコンパウンドが5種類となりました。各コンパウンドは硬い順から、C1、C2、C3、C4、C5と呼びます。

ピレリはF1開催サーキットの特性を考慮し、この5種類の中から3種類のコンパウンドを選択し各レースに投入します。各レースに投入される3種類のタイヤはコンパウンドが硬い順にハード、ミディアム、ソフトと呼びます。

タイヤのサイドウォールにペイントが施され、どのコンパウンドのタイヤが装着されているのか分かるようになっています。

  • ハード (ホワイト)
  • ミディアム (イエロー)
  • ソフト (レッド)

一般的に柔らかいタイヤはグリップ力が高く、耐久性が低い特性を持っています。また、硬いタイヤはグリップ力が低く、耐久性が高い特性を持っています。ただし、サーキット毎に異なる路面の状況や路面温度等とコンパウンドの相性があるため、常に柔らかいコンパウンドの方が速く走れるとは限りません。

各レースでどのコンパウンドが投入されるのかは、FIAとピレリによって事前に選択されます。どのようなコンパウンドが選択されるのかについては、遅くともヨーロッパで開催されるレースにおいては9週間前、ヨーロッパ外で開催されるレースにおいては15週間前に発表されます。

 

2019年 各グランプリ供給タイヤ

グランプリ C1 C2 C3 C4 C5
第1戦 オーストラリア    
第2戦 バーレーン    
第3戦 中国    
第4戦 アゼルバイジャン    
第5戦 スペイン    
第6戦 モナコ    
第7戦 カナダ    
第8戦 フランス    
第9戦 オーストリア    
第10戦 イギリス          
第11戦 ドイツ          
第12戦 ハンガリー          
第15戦 シンガポール          
第16戦 ロシア          
第17戦 日本          
第18戦 メキシコ          
第19戦 アメリカ          
第20戦 ブラジル          
第21戦 アブダビ          

 

 

レインタイヤ (2種類)

雨で濡れた路面を走行するためのレインタイヤはインターミディエイトタイヤとウェットタイヤの2種類が設定されています。インターミディエイトタイヤは浅溝となっており、小雨の時の路面や雨があがり路面が乾いてきたような場合に使われます。ウェットタイヤは深溝となっており、水はけ性能が高く雨天時のタイヤとして使われます。

  • インターミディエイト (グリーン)
  • ウェット (ブルー)

 

各グランプリで供給されるタイヤセット数

各グランプリにおいてドライバー毎に供給されるタイヤのセット数はドライタイヤが13セット、レインタイヤが4セットです。

ドライタイヤ

  • 13セット

レインタイヤ

  • 4セット

 

ドライタイヤのコンパウンドの決め方ですが、まず、各グランプリにおいて3種類のコンパウンドが1セットずつ(合計3セット)供給されます。残りの10セットのコンパウンドは自由に選択することができます。

チームはドライバー毎にどのコンパウンドのドライタイヤを何セットずつ使用するのかFIAに連絡する必要があります。ヨーロッパで開催されるレースにおいては8週間前、ヨーロッパ外で開催されるレースにおいては14週間前に連絡しなければなりません。

各ドライバーがどのようなコンパウンドを何セットずつ使用するのかという情報は各グランプリの開催前にFIAによって公開されます。

レインタイヤは浅溝のインターミディエイトタイヤと深溝のウェットタイヤが設定されており、それぞれ2セットずつ供給されます。

インターミディエイトタイヤ

  • 2セット

ウェットタイヤ

  • 2セット

 

 

ドライタイヤの使用義務・タイヤの返却

ドライタイヤにはタイヤの使用義務と返却のルールがあります。

最初に、ハード、ミディアム、ソフトの3種類のコンパウンドが1セットずつ(合計3セット)供給されます。この3セットの内、ソフトタイヤは公式予選のQ3で使用しなければならず、Q3で使用した後は返却しなければなりません。

残りのミディアムとハードのどちらか1セットは決勝で必ず使用しなければなりません。

公式予選でQ3に進出したドライバーはQ2でベストタイムを記録したタイヤで決勝をスタートしなければなりません。

公式予選でQ3に進出できなかったドライバーはソフトタイヤを決勝で使用することができます。

また、自由にコンパウンドを選択できる10セットのタイヤについては、以下のタイミングでタイヤを返却しなければなりません。

  • FP1開始40分後に1セットを返却
  • FP1終了後に1セットを返却
  • FP2終了後に2セットを返却
  • FP3終了後に2セットを返却

 

レース中のタイヤ交換義務

レース中、1回以上のタイヤ交換が義務付けられています。またレース中に2種類以上のコンパウンドを使用する必要があります。

 

2019 F1 SPORTING REGULATIONS - 24) SUPPLY OF TYRES IN THE CHAMPIONSHIP AND TYRE LIMITATION DURING THE EVENT