2024年 F1 第14戦 ベルギーGP 開催概要

 

2024年 F1の『走行セッション』

2024年

 

F1の走行セッションは『フリー走行 (Practice)』、『公式予選 (Qualifying)』、『スプリント予選 (Sprint qualifying)』、『スプリント (Sprint)』、『決勝 (Race)』の5つに分類することができます。

スプリントの開催がない場合とある場合で各グランプリのフォーマットに違いがあります。スプリントは約100kmの短い距離で争われるレースのことで、2024年シーズンは6グランプリでの開催が予定されています。

フリー走行は定められた走行時間内において各チーム、ドライバーが自由に走行することができ、公式予選や決勝に向けて車両のセットアップを行います。

スプリントの開催がない場合、フリー走行は金曜日に2回、土曜日に1回の合計3回が行われます。スプリントの開催がある場合、フリー走行は金曜日に1回行われます。

公式予選は土曜日の午後に行われ、決勝のスターティンググリッド(スタート順)を決定します。公式予選はQ1、Q2、Q3の3セッションで構成され、速いタイムを記録したドライバーの順にグリッドが決定されます。

スプリントの開催がある場合、スプリント予選でスプリントのスターティンググリッドを決定します。スプリント予選は公式予選と同様の手順で行われますが、各セッションはSQ1、SQ2、SQ3と呼ばれます。

2023年シーズンではスプリントシュートアウトと呼ばれていましたが、2024年シーズンではスプリント予選へ名称が改められました。また、2023年シーズンでは、土曜日に開催されていましたが、2024年シーズンではスプリント予選は金曜日のフリー走行の後の行われます。

2023年シーズンではスプリントは土曜日の午後に開催されましたが、2024年シーズンでは公式予選の前に開催されます。

決勝は日曜日の午後に行われ、公式予選で決められたスターティンググリッドからレースをスタートし、あらかじめ決められた周回数で順位を争います。

 

 

レースウィークの流れ
『スプリント』が開催されない場合

F1の各グランプリは金曜日から日曜日の3日間で構成されます。F1が開催される週末のことを『レースウィーク』と呼びます。

『スプリント』が開催されない場合のF1の走行セッションを以下に示します。

金曜日の午後にフリー走行が2回開催され、土曜日は午後にフリー走行と公式予選が開催されます。日曜日は午後に決勝が開催されます。

 

金曜日 午後
フリー走行1回目 (60分間)

インターバル
(2時間〜3時間)

金曜日 午後
フリー走行2回目 (60分間)

インターバル
(18時間以上)

土曜日 午後
フリー走行3回目 (60分間)

インターバル
(2時間〜3時間)

土曜日 午後
公式予選

インターバル

日曜日 午後
決勝 (約305km)

 

 

レースウィークの流れ
『スプリント』が開催される場合

『スプリント』が開催される場合のF1の走行セッションを以下に示します。

2024年シーズンのF1では2023年シーズン同様にスプリントが6戦で開催されます。

2023年シーズンでは、金曜日の午後に公式予選が行われ、土曜日にスプリントのスターティンググリッドを決定するスプリント・シュートアウトが開催され、その後にスプリントが開催されました。

2024年シーズンでは金曜日のフリー走行の後にスプリントのスターティンググリッドを決定するスプリント予選が開催され、土曜日の公式予選の前にスプリントが開催されることに変更されました。

 

金曜日 午後
フリー走行 (60分間)

インターバル
(2時間30分〜3時間30分)

金曜日 午後
スプリント予選 (44分間)

インターバル

土曜日 午後
スプリント (約100km)

インターバル
(3時間〜4時間)

土曜日 午後
公式予選 (60分間)

インターバル

日曜日 午後
決勝 (約305km)

 

 

フリー走行

フリー走行は正式には『Practice (プラクティス)』と呼びます。

F1のフリー走行はレースウィークの金曜日の午後に2回、土曜日の午前に1回の合計3回行われ、順に『Practice 1』、『Practice 2』、『Practice 3』と呼びます。

例えば、Practice 1は略して『P1(ピー・ワン)』とも呼ばれます。

2024年シーズンのF1においては2023年シーズンから変わらず、フリー走行は60分間のセッションで開催されます。

金曜日のフリー走行(FP1、FP2)では決勝に向けたマシンセットアップを進めるチームが多い傾向にあります。そのため、公式予選のようなタイムアタックではなく、タイヤのパフォーマンスや寿命を確認するために多くの周回を走行する、いわゆる『ロングラン』を集中的に行います。

タイムアタックを行わなかったり、装着しているタイヤ、路面の状況、搭載している燃料の量などが各車両がそれぞれ異なるため、金曜日のフリー走行の順位はあまり参考になりません。

土曜日のフリー走行(FP3)では公式予選でのパフォーマンスを考慮します。そのため、路面コンディションが改善するセッションの終盤ではソフトタイヤを装着し、タイムアタックを行うチームが多いため、土曜日のフリー走行の順位は公式予選の結果につながる場合が多いと言えます。

 

2020年 F1 第13戦 エミリア・ロマーニャ グランプリ

2020年にイモラで開催されたF1第13戦エミリア・ロマーニャ グランプリでは試験的に金曜日の走行セッションを廃止し、土曜日、日曜日の2日間で開催されました。

土曜日の午前中に90分間のフリー走行を行ったあと、午後に公式予選を行い、日曜日の午後に決勝を行うスケジュールで開催されました。

2024年シーズンのF1は全24戦で開催されます。F1は開催されるレースの数が増えていく状況を鑑みて、レースウィーク中のチームやドライバーの負荷を軽減するために、レースウィーク中のスケジュール変更を検討しています。エミリア・ロマーニャグランプリでの2日間の開催はその一環であったのではないかと考えられます。

 

 

公式予選

公式予選は土曜日の午後に開催されます。公式予選は正式には『Qualifying (クォリファイ)』と呼びます。

F1の公式予選は『Q1』、『Q2』、『Q3』の3つのセッションから構成されています。出走台数が20台の場合、Q1で16〜20位、Q2で11〜15位、Q3で1〜10位が決定します。

現在のF1で採用されている公式予選の方式は2006年にスタートし、『ノックアウト方式』と呼ばれています。

Q1の走行時間は18分間で行われ、下位5位のドライバーの順位(16位~20位)が決定します。上位15位のドライバーはQ2へ進出し、Q1で記録したタイムは消去されます。

Q2の走行時間は15分間で行われ、下位5位のドライバーの順位(11位~15位)が決定します。上位10位のドライバーはQ3へ進出し、Q2で記録したタイムは消去されます。

Q3の走行時間は12分間で行われ1位から10位のドライバーの順位が決定します。Q3でトップのドライバーは『ポールポジション』として讃えられ、レースは先頭からスタートすることができます。

 

公式予選 Q1
( 20台 / 18分間 )

インターバル (7分間)
Q1上位15台がQ2へ進出

公式予選 Q2
( 15台 / 15分間 )

インターバル (8分間)
Q2上位10台がQ3へ進出

公式予選 Q3
( 10台 / 12分間 )

 

F1の公式予選の詳細についてはこちらの記事を参照ください。

 

 

パルクフェルメ

F1では公式予選がスタートしてから、決勝がスタートするまで、車両のセットアップやパーツの変更に制限があります。これを『パルクフェルメ』と呼び、F1独自のルールとなっています。

 

 

 

スプリント

スプリントは2021年シーズンから導入された約100kmのレース距離で争われるレースのことで、土曜日の公式予選の前に行われます。

スプリントのスターティンググリッドは金曜日のフリー走行の後に行われるスプリント予選で決定します。

スプリントの詳細については、こちらの記事を参照ください。

 

 

 

決勝

決勝は日曜日の午後に開催されます。決勝は正式には『Race (レース)』と呼びます。

2002年以前のF1では日曜日の午前中に『ウォームアップ走行』と呼ばれるフリー走行が設定されていましたが、パルクフェルメのルールが行われるようになってから、ウォームアップ走行は廃止され、日曜日の走行は決勝のみとなりました。

フォーメーションラップの開始に先立ち、レコノサンスラップが行われ、各車両が公式予選の順位に基づいて決められたグリッドに到着します。その後、国歌斉唱などのセレモニーが行われ、レースの開始時刻になるとフォーメーションラップがスタートします。

フォーメーションラップで各車両がコースを1周した後、再び、自身のグリッドに着き、スタンディングスタートによってレースがスタートします。

 

 

 

レギュレーション

2024 FORMULA 1 SPORTING REGULATIONS

2024/2/28発行版

38) FREE PRACTICE

38.1 At each Competition where a sprint session is scheduled:

a) One (1) free practice session (P1), lasting one (1) hour will take place on the first day of on track running.

38.2 At each Competition where a sprint session is not scheduled:

a) Two (2) free practice sessions (P1 and P2), each lasting one (1) hour and separated by no less than two (2) hours and no more than three (3) hours, take place on the first day of on track running.

i) Within three (3) hours of the end of the second free practice session (P2) all cars used during each session (or which were intended for use but failed to leave the pit lane) must be covered and ready for FIA seals to be applied in order to ensure that they remain secure until the following day. Failure to comply with this requirement will be equivalent to a breach of Article 23.5g)i and failure to comply with both Articles will be considered as a single breach.

ii) Whilst cars are covered overnight, they may be fitted with devices to keep them warm.

iii) For the purpose of this Article 38.2 only, a car is defined as consisting of all the components required to comply with the Technical Regulations with the exception of the Floor, the nose, the Front Wing and the Rear Wing as detailed in Articles 3.5, 3.6.1, 3.9 and 3.10 of the Technical Regulations respectively. Components must be of a specification already used at the Competition or intended as an option at the Competition. Obsolete components or dummy components are not permitted. If the car is supported on stands, all car components must be present under the cover. The complete car, minus any exceptions described in this Article and including any non-fitted components must remain in view of the overhead camera at all times. Permitted breather, heating or cooling devices may be fitted.

b) A further free practice session (P3), lasting one (1) hour and starting no less than eighteen (18) hours after the end of P2, will take place on the second day of on track running.

i) Three (3) hours before the start of P3, the FIA seals and covers may be removed.

c) If additional specifications of tyres are provided for evaluation under Article 30.1a)iii), (or if this has been scheduled and subsequently postponed or cancelled) free practice session P2 will be increased in duration to last one and a half (1.5) hours. In such instances the free practice session P3 will start no less than seventeen and a half (17.5) hours after the end of P2.

39) QUALIFYING AND SPRINT QUALIFYING SESSIONS

39.1 The starting grid of the race and the sprint session (if scheduled) will be respectively determined by the results of the following practice sessions:

a) The “qualifying session”. This session will take place at the following times:

i) For Competitions where a sprint session is scheduled: on the second first day of track running, starting no less than three (3) hours, and no more than four (4) hours after the end of the Sprint.

ii) For Competitions where a sprint session is not scheduled: on the second day of on track running, starting no less than two (2) hours, and no more than three (3) hours after the end of P3.

b) The “sprint qualifying session”. For Competitions where a sprint session is scheduled, this session will take place on the first day of track running and start no less than two and a half (2.5) hours, and no more than three and a half (3.5) hours after the end of P1.

39.2 The qualifying session will be run as follows:

a) For the first eighteen (18) minutes of the session (Q1) all cars will be permitted on the track and at the end of this period the slowest five (5) cars will be prohibited from taking any further part in the session.

Lap times achieved by the fifteen (15) remaining cars will then be deleted.

b) After a seven (7) minute break the session will resume for fifteen (15) minutes (Q2) and the fifteen (15) remaining cars will be permitted on the track. At the end of this period the slowest five (5) cars will be prohibited from taking any further part in the session.
Lap times achieved by the ten (10) remaining cars will then be deleted.

c) After an eight (8) minute break the session will resume for twelve (12) minutes (Q3) and the ten (10) remaining cars will be permitted on the track.

39.3 The sprint qualifying session will be run as follows:

a) For the first twelve (12) minutes of the session (SQ1) all cars will be permitted on the track and at the end of this period the slowest five (5) cars will be prohibited from taking any further part in the session.
Lap times achieved by the fifteen (15) remaining cars will then be deleted.

b) After a seven (7) minute break the session will resume for ten 10 minutes (SQ2) and the fifteen (15) remaining cars will be permitted on the track. At the end of this period the slowest five (5) cars will be prohibited from taking any further part in the session.
Lap times achieved by the ten (10) remaining cars will then be deleted.

c) After a seven (7) minute break the session will resume for eight 8 minutes (SQ3) and the ten (10) remaining cars will be permitted on the track.

39.4 The qualifying session or sprint qualifying session Classification under Articles 39.2 and 39.3 will be determined in the following way:

a) Classified drivers will be ordered according to the sequence below:

i) The top ten positions will be allocated to the drivers who took part in Q3 or SQ3, in accordance with the best time set by each driver in Q3 or SQ3, the fastest in the first position.

ii) The next five positions will be allocated to the drivers who got eliminated in Q2 or SQ2, in accordance with the best time set by each driver in Q2 or SQ2, the fastest in the 11th position.

iii) The next five positions will be allocated to the drivers who got eliminated in Q1 or SQ1, in accordance with the best time set by each driver, the fastest in the 16th position.

iv) If two (2) or more drivers set identical times during Q1, Q2 or Q3 or SQ1, SQ2 or SQ3 priority will be given to the one who set it first.

v) If more than one driver fails to set a time during Q2 or Q3 or SQ2 or SQ3 they will be arranged in the following order:

– Any driver who attempted to set a qualifying time by starting a flying lap.
– Any driver who failed to start a flying lap.
– Any driver who failed to leave the pits during the period.

b) Drivers will be considered to be “unclassified” in the following circumstances:

i) If they got eliminated in Q1 or SQ1 and their best session lap exceeded 107% of the fastest time set during that session, unless the track was declared wet by the Race Director.

ii) If they failed to set a time in Q1 or SQ1, or if all their laps were deleted

iii) If they got disqualified by the Stewards from the Qualifying session or sprint qualifying session

The relative classification of such drivers will be determined as follows:

– Drivers who are unclassified because of conditions (i) or (ii) will be allocated the top positions in accordance with the order they were classified in P3 (or, in the case a Sprint Session is scheduled, P1)
– Drivers who are unclassified because of condition (iii) will be allocated the lower positions in accordance with the order they were classified in P3 (or, in the case a Sprint Session is scheduled, P1)

The participation of unclassified drivers in the remainder of the Competition will be determined in each case by the Stewards, who may exceptionally consider parameters such as:

– A suitable lap time being set in another practice session
– The general performance of the driver in previous Competitions of the Championship
– The gravity of the offence which caused the driver’s disqualification

39.5 The procedure detailed in Article 39.2 and 39.3 is based upon twenty (20) cars being officially eligible to take part in the Competition. If twenty-two (22) cars are eligible six (6) will be eliminated after Q1, Q2, SQ1 and SQ2, if twenty-four (24) cars are eligible seven (7) cars will be eliminated after Q1, Q2, SQ1 and SQ2, and so on if more cars are eligible.

39.6 Any driver whose car stops on the track during the qualifying session or the sprint qualifying session will not be permitted to take any further part in that session.

39.7 At the end of the qualifying session or sprint qualifying session the times achieved by each driver will be officially published.

39.8 An AOT, as defined in Technical Regulations, must be empty during the complete qualifying session or sprint qualifying session.

 

 

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