2023年
スーパー耐久では、他のレースカテゴリーと同様に、レース中のアクシデントによって、車両がコース上にストップするなどして危険な状態が存在したり、大雨などの悪天候によってレーシングカーが安全に走行することができないと判断された場合に、『セーフティカー (SC)』が導入される場合があります。
スーパー耐久では2018年シーズンからフルコースイエロー(FCY)の運用が開始され、コース脇の停止車両の撤去作業はフルコースイエロー導入中に行われるケースが増え、セーフティカー導入の機会が少なくなりました。
セーフティカー運用ルールはH項に準拠
スーパー耐久のセーフティカー運用ルールは『国際モータースポーツ競技規則 付則H項』の内容に準拠します。
セーフティカーの導入が決定されると、コース脇にあるすべてのオブザベーションポストで『SCボード』が提示され、『イエローフラッグ』が振られます。
セーフティカーが導入された時点から、コース全域で追い越しが禁止されます。その後、セーフティカーがピットロード出口からコースインし、各車両はセーフティカーを先頭とした隊列を形成します。
コース上の危険な状態が解消されるまで、セーフティカー先導による隊列走行を続けます。走行速度はセーフティカーがコントロールします。セーフティカー導入中のピットインに制限はありません。
スーパー耐久は複数のクラスが混走するレースですが、SUPER GTのようにセーフティカーが導入されるとクラス毎に整列し直すなどの運用もありません。
スーパー耐久独自のセーフティカー運用ルールは特に規定されていません。
セーフティカーの運用ルールについては、こちらの記事を参照ください。
セーフティカーラインは運用しない
JAFが発行している日本語版の『国際モータースポーツ競技規則 付則H項』に記載があるとおり、JAFが公認する国内で開催されるレースにおいては『セーフティカーライン』の運用はありません。
国内では、セーフティカーラインが引かれていないサーキットがまだ存在しているためです。
スーパーフォーミュラやSUPER GTなどのように、国内でもセーフティカーラインを運用しているカテゴリーがありますが、スーパー耐久では、セーフティカーラインの運用はありません。
セーフティカーラインの運用についての詳細はこちらの記事話、参照ください。
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