2023年
タイヤはハンコックによるワンメイク
スーパー耐久のタイヤは2021年シーズンからハンコックのワンメイクです。
これに伴い、スーパー耐久のシリーズ名称が2021年シーズンから『スーパー耐久シリーズ Powered by Hankook』と改められました。
スーパー耐久のタイヤは2017年シーズンまでは横浜ゴムが供給し、2018年シーズンから2020年シーズンまではピレリが供給していました。
ハンコック大田工場火災による影響
2023年3月12日に発生したハンコックの大田(テジョン)工場の大規模火災の影響により、ハンコックはスーパー耐久へのタイヤ供給が困難であると判断しました。
2024年シーズンからブリヂストンがスーパー耐久へタイヤを供給することになっていますが、富士スピードウェイで開催される第2戦から前倒しでブリヂストンがスーパー耐久へタイヤを供給します。
第2戦はST-4クラスとST-5クラス以外のクラスにおいては、ドライタイヤはブリヂストン、ウェットタイヤはハンコックが供給します。ST-4クラスとST-5クラスはブリヂストンの市販ラジアルタイヤであるポテンザが供給されます。
第3戦以降はブリヂストンが全クラスへドライタイヤとウェットタイヤを供給します。
タイヤマーキング
スーパー耐久ではAドライバーの公式予選、Bドライバーの公式予選、決勝のスタート時にタイヤの使用規定があります。
公式予選で使用できるタイヤはAドライバー用が4本、Bドライバー用が4本の合計8本と定められています。
技術オフィシャルによって、Aドライバーの公式予選用のタイヤ4本には『黄色』、Bドライバーの公式予選用のタイヤ4本には『空色』でタイヤマーキングが施されます。
決勝のスタート手順でピットからグリッドに着く際に装着するタイヤは、マーキングされたタイヤのいずれかを装着する必要があります。
各セッションでのタイヤの使用規定
ウォームアップ走行
公式予選前に行われるウォームアップ走行では、ドライタイヤの使用規定は適用されません。
公式予選
スーパー耐久では公式予選(C/Dドライバーを除く)で使用できるドライタイヤの本数はAドライバー用4本、Bドライバー用4本の合計8本までと決められています。この8本のドライタイヤには事前にタイヤマーキングが施されます。マーキングされていないタイヤでの公式予選への出走は認められません。
また、C/Dドライバーの公式予選では、ドライタイヤの使用規定は適用されません。
マーキングされたタイヤに交換の必要が生じた場合は、公式予選終了後30分以内に限り、チームからの申請により、タイヤ交換が認められます。ただし、決勝は最後尾からのスタートもしくはピットロードからのスタートになります。
決勝
決勝のスタート時に装着するタイヤは公式予選で使用した最大8本のマーキングされたタイヤの中から4本を選定し、装着する必要があります。
タイヤの使用規定は、決勝がスタートし、先頭車両が1周回を終了した時点で解除されます。
マーキングされていないタイヤを装着してスタートする場合は、決勝がスタートした後、3分経過後にピットロードからスタートすることが認められます。
ウェットタイヤ
公式予選もしくは決勝のスタート前のグリッドに着く際には、マーキングされたタイヤを装着する必要がありますが、競技長から『ウェット宣言』が行われた場合は、ドライタイヤの使用規定を守る必要がなくなり、雨用のウェットタイヤを装着することが認められます。
ドライタイヤの使用規定が定められていないセッションで、ウェットタイヤを装着することは問題ありません。
タイヤウォーマーの使用禁止
スーパー耐久では2020年シーズンからタイヤウォーマーの使用が全面的に禁止されています。
2019年シーズンではST-Xクラスのみタイヤウォーマーの使用が認められていました。
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