【9/19】スーパー耐久 第5戦 鈴鹿サーキット レース結果

 

2021年 F1 第5戦 モナコGP ルクレール選手の公式予選でのアクシデント

 

公式予選Q3でのアクシデント

モンテカルロ市街地コースで開催された2021年F1第5戦モナコグランプリの公式予選Q3では、フェラーリのシャルル・ルクレール選手がQ3の最後のアタックでクラッシュしたことによって、レッドフラッグが振られ、すべての車両が最後のアタックを行う前に終了となってしまいました。

レッドフラッグの原因となったルクレール選手でしたが、Q3の序盤のタイムアタックでトップタイムを記録していたため、そのままポールポジションを獲得しました。

過去にも、モータースポーツでは、レッドフラッグの原因となったドライバーが公式予選でポールポジションを獲得したり、決勝で優勝したりするケースがありました。そのたびに賛否両論の意見に分かれますが、これがモータースポーツであるとも言えます。

 

 

 

 

F1ではレッドフラッグの原因に対するペナルティは無い

例えば、SUPER GTでは公式予選中にレッドフラッグの原因となったチームのタイムが抹消され、公式予選の以降のセッションに参加できなくなることがレギュレーションで定められています。

F1ではSUPER GTのようなレギュレーションが定められておらず、公式予選中にレッドフラッグの原因になった場合、理由を問わず、何らかのペナルティが科せられるようなことはありません。

強いて挙げるのであれば、2021年第4戦スペインGPの公式予選Q1でハースのニキータ・マゼピン選手がマクラーレンのランド・ノリス選手のタイムアタックを妨害したことに対して、スチュワードは『不必要な妨害行為』を行ったとして3グリッド降格のペナルティを科しました。

ルクレール選手のアクシデントに対して審議するのであれば、『不必要な妨害行為』に該当したかどうかではないでしょうか。

 

 

2021 FORMULA 1 SPORTING REGULATIONS

5) PRACTICE SESSIONS

31.5 Any driver taking part in any practice session who, in the opinion of the stewards, stops unnecessarily on the circuit or unnecessarily impedes another driver shall be subject to the penalties referred to in Article 31.4.

 

【参考】2021 SUPER GT Sporting Regulations

第29条 プラクティスセッション (公式予選等)

5. 公式予選中、または公式予選中断時に、何らかの理由により競技役員の手助けを受けピットに戻った競技車両は、公式予選の残りの時間内に再びコースインすることはできない。公式練習での適用、および第18条ドライバーの遵守事項3項におけるケースを除く。
公式予選の各セッションで赤旗提示の原因と特定された車両は、当該セッションを含む残りの予選の走行はできない。また、当該セッションのタイムは抹消される。

 

 

ギアボックス交換による5グリッド降格ペナルティ

2021年シーズンのF1では1基のギアボックスを連続した6レースを通して使用し続けなければならないレギュレーションがあります。そのため、連続した6レースを完了する前に新品のギアボックスへ交換した場合、5グリッド降格のペナルティが科せられることになっています。

ギアボックスを交換したとしても、ルクレール選手のポールポジション獲得の事実に変わりはありません。決勝のスタートが1番グリッドではなく、6番グリッドとなるだけです。

しかし、モンテカルロ市街地コースではコース上でのオーバーテイクが不可能に近く、ピットストップによる戦略の幅も狭いため、ルクレール選手の車両のダメージがギアボックスにまで及んでいるかどうかが注目されました。

 

 

 

プレレース・パルクフェルメ

モータースポーツでは公式予選で車両にダメージを負った場合、決勝に向けて車両の修復作業を行います。当然ながら、F1でも同様ですが、F1では公式予選が開始した時点で車両は『プレレース・パルクフェルメ』の管理下に置かれ、車両に対する作業が制限されます。

公式予選終了から3時間30分が経過すると、車両はFIAによって封印され、公式予選後の作業は終了となります。そのため、フェラーリは公式予選終了後に車両のチェックを実施し、初期チェックでは『ギアボックスに深刻なダメージは無かった』ことを明らかにしていました。

 

 

フォーメーションラップ開始の5時間前にFIAの封印が解かれますが、決勝がスタートするまで車両はプレレース・パルクフェルメの管理下に置かれ、車両に対する作業が制限されたままになります。

プレレース・パルクフェルメ中には「アクシデントにより損傷したパーツの修理」を行うことが認められています。したがって、ルクレール選手の車両は損傷したパーツの修理を行うことができました。

決勝前にはプレレース・パルクフェルメ中に行われた各車両に対する作業が公開されることになっています。この作業内容には『ギアボックス交換』は含まれていませんでした。

つまり、公式予選でアクシデントが発生した際に搭載していたギアボックスを交換せず、そのまま使用することを決定したことになります。

 

プレレース・パルクフェルメ中にルクレール選手の車両の交換されたパーツ

Ferrari:
Car 16:
 Front wing/nose assembly
 RHS front corner assembly
 RHS rear corner assembly
 Front and rear brake friction material
 Brake pump
 Steering rack
 RHS turning vane
 RHS shark
 Floor
 Rear wing assembly

 

 

 

レコノサンスラップ

F1ではフォーメーションラップ開始時刻の40分前にピットレーン出口がオープンとなり、各車両はピットアウトし、自身のグリッドに着くことになっています。

ルクレール選手はレコノサンスラップ中に車両に問題があることを感じて、グリッドに着かずにピットに戻りました。

フォーメーションラップ開始時刻の30分前にピットレーン出口がクローズとなります。ルクレール選手はレコノサンスラップの間にピットアウトすることができませんでした。

レコノサンスラップ中にコースインできなかった車両はピットレーン出口からレースをスタートすることが認められています。

しかし、フェラーリはピットスタートすることもあきらめ、『左側のドライブシャフトの不具合により、レーススタートまでに修復することが不可能であるため、ルクレール選手はスタートしない』旨のリリースを発表しました。

 

 

 

 

スターティンググリッド

F1ではフォーメーションラップの開始時刻の1時間前に最終版のスターティンググリッドが発表されます。

スターティンググリッドが発表された後に、ルクレール選手がスタートできないことが決定したため、グリッド順は修正されず、ポールポジションのグリッドは空きのままとなりました。

最終版のスターティンググリッドが発表される前にスタートできない(レースをリタイヤする)ことが申請されていれば、1番グリッドがマックス・フェルスタッペン選手となった最終版のスターティンググリッドが発表されていたはずです。

 

 

 

まとめ

決勝は、ポールポジションのルクレール選手不在のまま、モナコGPはスタートとなり、スタート直後の第1コーナーを制したレッドブルのマックス・フェルスタッペン選手がトップを守り切り、モナコGP初優勝を飾りました。ホンダPU(エンジン)としては1992年のアイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)以来のモナコGPでの勝利となります。

モータースポーツに『たられば』は厳禁ですが、ルクレール選手のギアボックスにダメージが無かったら、グリッド降格を選択していれば、また違ったレース展開となっていたはずです。

『これがモータースポーツ!!』ですね。

 

 

 

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