2024年 F1 第22戦 ラスベガスGP 開催概要

 

2021年 F1の『走行セッション』

2021年

 

2022年シーズンの内容については
こちらを参照ください。

 

F1の走行セッションは『フリー走行』、『公式予選』、『決勝』の3つに分類することができます。

フリー走行は各チーム、ドライバーが自由に走行することができ、決勝に向けて車両のセットアップを行います。公式予選は各ドライバーがタイムアタックを行い、速いタイムを記録したドライバーの順に決勝のスタート順を決定します。決勝は公式予選で決められた順位からレースをスタートし、あらかじめ決められた周回数で順位を争います。

 

 

レースウィークの流れ

F1のレースウィークは木曜日からスタートします。木曜日はF1マシンが走行するセッションは行われませんが、メディア向けのプレスカンファレンス(記者会見)が行われます。

金曜日は午前と午後にフリー走行が1回ずつ開催され、土曜日は午前中にフリー走行、午後に公式予選が開催されます。日曜日は午後に決勝が開催されます。

 

木曜日
プレスカンファレンス (60分間)

フリー走行1回目の20時間前

金曜日 午前
フリー走行1回目 (60分間)

インターバル
(少なくとも2時間30分)

金曜日 午後
フリー走行2回目 (60分間)

インターバル
(少なくとも19時間)

土曜日 午前
フリー走行3回目 (60分間)

インターバル
(少なくとも2時間)

土曜日 午後
公式予選

 

日曜日 午後
決勝

 

 

プレスカンファレンス

木曜日にはメディア向けに60分間のプレスカンファレンス(記者会見)が行われることがレギュレーションで定められています。プレスカンファレンスが開催される時間は金曜日に行われるフリー走行1回目の20時間前と定められています。

FIAのメディアデリゲートがプレスカンファレンスに出席するドライバーを最大で5名選出し、選出されたドライバーはプレスカンファレンスに必ず出席しなければなりません。

 

 

フリー走行

フリー走行は正式には『Free Practice (フリープラクティス)』と呼びます。F1のフリー走行はレースウィークの金曜日の午前、金曜日の午後、土曜日の午前の合計3回行われ、順に『Free Practice 1』、『Free Practice 2』、『Free Practice 3』と呼びます。Free Practiceは略して『FP』と呼ぶ場合もあります。

2020年シーズンまでは金曜日に開催されるフリー走行1回目とフリー走行2回目の走行時間は90分でしたが、2021年シーズンから60分に変更されることになりました。

金曜日のフリー走行(FP1、FP2)では決勝に向けたマシンセットアップを進めるチームが多いと言えます。そのため、公式予選のようなタイムアタックではなく、タイヤのパフォーマンスや寿命を確認するために多くの周回を走行する、いわゆる『ロングラン』を行います。

タイムアタックを行わなかったり、路面の状況、搭載している燃料の量が各車両がそれぞれ異なるため、金曜日のフリー走行のタイム順は参考にならないことが多いです。

土曜日のフリー走行(FP3)では公式予選でのパフォーマンスを考慮します。そのため、路面コンディションが改善するセッションの終盤ではソフトタイヤを装着し、タイムアタックを行うチームが多いため、土曜日のフリー走行の結果は公式予選の結果につながる場合が多いです。

 

2020年 F1 第13戦 エミリア・ロマーニャ グランプリ

2020年にイモラで開催されたF1第13戦エミリア・ロマーニャ グランプリでは試験的に金曜日の走行セッションを廃止し、土曜日、日曜日の2日間で開催されました。

土曜日の午前中に90分間のフリー走行を行ったあと、午後に公式予選を行い、日曜日の午後に決勝を行うスケジュールで開催されました。

2021年シーズンのF1は全23戦で開催されます。F1は開催されるレースの数が増えていく状況を鑑みて、レースウィーク中のチームやドライバーの負荷を軽減するために、開催期間の短縮を検討しています。エミリア・ロマーニャグランプリでの2日間の開催はその一環と考えられます。

 

 

公式予選

公式予選は土曜日の午後に開催されます。公式予選は正式には『Qualifying (クォリファイ)』と呼びます。

F1の公式予選は『Q1』、『Q2』、『Q3』の3つのセッションから構成されています。出走台数が20台の場合、Q1で16〜20位、Q2で11〜15位、Q3で1〜10位が決定します。

現在のF1で採用されている公式予選の方式は2006年にスタートし、『ノックアウト方式』と呼ばれています。

Q1の走行時間は18分間で行われ、下位5位のドライバーの順位(16位~20位)が決定します。上位15位のドライバーはQ2へ進出し、Q1で記録したタイムは消去されます。

Q2の走行時間は15分間で行われ、下位5位のドライバーの順位(11位~15位)が決定します。上位10位のドライバーはQ3へ進出し、Q2で記録したタイムは消去されます。

Q3の走行時間は12分間で行われ1位から10位のドライバーの順位が決定します。Q3でトップのドライバーは『ポールポジション』として讃えられ、レースは先頭からスタートすることができます。

 

公式予選 Q1 (18分間)

インターバル (7分間)

公式予選 Q2 (15分間)

インターバル (8分間)

公式予選 Q3 (12分間)

 

F1の公式予選の詳細についてはこちらの記事を参照ください。

 

パルクフェルメ

F1では公式予選がスタートしてから、決勝がスタートするまで、車両のセットアップやパーツの変更に制限があります。これを『パルクフェルメ』と呼び、F1独自のルールとなっています。

 

 

決勝

決勝は日曜日の午後に開催されます。決勝は正式には『Race (レース)』と呼びます。

2002年以前のF1では日曜日の午前中に『ウォームアップ走行』と呼ばれるフリー走行が設定されていましたが、パルクフェルメのルールが行われるようになってから、ウォームアップ走行は廃止され、日曜日の走行は決勝のみとなりました。

フォーメーションラップの開始に先立ち、レコノサンスラップが行われ、各車両が公式予選の順位に基づいて決められたグリッドに到着します。その後、国歌斉唱などのセレモニーが行われ、レースの開始時刻になるとフォーメーションラップがスタートします。

フォーメーションラップで各車両がコースを1周した後、再び、自身のグリッドに着き、スタンディングスタートによってレースがスタートします。

 

 

2021 FORMULA 1 SPORTING REGULATIONS

32) FREE PRACTICE

32.1 a) Two free practice sessions (P1 and P2), each lasting one hour and separated by at least two and a half hours, will take place on the second day of the Event.

b) A further free practice session (P3), lasting one hour and starting no less than nineteen (19) hours after the end of P2, will take place the day before the race.

 

33) QUALIFYING PRACTICE

33.1 The qualifying practice session will take place on the day before the race and will start no less than two (2) hours after the end of P3.

The session will be run as follows:
a) For the first eighteen (18) minutes of the session (Q1) all cars will be permitted on the track and at the end of this period the slowest five (5) cars will be prohibited from taking any further part in the session.

Lap times achieved by the fifteen (15) remaining cars will then be deleted.

b) After a seven (7) minute break the session will resume for fifteen (15) minutes (Q2) and the fifteen (15) remaining cars will be permitted on the track. At the end of this period the slowest five (5) cars will be prohibited from taking any further part in the session.

Lap times achieved by the ten (10) remaining cars will then be deleted.

c) After an eight (8) minute break the session will resume for twelve (12) minutes (Q3) and the ten (10) remaining cars will be permitted on the track.

The above procedure is based upon 20 cars being officially eligible to take part in the Event. If 22 cars are eligible six will be eliminated after Q1 and Q2, if 24 cars are eligible seven cars will be eliminated after Q1 and Q2, and so on if more cars are eligible.

33.2 Any driver whose car stops on the circuit during the qualifying practice session will not be permitted to take any further part in the session.

33.3 At the end of qualifying practice session the times achieved by each driver will be officially published.

33.4 An AOT, as defined in Technical Regulations, must be empty during the complete qualifying practice session.