2021年
2022年シーズンの内容については
こちらを参照ください。
F1では土曜日に開催される公式予選の結果に基づいて日曜日に開催される決勝のスターティンググリッドを決定していますが、土曜日に距離の短いレース『スプリント予選 (Sprint Qualifying)』を行い、スプリント予選の結果に基づいて決勝のスターティンググリッドを決定する新たなレースフォーマットが検討されてきました。
2021年4月26日、F1参戦チームがスプリント予選の実施に合意したことが明らかにされ、2021年シーズンに開催されるグランプリのうち、3戦でスプリントレースを実施するレースフォーマットで開催されることが発表されました。
今後開催されるFIAモータースポーツ評議会で承認された後、正式にスプリント予選の実施が決定します。
2021年4月28日、F1第10戦F1イギリスGPで初めてスプリント予選が開催されることが発表されました。
2021年F1第13戦イタリアGPにおいても、スプリント予選のフォーマットで開催されます。
スプリント予選の概要
スプリント予選は約100kmのレース距離で行われるレースのことで、土曜日の午後に行われます。
スプリント予選のスターティンググリッドは金曜日の午後に行われる公式予選で決定します。公式予選の手順は、通常行われているQ1、Q2、Q3で構成されるフォーマットから変更ありません。
スプリント予選は約100kmという短い距離で争われるレースであるため、レース中のタイヤ交換やピットストップの義務はありません。
スプリント予選の結果によって、日曜日の決勝のスターティンググリッドを決定します。
スプリント予選で上位3名のドライバーとチームにポイントが与えられます。
レーススケジュール
スプリント予選は土曜日の午後に開催されます。レース距離は100kmとなっており、通常のレースの3分の1の距離となっています。
スプリント予選のグリッドを決定する公式予選が金曜日の午後に開催されます。公式予選はこれまでに行われてきたQ1/Q2/Q3フォーマットのノックアウト方式を踏襲します。
フリー走行は金曜日と土曜日の午前中にそれぞれ60分間で開催されます。
日曜日に開催される決勝については、これまでと変わらず、レース距離は305kmで開催されます。
金曜日
フリー走行1回目
( 60分 )
金曜日
公式予選
( Q1/Q2/Q3 ノックアウト方式 )
土曜日
フリー走行2回目
( 60分 )
土曜日
スプリント予選
( 100km )
日曜日
決勝
( 305km )
🚫 No compulsory pit stops
🚦 DRS in action
🏃 100km of pure sprint action
🏆 Points to top three: 3-2-1We can’t wait! 🤩#F1 pic.twitter.com/bcuvG07kJN
— Formula 1 (@F1) April 26, 2021
タイムスケジュール
2021年 F1 第10戦 イギリスGP
日付 | 日本時間 | 現地時間 | セッション |
7/16(金) | 22:30~23:30 | 14:30~15:30 | フリー走行1回目 |
26:00~27:00 | 18:00~19:00 | 公式予選 | |
7/17(土) | 20:00~21:00 | 12:00~13:00 | フリー走行2回目 |
24:30~ | 16:30~ | スプリント予選 | |
7/18(日) | 23:00~ | 15:00~ | 決勝 |
2021年 F1 第14戦 イタリアGP
日付 | 日本時間 | 現地時間 | セッション |
9/10(金) | 21:30~22:30 | 14:30~15:30 | フリー走行1回目 |
25:00~26:00 | 18:00~19:00 | 公式予選 | |
9/11(土) | 19:00~20:00 | 12:00~13:00 | フリー走行2回目 |
23:30~ | 16:30~ | スプリント予選 | |
9/12(日) | 22:00~ | 15:00~ | 決勝 |
ポイント
スプリント予選で上位3位のドライバーに対してポイントが与えられます。
1位:3ポイント
2位:2ポイント
3位:1ポイント
タイヤに関するルール
通常のグランプリでは各ドライバーに13セットのタイヤが供給されますが、スプリント予選が開催されるフォーマットにおいては12セットのタイヤが供給されます。
供給されるタイヤのコンパウンドはソフトが6セット、ミディアムが4セット、ハードが2セットと定められています。
ソフト:6セット
ミディアム:4セット
ハード:2セット
レインタイヤは浅溝のインターミディエイトが4セット、深溝のウェットタイヤが3セット供給されます。フリー走行や公式予選がウェットコンディションで行われた場合はインターミディエイトタイヤが追加で1セット供給されます。
インターミディエイト:4セット
ウェット:3セット
フリー走行1回目
2セットのタイヤを自由に使用することができます。
公式予選
5セットのソフトタイヤを使用することができます。
フリー走行2回目
1セットのタイヤを自由に使用することができます。
スプリント予選
2セットのタイヤを自由に使用することができます。
スプリント予選におけるタイヤ交換の義務はありません。
決勝
決勝は残りの2セットのタイヤを使用します。
レースのスタート時に装着するタイヤのコンパウンドは自由です。