2024年 F1 第22戦 ラスベガスGP 開催概要

 

2021年 ポールポジションを決定するF1の『公式予選』

2021年

 

2022年シーズンの内容については
こちらを参照ください。

 

F1の公式予選はQ1、Q2、Q3の3つのセッションから構成されています。出走台数が20台の場合、Q1で16〜20位、Q2で11〜15位、Q3で1〜10位が決定します。

現在のF1で採用されている公式予選の方式は2006年にスタートし、『ノックアウト方式』と呼ばれています。国内で開催されているSUPER GTやスーパーフォーミュラでも採用されています。

モータースポーツではレーシングカーが走行を重ねるたびに路面に『ラバー』と呼ばれる溶けたタイヤのゴムが付着することで、路面のグリップ力が増加します。F1でも同様で、路面にラバーが最も付着した状態の方が良いタイムを記録することができるため、各走行セッションの終盤でタイムアタック合戦が行われます。

F1では公式予選中にコース上に停止した車両は以後のセッションを走行することができません。

 

 

F1の公式予選は土曜日の午後に開催

F1の公式予選は土曜日の午後に開催されます。午前中に行われるフリー走行3回目の終了時刻から公式予選が開始されるまで2時間以上のインターバルを空けなければならなことになっています。

悪天候のため、土曜日の午後に公式予選を開催できないことが稀にあります。そのような場合は、スケジュールの変更が協議され決定しますが、公式予選は日曜日の午前中に開催され、1日で公式予選と決勝が行われる『ワンデー開催』となることが多いです。

 

2019年 F1 第17戦 日本グランプリ

2019年に鈴鹿サーキットで開催された日本グランプリでは台風の接近のため、土曜日の開催がキャンセルとなりました。そのため、公式予選は日曜日の午前中に開催されることになりました。

F1日本グランプリでは2004年にも台風接近のため、土曜日の開催がキャンセルとなり、日曜日の1日で公式予選と決勝を行うワンデー開催となりました。

 

 

公式予選の実施フロー

 

 

公式予選 Q1 (18分間)

Q1の走行時間は18分間で行われます。Q1では全てのドライバーが各自のタイミングでコースインし、タイム計測を行います。

Q1では下位5位のドライバーの順位(16位~20位)が決定します。上位15位のドライバーはQ2へ進出し、Q1で記録したタイムは消去されます。

Q1では新品のソフトタイヤを2セット使用して2回のタイムアタックを行う場合が多いですが、上位チームはタイムアタックを1回に留めてタイヤを温存する場合もあります。

公式予選での新品ソフトタイヤの温存により後のレースでタイヤを使用できる選択肢が増えるため戦略の幅が広がります。

また、Q1では最大で20台の車両が同時に走行を行います。そのため、タイムアタックをしていない車両にはブルーフラッグが振られ、後続の車両に進路を譲らなければならないことになっています。しかし、タイムアタック中の車両を妨害する『トラフィック』と呼ばれる走行妨害が問題になることがあります。

 

 

インターバル (7分間)

Q1の走行終了時間から7分間のインターバルが設定されています。その後、Q2が行われます。

 

 

公式予選 Q2 (15分間)

Q2の走行時間は15分間で行われます。Q1の上位15位のドライバーがタイム計測を行います。

Q2では下位5位のドライバーの順位(11位~15位)が決定します。上位10位のドライバーはQ3へ進出し、Q2で記録したタイムは消去されます。

Q3へ進出できなかったドライバーはQ3専用に供給されるソフトタイヤをレース中に使用することができます。

Q3へ進出するドライバーは、Q2でベストタイムを記録したタイヤで決勝のスタートをスタートしなければならないことになっています。戦略に幅を持たせるため、上位チームはQ2を速いタイムを記録できるソフトタイヤではなく、ミディアムタイヤでアタックする場合があります。

 

 

インターバル (8分間)

Q2の走行終了時間から8分間のインターバルが設定されています。その後、Q3が行われます。

 

 

公式予選 Q3 (12分間)

Q3の走行時間は12分間で行われます。Q2の上位10位のドライバーがタイム計測を行い、1〜10位が決定します。

Q3でトップのドライバーは『ポールポジション』として讃えられ、レースは先頭からスタートすることができます。

Q3ではQ3専用に供給されるソフトタイヤ1セットを使用しなければなりません。

Q3へ進出したドライバーはQ2でベストラップを記録したタイヤでレースをスタートしなければなりません。

 

 

出走台数が20台を超える場合

2021のF1は全20台のエントリーですが、出走台数が20台を超える場合はQ1、Q2で順位が決定する台数が変わります。

 

出走台数が全22台の場合

Q1では17位から22位が決定し、Q2には上位16台が出走します。

Q2では11位から16位が決定します。Q3に進出できる10台に変更はありません。

 

出走台数が全24台の場合

Q1では18位から24位が決定し、Q2には上位17台が出走します。

Q2では11位から17位が決定します。Q3に進出できる10台に変更はありません。

 

 

2021 FORMULA 1 SPORTING REGULATIONS

33) QUALIFYING PRACTICE

33.1 The qualifying practice session will take place on the day before the race and will start no less than two (2) hours after the end of P3.
The session will be run as follows:
a) For the first eighteen (18) minutes of the session (Q1) all cars will be permitted on the track and at the end of this period the slowest five (5) cars will be prohibited from taking any further part in the session.
Lap times achieved by the fifteen (15) remaining cars will then be deleted.
b) After a seven (7) minute break the session will resume for fifteen (15) minutes (Q2) and the fifteen (15) remaining cars will be permitted on the track. At the end of this period the slowest five (5) cars will be prohibited from taking any further part in the session.
Lap times achieved by the ten (10) remaining cars will then be deleted.
c) After an eight (8) minute break the session will resume for twelve (12) minutes (Q3) and the ten (10) remaining cars will be permitted on the track.
The above procedure is based upon 20 cars being officially eligible to take part in the Event. If 22 cars are eligible six will be eliminated after Q1 and Q2, if 24 cars are eligible seven cars will be eliminated after Q1 and Q2, and so on if more cars are eligible.

33.2 Any driver whose car stops on the circuit during the qualifying practice session will not be permitted to take any further part in the session.

33.3 At the end of qualifying practice session the times achieved by each driver will be officially published.

33.4 An AOT, as defined in Technical Regulations, must be empty during the complete qualifying practice session.

 

 

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