2023年
2024年シーズンの内容については
こちらを参照ください。
F1では土曜日に開催される公式予選の結果に基づいて日曜日に開催される決勝のスターティンググリッドを決定していますが、土曜日に距離の短いレースを行い、そのレースの結果に基づいて決勝のスターティンググリッドを決定する新たなレースフォーマットが検討されてきました。
2021年、F1参戦チームが土曜日に開催する短距離レースの実施に合意し、この新たなレースは『スプリント予選 (Sprint Qualifying)』と命名されました。
2021年シーズンは、全22戦のうち、第10戦イギリスグランプリ、第13戦イタリアグランプリ、第19戦サンパウログランプリの3戦においてスプリント予選が開催されました。
2022年シーズンでは、『スプリント予選 (Sprint Qualifying)』の名称を『スプリント (Sprint)』へ改めると共に、ドライバーに与えられるポイント数が変更され、第4戦エミリア・ロマーニャグランプリ、第11戦オーストリアグランプリ、第22戦サンパウログランプリの3戦で開催されました。
2023年シーズンは、スプリントの開催がこれまでの3戦から6戦に拡大されます。
また、2023年4月25日付のスポーティングレギュレーションの改訂により、2023年シーズンからスプリントのスターティンググリッドを決定する『スプリント シュートアウト』が新たにスタートすることが発表されました。
2023年シーズンは6戦でスプリントを開催
F1は2023年シーズンの全23戦のうち、第4戦アゼルバイジャングランプリ、第10戦オーストリアグランプリ、第13戦ベルギーグランプリ、第18戦カタールグランプリ、第19戦アメリカグランプリ、第21戦サンパウログランプリの全6戦でスプリントが開催されます。
2021年シーズン、2022年シーズンではスプリントは3戦で開催されてきましたが、2023年シーズンでは6戦に拡大されます。
- 第4戦 アゼルバイジャングランプリ
- 第10戦 オーストリアグランプリ
- 第13戦 ベルギーグランプリ
- 第18戦 カタールグランプリ
- 第19戦 アメリカグランプリ
- 第21戦 サンパウログランプリ
スプリントの概要
スプリントは約100kmのレース距離で行われるレースのことで、土曜日の午後に行われます。
2022年シーズンまでは、スプリントのスターティンググリッドは金曜日の午後に行われる公式予選で決定し、スプリントの順位で決勝のスターティンググリッドを決定していました。
2023年シーズンから、金曜日の午後に行われる公式予選で日曜日に行われる決勝のスターティンググリッドを決め、土曜日に行われる『スプリント シュートアウト』でスプリントのスターティンググリッドを決定するフォーマットへ変更となりました。
公式予選
↓
決勝のスターティンググリッドを決定
スプリント シュートアウト
↓
スプリントのスターティンググリッドを決定
スプリントシュートアウト
スプリント シュートアウトは公式予選のQ1、Q2、Q3のように『SQ1』、『SQ2』、『SQ3』と呼ばれる3つのセッションで構成されます。
12分間のSQ1で16~20位を決定、10分間のSQ2で11~15位を決定、8分間のSQ3で1~10位を決定し、順位に応じてスプリントのスターティンググリッドを決定します。
SQ1とSQ2では、それぞれ新品のミディアムタイヤを1セット、SQ3では新品のソフトタイヤ1セットでタイム計測を行う必要があります。
スプリントシュートアウトは基本的に公式予選と同じですが、『セッションの時間』と『使用できるタイヤ』に違いがあります。
スプリント
スプリント シュートアウトでスターティンググリッドを決定し、スプリントは約100kmの短い距離で争われます。そのため、レース中のタイヤ交換やピットストップの義務はありません。
スプリントのレース時間は最大で1時間と定められています。あらかじめ決められた周回数を完了する前にレース時間が1時間を経過した場合、その次の周がファイナルラップとなります。
レッドフラッグが振られてレースが中断となった場合、中断時間を含むスプリントの最大時間は1時間30分です。
スプリントで上位8名のドライバーとチームにポイントが与えられます。
レーススケジュール
金曜日は最初に60分間の『フリー走行』が開催され、その後、日曜日のスターティンググリッドを決定する『公式予選』が開催されます。公式予選で1位のドライバーがポールポジションとして讃えられます。
土曜日はスプリントの開催に先立ち、『スプリント シュートアウト』が開催され、スプリントのスターティンググリッドを決定します。その後、レース距離が約100kmの『スプリント』が開催されます。
日曜日に開催される決勝については、これまでと変わらず、レース距離は約305kmで開催されます。
金曜日 午後
フリー走行1回目
( 60分 )
金曜日 午後
公式予選
( Q1/Q2/Q3 ノックアウト方式 )
土曜日 午後
スプリント シュートアウト
( SQ1/SQ2/SQ3 ノックアウト方式 )
土曜日 午後
スプリント
( 約100km )
日曜日 午後
決勝
( 約305km )
スプリントのポイントシステム
スプリントが導入された2021年シーズンでは上位3位のドライバーに対してポイントが与えられましたが、2022年シーズンから上位8位のドライバーにポイントが与えられるようになりました。
2023年シーズンもこのポイントシステムが踏襲され、スプリントで上位8名のドライバーとチームにポイントが与えられます。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 |
8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
【参考】2021年シーズン
2021年シーズンはスプリント予選で上位3位のドライバーに対して以下のポイントが与えられました。
1位 | 2位 | 3位 |
3 | 2 | 1 |
タイヤに関するルール
スプリントの開催のないグランプリでは各ドライバーに13セットのタイヤが供給されますが、スプリントが開催される場合は12セットのタイヤが供給されます。
ドライタイヤ (12セット)
供給される12セットのドライタイヤのコンパウンドの内訳はソフトが6セット、ミディアムが4セット、ハードが2セットと定められています。
ハードとミディアムの各1セットは決勝で使用義務のあるタイヤとして供給されます。ソフトの1セットは公式予選Q3で使用義務のあるタイヤとして供給されます。
スプリント シュートアウトでは、SQ1とSQ2はそれぞれ新品のミディアムタイヤ1セット、SQ3は新品のソフトタイヤ1セットで走行しなければなりません。
ハード
2セット
(ドライでの決勝用のタイヤ1セット含む)
ミディアム
4セット
(ドライでの決勝用のタイヤ1セット含む)
ソフト
6セット
(公式予選Q3用のタイヤ1セット含む)
レインタイヤ (7セット)
レインタイヤは浅溝のインターミディエイトが4セット、深溝のウェットタイヤが3セット供給されます。フリー走行や公式予選がウェットコンディションで行われた場合はインターミディエイトタイヤが追加で1セット供給されます。
インターミディエイト
4セット
ウェット
3セット
各グランプリのタイムスケジュール
第4戦 アゼルバイジャン グランプリ
日付 | 現地時刻 | 日本時刻 | セッション |
4月28日(金) | 13:30~14:30 | 18:30~19:30 | フリー走行1回目 |
17:00~18:00 | 22:00~23:00 | 公式予選 | |
4月29日(土) | 12:30~13:14 | 17:30~18:14 | スプリント シュートアウト |
17:30~ | 22:30~ | スプリント | |
4月30日(日) | 15:00~ | 20:00~ | 決勝 |
第10戦 オーストリア グランプリ
日付 | 現地時刻 | 日本時刻 | セッション |
6月30日(金) | 13:30~14:30 | 20:30~21:30 | フリー走行1回目 |
17:00~18:00 | 24:00~25:00 | 公式予選 | |
7月1日(土) | 未定 | 未定 | スプリント シュートアウト |
16:30~ | 23:30~ | スプリント | |
7月2日(日) | 15:00~ | 22:00~ | 決勝 |
第13戦 ベルギー グランプリ
日付 | 現地時刻 | 日本時刻 | セッション |
7月28日(金) | 13:30~14:30 | 20:30~21:30 | フリー走行1回目 |
17:00~18:00 | 24:00~25:00 | 公式予選 | |
7月29日(土) | 未定 | 未定 | スプリント シュートアウト |
16:30~ | 23:30~ | スプリント | |
7月30日(日) | 15:00~ | 22:00~ | 決勝 |
第18戦 カタール グランプリ
日付 | 現地時刻 | 日本時刻 | セッション |
10月6日(金) | 13:30~14:30 | 19:30~20:30 | フリー走行1回目 |
17:00~18:00 | 23:00~24:00 | 公式予選 | |
10月7日(土) | 未定 | 未定 | スプリント シュートアウト |
17:30~ | 23:30~ | スプリント | |
10月8日(日) | 17:00~ | 23:00~ | 決勝 |
第19戦 アメリカ グランプリ
日付 | 現地時刻 | 日本時刻 | セッション |
10月20日(金) | 12:30~13:30 | 26:30~27:30 | フリー走行1回目 |
16:00~17:00 | 30:00~31:00 | 公式予選 | |
10月21日(土) | 未定 | 未定 | スプリント シュートアウト |
17:00~ | 31:00~ | スプリント | |
10月22日(日) | 14:00~ | 28:00~ | 決勝 |
第21戦 サンパウロ グランプリ
日付 | 現地時刻 | 日本時刻 | セッション |
11月3日(金) | 11:30~12:30 | 23:30~24:30 | フリー走行1回目 |
15:00~16:00 | 27:00~28:00 | 公式予選 | |
11月4日(土) | 未定 | 未定 | スプリント シュートアウト |
15:30~ | 27:30~ | スプリント | |
11月5日(日) | 14:00~ | 26:00~ | 決勝 |
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