2022年
2023年シーズンの内容については
こちらを参照ください。
F1では土曜日に開催される公式予選の結果に基づいて日曜日に開催される決勝のスターティンググリッドを決定していますが、土曜日に距離の短いレースを行い、そのレースの結果に基づいて決勝のスターティンググリッドを決定する新たなレースフォーマットが検討されてきました。
2021年、F1参戦チームが土曜日に開催する短距離レースの実施に合意し、この新たなレースは『スプリント予選 (Sprint Qualifying)』と命名されました。
2021年シーズンは、全22戦のうち、第10戦イギリスグランプリ、第13戦イタリアグランプリ、第19戦サンパウログランプリの3戦においてスプリント予選が開催されました。
2022年シーズンでは、『スプリント予選 (Sprint Qualifying)』の名称を『スプリント (Sprint)』へ改めると共に、ドライバーに与えられるポイント数が変更になるなど、2021年シーズンからの変更点があります。
2022年シーズンは3戦でスプリントを開催
2022年2月15日、F1は2022年シーズンの全23戦のうち、第4戦エミリア・ロマーニャグランプリ、第11戦オーストリアグランプリ、第22戦サンパウログランプリでスプリントを開催することを発表しました。
2022年シーズンのスプリントは2021年シーズンと同様に3戦での開催となります。
BREAKING: Sprint returns for the 2022 season 🤩
To be held in Imola, Austria and Brazil! 💫#F1 pic.twitter.com/lk3ojv8gbj
— Formula 1 (@F1) February 14, 2022
スプリントの概要
スプリントは約100kmのレース距離で行われるレースのことで、土曜日の午後に行われます。
スプリントのスターティンググリッドは金曜日の午後に行われる公式予選で決定します。公式予選の手順は、通常行われているQ1、Q2、Q3で構成されるフォーマットから変更ありません。
2022年シーズンでは、ポールポジションは金曜日に行われる公式予選で1位を獲得したドライバーに与えられることになりました。
スプリントは約100kmという短い距離で争われるレースであるため、レース中のタイヤ交換やピットストップの義務はありません。
スプリントのレース時間は最大で1時間と定められています。あらかじめ決められた周回数を完了する前にレース時間が1時間を経過した場合、その次の周がファイナルラップとなります。
レッドフラッグが振られてレースが中断となった場合、中断時間を含むスプリントの最大時間は1時間30分です。
スプリントの結果によって、日曜日の決勝のスターティンググリッドを決定します。
スプリントで上位8名のドライバーとチームにポイントが与えられます。
レーススケジュール
スプリントは土曜日の午後に開催されます。レース距離は100kmと通常のレースの3分の1の距離となっています。
スプリントのグリッドを決定する公式予選が金曜日の午後に開催されます。公式予選はこれまでに行われてきたQ1/Q2/Q3フォーマットのノックアウト方式を踏襲します。公式予選で1位のドライバーがポールポジションとして讃えられます。
フリー走行は金曜日の公式予選の前、土曜日のスプリントの前にそれぞれ60分間で開催されます。
日曜日に開催される決勝については、これまでと変わらず、レース距離は305kmで開催されます。
金曜日 午後
フリー走行1回目
( 60分 )
金曜日 午後
公式予選
( Q1/Q2/Q3 ノックアウト方式 )
土曜日 午後
フリー走行2回目
( 60分 )
土曜日 午後
スプリント
( 100km )
日曜日 午後
決勝
( 305km )
🚫 No compulsory pit stops
🚦 DRS in action
🏃 100km of pure sprint action
🏆 Points to top three: 3-2-1We can’t wait! 🤩#F1 pic.twitter.com/bcuvG07kJN
— Formula 1 (@F1) April 26, 2021
タイムスケジュール
第4戦 エミリア・ロマーニャ グランプリ
日付 | 現地時刻 | 日本時刻 | セッション |
4月22日(金) | 13:30~14:30 | 20:30~21:30 | フリー走行1回目 |
17:00~18:00 | 24:00~25:00 | 公式予選 | |
4月23日(土) | 12:30~13:30 | 19:30~20:30 | フリー走行2回目 |
16:30~ | 23:30~ | スプリント | |
4月24日(日) | 15:00~ | 22:00~ | 決勝 |
第11戦 オーストリア グランプリ
日付 | 現地時刻 | 日本時刻 | セッション |
7月8日(金) | 13:30~14:30 | 20:30~21:30 | フリー走行1回目 |
17:00~18:00 | 24:00~26:00 | 公式予選 | |
7月9日(土) | 12:30~13:30 | 19:30~20:30 | フリー走行2回目 |
16:30~ | 23:30~ | スプリント | |
7月10日(日) | 15:00~ | 22:00~ | 決勝 |
第22戦 サンパウロ グランプリ
日付 | 現地時刻 | 日本時刻 | セッション |
11月11日(金) | 12:30~13:30 | 24:30~25:30 | フリー走行1回目 |
16:00~17:00 | 28:00~29:00 | 公式予選 | |
11月12日(土) | 12:30~13:30 | 24:30~25:30 | フリー走行2回目 |
16:30~ | 28:30~ | スプリント | |
11月13日(日) | 15:00~ | 27:00~ | 決勝 |
ポイントシステム
2021年シーズンではスプリント予選で上位3位のドライバーに対してポイントが与えられていましたが、2022年シーズンのスプリントでは上位8位のドライバーに対して順位に応じたポイントが与えられることになりました。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 |
8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
Even more points up for grabs in Sprint in 2022 🤩#F1 pic.twitter.com/qlkQ0zrChN
— Formula 1 (@F1) February 14, 2022
【参考】2021年シーズン
2021年シーズンはスプリント予選で上位3位のドライバーに対して以下のポイントが与えられました。
1位 | 2位 | 3位 |
3 | 2 | 1 |
タイヤに関するルール
スプリントの開催のないグランプリでは各ドライバーに13セットのタイヤが供給されますが、スプリントが開催される場合は12セットのタイヤが供給されます。
ドライタイヤ (12セット)
供給される12セットのドライタイヤのコンパウンドの内訳はソフトが6セット、ミディアムが4セット、ハードが2セットと定められています。
ハードとミディアムの各1セットは決勝で使用義務のあるタイヤとして供給されます。ソフトの1セットは公式予選Q3で使用義務のあるタイヤとして供給されます。
ハード
2セット
(ドライでの決勝用のタイヤ1セット含む)
ミディアム
4セット
(ドライでの決勝用のタイヤ1セット含む)
ソフト
6セット
(公式予選Q3用のタイヤ1セット含む)
レインタイヤ (7セット)
レインタイヤは浅溝のインターミディエイトが4セット、深溝のウェットタイヤが3セット供給されます。フリー走行や公式予選がウェットコンディションで行われた場合はインターミディエイトタイヤが追加で1セット供給されます。
インターミディエイト
4セット
ウェット
3セット
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