2024年 F1 第6戦 マイアミGP 開催概要

 

2022年 スーパーフォーミュラの『公式予選』

2022年

 

2023年シーズンの内容については
こちらを参照ください。

 

スーパーフォーミュラの公式予選はF1でもおなじみの『ノックアウト方式』で争われます。

2020年シーズンまではノックアウト方式の公式予選はQ1、Q2、Q3の3つのセッションで構成されることがレギュレーションで定められていましたが、2021年シーズンからノックアウト方式の公式予選を構成するセッション数や次のセッションへの通過台数が定められないことになりました。

2022年1月31日、日本レースプロモーションは2022年シーズンのスーパーフォーミュラのレースフォーマットを明らかにし、すべての大会の公式予選は『Q1』と『Q2』の2つのセッションから構成されるフォーマットで開催されることが発表されました。

 

 

スーパーフォーミュラのノックアウト方式予選の実施フロー

2020年シーズンのスーパーフォーミュラの公式予選は、F1と同様に『Q1』『Q2』『Q3』の3つのセッションから構成されていましたが、2021年シーズンから公式予選のフォーマットは『最大で3つのセッション』で構成されることへ変更されました。

これにより、公式予選は1つのセッション、もしくは2つのセッションだけで構成されていても問題ありません。

また、『Q1』『Q2』『Q3』と呼ばれていた各セッションの名称が2021年シーズンからレギュレーションで定められないことになりました。

レギュレーションでは、『最初のセッション』、『中間のセッション』、『最終のセッション』と記載されていますが、正式なセッションの名称は大会ごとの特別規則書で定められます。

それぞれのセッションは『最大20分間』で争われ、各セッションのインターバルは『10分間』と定められています。

レギュレーションで定められているスーパーフォーミュラの公式予選の基本的なフォーマットは以下のとおりです。

 

最初のセッション
(最大20分間)

インターバル (10分間)

中間のセッション
(最大20分間)

インターバル (10分間)

最終のセッション
(最大20分間)

 

※最大で3つのセッションから構成されます

 

 

A組とB組の2グループによる組分け

スーパーフォーミュラの公式予選の各セッションは走行時間や同時に走行できる台数を分割して実施することができます。

2020年シーズンから、すべての車両が走行する公式予選Q1において、タイムアタック中の車両が他の車両に妨害される『トラフィック』を避けるために、参加車両をA組とB組の2グループに分けて実施しています。

2021年シーズンでは、第4戦のスポーツランドSUGO大会から公式予選Q2においても、A組とB組の2グループに分けて行われました。

2022年シーズンのスーパーフォーミュラはQ1とQ2の2つのセッションから構成されますが、Q1はA組とB組の2グループに分けて開催されます。

 

 

次セッションへの進出台数

ノックアウト方式の公式予選では、次のセッションに進出できる台数が決められています。

2020年シーズンでは、Q1の上位14台が次のQ2へ進出することができ、Q2の上位8台が次のQ3へ進出することができましたが、2021年シーズンから次のセッションに進出できる台数がレギュレーションで定められず、大会ごとに公式予選のフォーマットが発表されました。

2022年シーズンのスーパーフォーミュラはすべての大会において公式予選はQ1とQ2の2つのセッションから構成され、Q1はA組とB組の2グループに分けて開催されます。

Q1 A組、Q1 B組のそれぞれ上位6台、合計12台がQ2へ進出することができます。

 

 

2022年シーズンの公式予選フォーマット

2021年シーズンでは公式予選のフォーマットは大会ごとに発表される特別規則書で定められ、悪天候のためスケジュール変更を強いられたオートポリスでの大会を除いて、Q1、Q2、Q3の3つのセッションで構成されるノックアウト方式で開催されました。

2022年シーズンのスーパーフォーミュラの公式予選はすべての大会においてQ1とQ2の2つのセッションから構成されるフォーマットで開催されます。

 

 

2022年のスーパーフォーミュラ公式予選の手順

公式予選 Q1 A組
(10分間)

インターバル (5分間)
Q1 A組 上位6台がQ2へ進出

公式予選 Q1 B組
(10分間)

インターバル (10分間)
Q1 B組 上位6台がQ2へ進出

公式予選 Q2
(7分間)

 

 

【参考】2021年のスーパーフォーミュラ公式予選の手順

2021年シーズンは公式予選の運用手順に自由度を持たせるレギュレーション変更が行われましたが、2020年シーズンと同様に『Q1』、『Q2』、『Q3』の3つのセッションから構成されるフォーマットで開催されました。

Q1はA組とB組の2グループに分けて開催され、第4戦以降の大会においては、Q2もA組とB組の2グループに分けて開催されました。

以下は、Q1とQ2が組分けで行われた場合のタイムスケジュールの一例です。

 

公式予選 Q1 A組
(10分間)

インターバル (5分間)

公式予選 Q1 B組
(10分間)

インターバル (10分間)
Q1上位14台がQ2へ進出

公式予選 Q2 A組
(7分間)

インターバル (5分間)

公式予選 Q2 B組
(7分間)

インターバル (10分間)
Q2上位8台がQ3へ進出

公式予選 Q3
(7分間)

 

 

ノックアウト方式を行わない場合

2022年シーズンのスーパーフォーミュラの公式予選はすべての大会でノックアウト方式で開催されますが、ノックアウト方式ではないフォーマットで公式予選を開催することもできます。

その場合、『少なくとも20分の公式予選を2回』実施するフォーマットで行われることがレギュレーションに記載されています。

2021年シーズンのスーパーフォーミュラは悪天候によりスケジュールが変更された第3戦を除いて、すべてノックアウト方式で開催されました。

 

2021年 スーパーフォーミュラ 第3戦 オートポリス

2021年にオートポリスで開催された大会では、公式予選が開催される時間帯の天候が悪化することが予想されました。

そのため、当初はノックアウト方式で開催される予定でしたが、大会審査委員の承認のもと、全19台による走行時間40分間のフォーマットへ変更されることになりました。

 

 

予選通過基準タイム

スーパーフォーミュラの公式予選での予選通過基準タイムは、公式予選の最初のセッション記録されたトップタイムの『107%』と定められています。

予選中にミスや、車両のトラブルなどにより、予選通過基準タイムを記録できなかったドライバーは、予選通過車両が26台に満たなかった場合に限り、『嘆願書』を提出することで、決勝への出走が認められます。

近年のスーパーフォーミュラは参加台数が20台程度であるため、経験の無いルーキードライバーがフリー走行をほとんど走行できないまま、公式予選で予選基準タイムをクリアできないといった特別な状況でもない限り、予選落ちが発生することはないと言えます。

 

 

黄旗区間を通過した車両のタイムは採択しない

スーパーフォーミュラ独自のルールとして、公式予選中に黄旗区間を通過した車両のタイムは採択されないルールがあります。

一般的なレースカテゴリーにおいては公式予選中に黄旗区間を通過した場合、減速していたかどうかが審議されますが、スーパーフォーミュラにおいては黄旗区間を通過すると無条件でタイムは採択されません。

また、公式予選中のイエローフラッグの原因と特定されたドライバーはペナルティが科せられる場合があります。

 

出典:youtube.com

 

公式予選中にストップしてしまった場合

公式予選中にスピンやコースアウトするなどしてストップしてしまったことが原因でレッドフラッグ(赤旗)が振られ、セッションが中断となってしまう場合があります。

スーパーフォーミュラでは、レッドフラッグが振られた後、自力でピットに戻ることができなかったドライバーは公式予選の以降のセッションで走行することが認められません。

2022年シーズンから、公式予選中のレッドフラッグの原因と特定されたドライバーも公式予選の以降のセッションで走行することが認められなくなりました。

 

 

レギュレーション

2022年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 統一規則

第27条 プラクティスセッション(公式予選等)

1. プラクティスセッションは、フリー走行、公式予選で構成される。
オーガナイザーは、決勝レース出場車両の選抜およびグリッド位置の決定を行うため、下記からいずれかの方法を選択し特別規則書に明記しなければならない。
なお、天候等の不可抗力の場合は、競技会審査委員会の決定によるものとする。
1) 少なくとも20分の公式予選を2回。
2) ノックアウト予選方式。

2. 上記1. 2)のノックアウト予選方式は次のように行われる。
1) 予選は最大で3つのセッションで構成される。
2) 各セッションは10分のインターバルをはさんで連続して行われる。
3) 最初のセッションは、最大20分間で行われ、すべての車両が出走することが許される。
4) 中間のセッションまたは最終のセッションは、最大20分間で行われ、特別規則書で定める各セッションの上位車両が出走を許される。 
5) 各セッションで達成したラップタイムは次のセッションのタイムとして採用されない。 
6) 各セッションにおいて発生した事象に対する抗議および控訴の取り扱いは、最終セッションが終了するまで保留される。従って、抗議および控訴の提出(時間制限)は最終セッションから定められた時間内とする。 

3. 上記1.1)および2)のいずれの予選も参加車両および予選時間を分割して実施する事ができる。

4. すべてのドライバーは、公式予選に参加・出走しなければならない(出走とは、コースインを行なうことをさす)。
ただし、上記1.2)の公式予選では、セッション毎の出走制限が優先される。

5. 公式予選通過基準タイムは、公式予選で達成されたタイムの総合1位のタイムの107%以内とする。なお、上記1.2)の公式予選では、最初のセッションにおいて達成された1位のタイムの107%以内とする。

6. 競技長はコースの安全性の確保または、清掃、車両の回収のために必要な場合には、赤旗を表示することにより公式予選を中断することができる。公式予選中断の場合、予選時間の延長または短縮は競技会審査委員会が決定する。このようにいずれかの公式予選が中断された場合でもドライバーおよび車両の予選通過に対する影響についての抗議は受け付けられない。

7. 公式予選中にコースアウトした車両は、当該予選中、赤旗中断中およびインターバル中に自力で走行し自己のピットに戻った場合は、以降の公式予選に出走することが許される。ただし、その際に競技役員の手助けを受けた場合は、再びコースインすることは許されない。また、赤旗中断の原因となった車両も再びコースインすることは許されない。
なお、黄旗もしくは赤旗提示の原因と特定されたドライバーは、罰則の対象となる場合がある。

8. 各ドライバーのスターティンググリッドにおける位置を決定するため、公式予選中すべての周回を計時する。チェッカーフラッグが表示された後に計測された最終周回タイムは有効とする。
2台以上の車両が同タイムの場合には、最初に記録した車両が優先される。

9. 公式予選中、黄旗提示区間を走行した車両の当該周回タイムは、公式予選結果として採用しない。

10. 公式予選通過基準タイム達成車両が、26台に満たなかった場合、上記の予選通過基準タイムを達成しなかったドライバーおよび公式予選に出走できなかったドライバーのエントラントは、オーガナイザーを経由して、決勝レース出走嘆願書を競技会審査委員会に提出することができる。
競技会審査委員会は、エントラントからの嘆願に基づき、当該ドライバーの決勝レースへの出場を認めることができる。
ただし、次の条件を満たしていること:
- すでに公式予選を通過した車両が除外されないこと。
- それらの車両が公式予選通過基準タイムを達成する能力があると判断されること。
- それらのドライバーがすべての安全事項(サーキットの知識等)について保証されていること(当該嘆願書は、暫定結果発表後30分以内に大会事務局に対し提出すること)。

11. 決勝レースで適用されるピットエリア、コース上および安全に関する規則は、すべてのプラクティスセッションについても同様に適用されるものとする。

12. 決勝レース当日に少なくとも30分間のフリー走行の時間帯が設定されていること。なお、当該フリー走行終了後から最初の決勝レースもしくはヒートのスタート時刻までは、少なくとも2時間以上の間隔がなければならない。
ただし、1大会2レース制で同日に2レースを行う場合もしくは公式予選と決勝レースを同日に行う場合は、当該競技会特別規則または公式通知に記載することにより当該フリー走行を短縮もしくは省略することができる。

 

 

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