【9/20】フォーミュラリージョナル 第10戦 ツインリンクもてぎ レース結果

SUPER GTのセーフティカー運用ルール



 

SUPER GTのセーフティカー運用ルールは基本的に『国際モータースポーツ競技規則付則H項』に準拠していますが、独自の運用ルールがあるため複雑な内容になっています。

SUPER GTのセーフティカーは2017年シーズンから『ホンダNSX』が採用されていましたが、2020年シーズンから『TOYOTA GR Supra』が採用されることになりました。

 

 

出典:supergt.net

 

 

セーフティカーが導入されたら

競技長の判断によりセーフティカーの導入が決定されたら、全てのオブザベーションポストにおいて『SCボード』と『イエローフラッグの振動』が提示されます。この時点からコース全域で追い越しが禁止されます。同時にセーフティカーがピットロード出口からオレンジの回転灯を点灯させコースインします。競技車両はセーフティカーを先頭とした隊列を形成し走行を行います。これまでの手順は国際モータースポーツ競技規則 付則H項の運用手順と同じです。

 

出典:youtube.com

 

 

セーフティカー導入中のピットイン制限

SUPER GTではセーフティカーが導入された直後はピットインが禁止されます。黄旗とSCボードが提示され、ピットインが禁止されている間にピットインすると60秒以上のペナルティストップが科せられます。これは他のカテゴリーにはないSUPER GT独自のルールです。

2019年シーズンではセーフティカー導入中はピットインが全面的に禁止されていました。2020年シーズンにおいては、セーフティカー導入直後はピットインすることが禁止されますが、『PIT LANE OPEN』のメッセージが表示された後は、ピットインすることが認められるようになりました。セーフティカーが先頭車両の前につき、残りの全車両が整列したタイミングでピットレーンがオープンになります。ただし、セーフティカー導入中にドライバー交替をすることは認められていません

セーフティカー導入中に給油が必要になった時、これまでのシーズンではペナルティを覚悟してピットインしなければなりませんでしたが、2020年シーズンからピットレーンオープン後はペナルティ無しで給油できるようになります。ただし、ドライバー交代を行うことができないため、セーフティカー導入中にピットインしても有利にはならないと考えられます。

セーフティカーが導入される前に既にピットインしていた車両はドライバー交代を含めたピット作業が認められます。セーフティカーが1周回しピットロード入口に差し掛かる時にピットロード出口のシグナルが赤に変わるので、それまでにコースインすればタイムロスはありません。

 

2019年 SUPER GT 第5戦 富士スピードウェイ

2019年SUPER GT第5戦では、リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rにメカニカルトラブルが発生し、ピットロード入口付近に停止しました。直後に車両から炎が上がりはじめ、これを見たWAKO’S 4CR LC500はセーフティカーが導入されることを予測し、ピットに飛び込みました。

ピットインのタイミングとセーフティカー導入のタイミングがほぼ同時となりましたが、レースコントロールはセーフティカーが導入される前にピットインしたと判断し、ペナルティ等は科されませんでした。WAKO’S 4CR LC500はセーフティカー導入中にドライバー交代を含むピット作業を行い、他チームよりも1回のピットストップをタイムロスすることなく完了することができたため、この判断によりレースに勝利しました。

 

 

クラス順に隊列を形成

SUPER GTではセーフティカーが導入されたら、メインストレートでGT500クラスとGT300クラスの隊列を形成し直します。他のカテゴリーには無い独自のルールです。

セーフティカー導入時点でGT500クラス、GT300クラス共にすでに隊列がそろっている場合は、隊列を並び直しは行われません。

 

出典:youtube.com

 

セーフティカーがコースインし2周回程度を走行し、ピットロード入口付近に差し掛かったらピットロード出口のシグナルが赤に変わります。

メインストレートでは競技役員がGT500とGT300のクラスボードを提示します。GT500クラスはイン側、GT300クラスはアウト側にボードが提示されます。GT500クラスはGT500クラスのボードの前に1列に停止し、GT300クラスはGT300クラスのボードの前に1列に停止します。

 

 

メインストレートでGT500クラスとGT300クラスがそれぞれ分かれて整列し、コース上に停止する。

 

続いて各クラスのトップ車両をクラス毎の隊列の先頭になるように、トップの前の周回遅れ車両をパスさせます。競技役員の指示とセーフティカーがオレンジライトを点灯させたままグリーンライトを点灯させることにより、周回遅れ車両に対してセーフティカーをパスするように知らせます。最初にGT500クラスの頭出しを行なったあとにGT300クラスの頭出しが行われます。

 

 

GT500クラスのトップ車両の前にいる周回遅れ車両、GT300クラスのトップ車両の前にいる周回遅れ車両が順番にセーフティカーを追い越しコースを1周する。

 

 

全ての頭出しが完了するとセーフティカーが動き出します。セーフティカーの後にGT500、その後ろにGT300の隊列が続いて走行を再開します。頭出しの時にセーフティカーを追い越したGT500クラスの周回遅れ車両はGT300クラスの車両を追い越してGT500クラスの隊列の最後尾に着けることが認められています。

 

 

セーフティカーがスタートし、GT500クラスの隊列が続き、その後ろにGT300クラスの隊列が続いてセーフティカー先導の走行を再開する。

 

 

セーフティカー解除の手順

セーフティカー解除の手順はH項に準拠します。コース上の危険が、取り除かれるまでセーフティカー先導による周回が行われ、セーフティカーのオレンジの回転灯が消灯すると次の周回からレース再開となります。セーフティカーの回転灯が消灯されたあとはトップの車両が隊列のペースをコントロールすることができます。

セーフティカーがピットインすると全てのオブザベーションポストで黄旗とSCボードが撤去され緑旗の振動が提示されレース再開となります。レースは再開となりますが、コントロールラインを通過するまでは追い越しが禁止されます。

 

出典:youtube.com

 

 

 

 

関連記事

セーフティカー

F1におけるセーフティカーの運用ルール

スーパーフォーミュラのセーフティカー運用ルール

スーパー耐久のセーフティカー運用ルール

 

 

次の記事へ

SUPER GTのフルコースイエロー(FCY)運用ルール

 

前の記事へ

SUPER GTのレーススタート方法