【3/25】スーパーフォーミュラ 富士スピードウェイ 公式テスト

SUPER GTのフルコースイエロー(FCY)運用ルール




 

フルコースイエロー(FCY)はWECに代表される海外のレースカテゴリーではすでに運用されていますが、SUPER GTにおいても2020年からフルコースイエローの運用が開始します。

これまではコース上に車両が停止してしまうなど、危険な状況が発生した場合、レースを中断することなく、安全にレースを継続するためにセーフティカーが導入されていました。

セーフティカーが導入されると、それまでのタイム差が無くなってしまうため、セーフティカー導入前にピットインを済ませたチームが有利になってしまいます。SUPER GTではセーフティカーの導入によってレース結果が決まってしまったり、大きく変わってしまうケースがあり、フルコースイエローの導入が期待されていました。

 

 

国内のモータースポーツにおいては、スーパー耐久シリーズが2018年シーズンからフルコースイエローをすでに導入していました。

SUPER GTと同様にスーパーフォーミュラにおいても2020年シーズンからフルコースイエローが導入されます。

 

出典:youtube.com

 

 

フルコースイエローが導入される場合

フルコースイエローはセーフティカーと同様に、コース上やコース脇に停止してしまった車両の回収作業を行う場合など、セーフティカーを導入するほとではないけれども、ダブルイエロー(黄旗2本)での対応では作業を行うコースマーシャルに危険が及ぶとレースコントロールが判断した場合に導入されます。

すでにフルコースイエローが導入されているシリーズではレース中だけでなく、フリー走行や公式予選中においてもフルコースイエローが導入される場合がありますが、SUPER GTにおいてはフルコースイエローの導入は決勝中のみと定められています。

黄旗 (イエローフラッグ)

 

 

フルコースイエローの導入

レースコントロールでフルコースイエローの導入が決定されると、タイミングモニターやレースコントロール無線によってチームへフルコースイエローの導入が伝えられます。同時に、FCY導入に向けての10秒のカウントダウンが開始されます。

このとき、コース脇にある全てのオブザベーションポストで『FCY』ボードが提示されます。この時点からコース全域で追い越しが禁止されます。

フルコースイエロー導入と解除の情報は全ての車両に搭載されるディスプレイに表示されるため、全てのドライバーがフルコースイエロー状態であることを認識できるようになっています。

 

FCYボード (追い越し禁止)

※FCY原因の現場の手前のポストではダブルイエロー(黄旗2本)を提示

 

FCY導入に向けての10秒のカウントダウンがゼロになったタイミングで、全てのオブザベーションポストで提示されている『FCY』ボードに加えて、黄旗が振られます。この時点から速度が80km/hに制限され、速度の監視が開始されます。

 

FCYボード+黄旗 (追い越し禁止+80km/h速度制限)

 

セーフティカーが導入された場合、セーフティカーを先導とした縦列走行となるため、それまで築いてきたタイム差が無くなってしまいます。フルコースイエローの場合はすべての競技車両に対して同時に速度が80km/hに制限されるため、フルコースイエローの導入前のタイム差がそのままキープされます。

 

 

フルコースイエローの解除

フルコースイエローの導入中に停止車両の回収作業が完了したなど、コース上の危険が取り除かれたら、レースが再開されます。

レース再開に向けて、フルコースイエロー解除宣言がタイミングモニターやレースコントロール無線を通じてチームへ伝えられます。そのあと、全てのオブザベーションポストで緑旗が振られ、フルコースイエローが解除となり、レースが再開されます。

緑旗が振られるまでは80km/hの速度制限を守る必要があり、追い越しも禁止されます。

 

緑旗 (FCY解除)

 

 

フルコースイエロー導入中はピットイン禁止

SUPER GTでは『FCY』ボードが提示されてから、フルコースイエロー解除の合図となる緑旗が振られるまでの間、ピットインが禁止されます。フルコースイエロー導入中にピットインした場合は60秒以上のペナルティが科されます。

フルコースイエローが導入される前にピットインしていた車両については、ピット作業後にコースインすることができます。ピットアウトする車両が第2セーフティカーラインを超える前であれば、メインストレートを走行する車両はピットアウトする車両を追い越すことができます。

『FCY』ボードが停止される前に第1セーフティカーラインを超えていた場合は、ピットインすることが認められます。

 

セーフティーカーラインの運用

SUPER GTではこれまでセーフティカーラインの運用は行われてきませんでしたが、フルコースイエローの導入によってSUPER GTにおいてもセーフティカーラインの運用が行われるようになります。

セーフティカーラインについての説明はこちらの記事を参照してください。

セーフティカー

 

 

フルコースイエロー導入中はペナルティを消化できない

フルコースイエローが導入されている間にペナルティストップペナルティやドライブスルーペナルティを消化することはできません

ただし、『FCY』ボードが提示されたときに、第1セーフティカーラインを超えていた場合は、ピットインし、ペナルティを消化することが認められます。

SUPER GTのレース中に執行されるペナルティ

 

 

セーフティカーへの切り替え

フルコースイエローが導入された後、レースコントロールがコース上の危険な状況が解消されないと判断した場合は、フルコースイエローからセーフティカーの導入へ切り替わる場合があります

その場合は、フルコースイエロー導入中にセーフティカーがコースインし、GT500クラスの先頭車両の前に介入します。そのあと、オブザベーションポストで提示されている『FCY』ボードが『SC』ボードに切り替わります。黄旗はそのまま継続されます。この時点でフルコースイエローは終了し、セーフティカーの導入に切り替わります。80km/hの速度制限は解除されますが、セーフティカーの運用ルールを守る必要があります。

SUPER GTのセーフティカー運用ルール

 

 

 

 

 

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