2020年
2021年シーズンの内容については
こちらを参照ください。
スタート手順
SUPER GTではフォーメーションラップ開始時間を起点としてレーススタートに向けて以下のスケジュールに従いスタート進行が行われます。
SUPER GTではフォーメーションラップ開始時刻の85分前からスタート進行が開始され、最初に20分間のウォームアップ走行が設定されています。
フォーメーションラップ開始 | 内容 |
85分前 | ウォームアップ(フリー)走行開始 |
65分前 | ウォームアップ(フリー)走行終了 |
57分前 | グリッドへの試走開始(ピットロード出口オープン) |
54分前 | グリッドへの試走終了(ピットロード出口クローズ) |
全車グリッドに付き次第、グリッドウォーク開始 | |
5分前 | コース上における全ての作業禁止 |
3分前 | ドライバー、競技役員以外はコース上から退去 |
1分前 | エンジン始動 |
30秒前 | この合図のあと緑旗が振られフォーメーションラップ開始 |
ウォームアップ走行
SUPER GTでは決勝の直前にウォームアップ走行が設定されており、フォーメーションラップ開始時刻の85分前から20分間に渡って行われます。レース前のマシンセッティングや路面の状況を確認するための最終チェックを兼ねた走行が行われます。2017年シーズンから決勝日の午前中に設定されていたフリー走行が廃止されたため、ウォームアップ走行の時間が8分から20分間に拡大されました。
グリッドへの試走
ポールポジション車両のコースイン
グリッドへの試走の間に各車両が自身のグリッドに着くためにコースインしますが、SUPER GTではGT300、GT500のポールポジション車両が最後にグリッドに着く演出が行われます。
ピットロード出口のシグナルが緑から赤に変わったあと、まずGT300クラスのポールポジション車両がコースインします。その後、GT500クラスのポールポジション車両がコースインし、既にグリッドに着いている車両の間を抜けて最後にポールポジションのグリッドに着きます。
その後、フォーメーションラップ開始時刻までスタート進行に向けてカウントダウンが行われます。
スタート進行
グリッド上でフォーメーションラップに向けてマシンの最終チェックが行われます。フォーメーションラップ開始前に国歌斉唱や開会宣言などのセレモニーも行われます。
出典:youtube.com
パレードラップ
フォーメーションラップ開始時刻になるとSUPER GTではフォーメーションラップに先立ちパレードラップが行われます。パレードラップでは白バイやパトカー等の警察車両がSUPER GT車両を先導して1周走行を行います。パレードラップが終了すると警察車両は退去しセーフティカー先導のフォーメーションラップに切り替わります。
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フォーメーションラップ
パレードラップからフォーメーションラップに切り替わると全てのポストでは黄旗が振られます。また、コントロールライン上のシグナルブリッジではレッドシグナルが点灯されます。
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フォーメーションラップはSUPER GTのセーフティカー(Honda NSX)が隊列を先導し、競技車両はGT500クラスの隊列とGT300クラスの隊列をそれぞれ形成して走行を行います。
コース上のあらかじめ決められた位置でGRIDボードが提示されたら、競技車両は2列の隊列を形成します。これは次にコントロールラインを通過するときレーススタートとなる合図です。
GRIDボードが提示されたら、2列の隊列を形成する。
このあと、先導車がピットインし、レーススタートとなる。
出典:youtube.com
ローリングスタート
SUPER GTのレーススタートはローリングスタートで行われます。
先導のセーフティカーがピットインし、まずGT500クラスが2列の隊列を形成したまま、メインストレートを立ち上がります。そしてシグナルグリーンと同時にGT500クラスのスタートとなります。
決勝スタート時の2列隊列走行の厳格化
2018年から決勝スタート時の2列隊列走行の厳格化が規定されました。グリッドボードが提示されてからスタートシグナル(グリーンライト)が点灯するまではポールポジション車両による先導で速度は80~90km/hに制限され、加減速することが禁止されました。
また、2017年シーズンまではGT300クラスのスタートは2列の隊列を形成したまま、メインストレートを立ち上がり、コントロールライン付近に差し掛かったら先頭車両のタイミングでスタートを行っていましたが、2018年シーズンからはGT300クラスに対しても、GT500クラス同様にシグナルによるスタート合図(レッドシグナル点灯→グリーンシグナル点灯)が行われることになりました。
GT500クラス、GT300クラス共に、シグナルによるスタート合図が行われたとしても、コントロールラインを通過するまで追い越しは禁止されます。
出典:youtube.com
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第32条 スタート手順
12. フォーメーションラップが開始され全車グリッドを離れた時点でスタートラインの信号灯にレッドライトが点灯され、全マーシャルポストにおいてイエローフラッグが提示される。この周回中にスタート練習を行うこと、著しく隊列を乱すことや追い越しは禁止され、前車との間隔をできるだけ詰めて走行しなければならない。
グリッドボードにより指示された後は、前車との距離は5車身以内に保ち、隊列はスタッガードフォーメーションに整えて前車の走行ラインから左右にはみ出してはならない。また、ストレート上においては、GT500クラスについてはスタートの合図(グリーンライトの点灯)が出るまでの間、GT300クラスについてはグリーンライトの再点灯またはスタートポディウムでの開催国の国旗が振動表示されるまでの間、各車が発進したグリッドの側のグリッド枠から横にはみ出さないようにスタッガードフォーメーションを形成すること。
13. オフィシャルカーは、フォーメーションラップの終了と共にコースから退去する。グリッドボードにより指示された後、スタート信号灯(グリーンライト)が点灯するまでは、競技車両はポールポジション車両の先導で最低速度約80km/h、最高速度約90km/hにてそのまま走行を続け、加減速を行ってはならない。
スタート審判員は、ポールポジション車両の速度測定とスタート時の追越しを監視する。
これらに違反があった場合、タイムペナルティが課せられる(第13条「インシデント」参照)。
14. 車両に問題が発生したためフォーメーションラップに出遅れた車両およびフォーメーションラップの途中でスタート順序の位置を保てなかった車両(いずれの場合も前車から10車身以上遅れた場合)はポジションを挽回することなく隊列から外れ、その周にピットロードに入り、ピットスタートしなければならない。
フォーメーションラップの途中で走路からの逸脱もしくはスピン等のためスタート順序の位置を保てなかった車両は、同一クラスの隊列の最後尾からスタートできるが、GT500クラス車両については、走路に復帰する時点でGT300クラスの隊列が当該地点に差し掛かっているか、または通過中である場合はGT300クラスの隊列の通過を待ち、全車両の最後尾からスタートするものとする。
15. フォーメーションラップを先導するオフィシャルカーの速度は、最高約90㎞/hに保たれる。
16. スタートは、競技長が管理するスタート信号灯(グリーンライト)により合図される。スタートラインの信号灯のレッドライトがグリーンライトに変わるとレーススタートとなるが、各競技車両はスタートラインを通過するまで他車を追い越してはならない。
GT500先頭車両はグリーンライトが点灯されるまで最低速度約80km/h、最高速度約90㎞/hを維持する。
また、GT300の先頭車両(リーディングカー)はスタート信号灯(グリーンライト)の再点灯またはスタートポディウムでの開催国の国旗の振動表示まで時速90km/hを超えてはならない。