2024年 F1 第6戦 マイアミGP 開催概要

 

2024年 SUPER GTの『公式予選』

2024年

 

SUPER GTの公式予選は2023年シーズンまでF1のようにQ1とQ2から構成される『ノックアウト方式』を採用していましたが、2024年シーズンからQ1とQ2のタイムを合算して順位を争う『タイム合算方式』へ変更となりました。

SUPER GTを運営するGTアソシエイションは、モータースポーツの環境負荷軽減に向けて、タイヤの持ち込みセット数の削減を推進しており、2024年シーズンでは2023年シーズンから持ち込みセット数が1セット削減され、300kmレースの場合、1大会あたり4セットへ変更されました。

あわせて、公式予選はQ1とQ2で1セットのタイヤしか使用することができなくなりました。タイヤの持ち込みセット数削減とエキサイティングな公式予選を両立させるため、タイム合算方式へ変更になったと考えられます。

最も速いタイムを記録したチームがポールポジションになる従来の公式予選と異なるところや、サーキットで観戦している観客が順位を把握しづらくなるなど、課題はあるものの、新しい公式予選に期待したいです。

 

 

SUPER GT 公式予選 実施フロー

2024年シーズンのSUPER GTの公式予選はGT500クラス、GT300クラスともにQ1とQ2で構成されます。Q1とQ2を同じドライバーが走行することはできません。

2023年シーズンと異なり、Q1とQ2のそれぞれのセッションにおいて、すべてのチームが走行することができます。

公式予選はGT300クラスのQ1、GT500クラスのQ1、GT300クラスのQ2、GT500クラスのQ2の順で行われます。

 

Q1 GT300クラス A組
(10分間)

インターバル (8分間)

Q1 GT300クラス B組
(10分間)

インターバル (5分間)

Q1 GT500クラス
(10分間)

インターバル (10分間)

Q2 GT300クラス グループ2
(8分間)

インターバル (8分間)

Q2 GT300クラス グループ2
(8分間)

インターバル (8分間)

Q2 GT500クラス
(8分間)

 

 

公式予選 実施フロー

 

 

GT300クラスは組分けを実施

2023年シーズンの公式予選ではGT300クラスの公式予選Q1はA組とB組に分かれて行われていましたが、2024年シーズンも組分けを実施して行われます。

GT300クラスの約30台の車両が一斉にコース上でタイム計測を行うと、トラフィックと呼ばれる渋滞が発生する可能性が高くなり、すべての車両が公平に走行することが困難となります。これを解消するために、GT300クラスでは組分けによって、同時に走行できる車両の数を制限しています。

GT300クラスの公式予選Q2も組分けが行われます。Q1 A組とQ1 B組のそれぞれ上位8台(あわせて16台)がグループ1、Q1 A組とQ1 B組のそれぞれ9位以下がグループ2へ振り分けられ、グループ1とグループ2に分かれて行われます。

GT500クラスは組み分けは行われません。

 

 

SUPER GT 公式予選Q1

GT300クラス

GT300クラスの組分けは大会前にGTアソシエイションからレースブルテンが公示され明らかになります。

GT300クラスの公式予選Q1では最初にA組による10分間のセッションが行われます。

8分間のインターバルの後、B組による10分間のセッションが行われます。

各組の上位8台ずつ、合計16台が公式予選Q2のグループ1、各組の9位以下は公式予選Q2のグループ2へ振り分けられます。

 

 

GT500クラス

GT300クラスB組の走行が終了した後、6分間のインターバルをはさんで、10分間のGT500クラスの公式予選Q1が実施されます。

GT300クラスと異なり、GT500クラスでは組分けやグループ分けは行われず、すべての車両が走行を行います。

 

 

 

SUPER GT 公式予選Q2

GT300クラス

GT500クラスの公式予選Q1が終了した後、10分間のインターバルをはさんでGT300クラスの公式予選Q2が行われます。最初にグループ2による8分間のセッションが行われ、8分間のインターバルの後、グループ1による8分間のセッションが行われます。

グループ1に進出したチームのQ1とQ2のタイムを合算し、上位12台は公式予選の順位が1~12位となります。

グループ2に進出したチームのQ1とQ2のタイムを合算し、5位以下は公式予選の順位が21位~となります。

グループ1に進出したチームでQ1とQ2の合算タイムが13~16位のチーム、グループ2に進出したチームでQ1とQ2の合算タイムが4位以上のチームは合算タイム順に並びなおされ、公式予選の13~20位を決定します。

 

ウェット宣言

GT300クラスでは公式予選でウェット宣言が行われた場合、Q1でQ2のグループ分けは行うものの、Q1とQ2のタイム合算は行わず、Q2のタイムで公式予選の順位を決定します。

この場合、13~20位の順位入れ替えは行われません。

 

GT500クラス

GT300クラスの公式予選Q2が終了した後、6分間のインターバルをはさんでGT500クラスの公式予選Q2が行われます。

公式予選Q1と公式予選Q2のタイムを合算して、公式予選の1~15位を決定します。

 

 

公式予選ポイント

2023年シーズンまでは公式予選でポールポジションを獲得したドライバーに1ポイントが与えられましたが、2024年シーズンから公式予選で上位3位のドライバーへポイントが与えられることになりました。

 

1位 2位 3位
3 2 1

 

 

走路外走行、黄旗区間通過車両のラップタイム削除

2023年のレギュレーション改訂で走路外走行(4輪脱輪)をして記録されたラップタイムや黄旗区間を通過した車両のラップタイムは公式予選結果として採択されないことが明記されました。

走路外走行は『トラックリミット』としてレギュレーションに反する行為として知られていますが、これまでにもSUPER GTでは公式予選で走路外走行によって記録されたタイムを抹消してきました。

また、スーパーフォーミュラでは公式予選で黄旗区間を通過したマシンが記録したタイムを採択しないルールを運用してきましたが、SUPER GTにおいても同様のルールが適用されています。

 

 

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