【1/17新着】2020-2021年 ABB FIA Formula E World Championship

 

2021年 F1のレース中に科せられる『ペナルティ』

2021年

 

モータースポーツでは、レギュレーションで定められているイエローフラッグなどのフラッグルールを無視したり、セーフティカーの運用ルールを遵守していないなどの違反行為を行ったドライバーや、他の車両への悪質な接触行為を行ったドライバーに対してペナルティが科せられる場合があります。

ペナルティはレース中に科せられるものと、レース結果にタイムが加算されるものなど、運用方法が変化する場合があります。

2021年シーズンのF1において、どのようなペナルティがどのようにしてドライバーに科せられるのかを解説します。

 

 

ペナルティが科せられる場合

F1ではレギュレーション違反や、他の車両への接触行為に対して一方のドライバーに対して過失が認められる場合、レースディレクターはスチュワード(レース審査委員)に違反行為を通告します。

スチュワードは通告された行為を審議し、正式に違反行為と認められた場合、違反を犯したドライバーに対して、ペナルティを科します。

レギュレーション違反とはイエローフラッグやブルーフラッグなどのフラッグの無視、セーフティカー運用ルールの違反、ピットロード出口のホワイトラインカット、ピットロード出口のシグナル無視のような、競技を行う上で守らなければならないルールの違反のことです。

どんなに細かいことであっても、レギュレーションで禁止されている行為を行うことは、すべてレギュレーション違反と見なされます。

逆に、レギュレーションで禁止されていない行為を行うことは問題ありません。

ペナルティが科せられる理由としては以下のような場合が挙げられます。

 

  • F1スポーティングレギュレーション、もしくは国際モータースポーツ競技規則を侵害するもの。
  • ジャンプスタート(反則スタート)の原因となったもの。
  • 他の車両との衝突を起こしたもの。
  • 他のドライバーのコースアウトを強いるもの。
  • 他のドライバーよる正当な追い越し行為を妨害するもの。
  • 追い越しの最中に他のドライバーを不当に妨害するもの。

 

モータースポーツにおける一般的なペナルティが科せられるまでの経緯についての詳細は、こちらの記事を参考にしてください。

『ペナルティ』が科せられるまでの流れ

 

モータースポーツではレース中にペナルティが科せられる場合、コントロールライン付近のオブザベーションポストにペナルティを示すボードが提示されることによって、ドライバーやチームに伝えられます。

ただし、F1においては、公式のメッセージシステムや国際映像に表示されるメッセージなどを通じて、ペナルティを科せられるチームに情報が伝えられます。

レース中に執行されるドライブスルーペナルティやタイムペナルティなどに対して、抗議を行うことは認められません。

レース終盤やレースが終了した後でペナルティが科されることが決定した場合は、レース結果にペナルティ相当のタイムが加算されます。

 

 

F1で科せられるペナルティの種類

F1ではレース中に執行されるペナルティは以下の4種類があります。

 

  • 5秒間のタイムペナルティ
  • 10秒間のタイムペナルティ
  • ドライブスルーペナルティ
  • 10秒間のストップアンドゴー タイムペナルティ

 

ペナルティの重さとしては、5秒間のタイムペナルティが最も軽く、10秒間のストップアンドゴータイムペナルティが最も重くなります。それぞれのペナルティの詳細を解説します。

 

 

5秒間のタイムペナルティ

『5秒間のタイムペナルティ』はレース結果に5秒のタイムが加算されるペナルティです。

タイムペナルティはレース中にいつでも消化することができます。また、タイムペナルティをレース中に消化することができなかった場合はレース結果に5秒が加算されます。

タイムペナルティをレース中に消化するには、ピットストップのタイミングで、ピットクルーによる通常のピット作業が完了した後、車両を発進させず停止したままの状態とし、誰も車両に触れることなく5秒を待たなければなりません。これで、タイムペナルティを消化することができます。

ピットストップは当初の予定通りのタイミングで良く、タイムペナルティを消化するためにピットストップを追加で行う必要はありません。

基本的にピットストップ前に科せられたタイムペナルティはピット作業と合わせて消化してしまった方がタイムロスは小さいと考えられています。

後ろのライバルとのタイム差を広げた後にタイムペナルティを消化して、ライバルの前にピットアウトすることができれば、大きく順位を落とすことはありません。

タイムペナルティを消化していなかった場合、セーフティーカーが導入されると、各車両間のタイム差が無くなります。そのため、レース後にタイムペナルティのタイムが加算されると大きく順位を落としてしまうリスクがあります。

タイムペナルティを消化することで、遅いドライバーの後ろに引っかかってしまい、大きなタイムロスが想定される場合は、レース中にタイムペナルティを消化しないことも戦略のひとつになります。

 

 

10秒間のタイムペナルティ

上記の『5秒間のタイムペナルティ』と基本的に同じ運用です。ピットストップ時の停止時間やレース結果に加算される時間が10秒間になったものです。

 

 

ドライブスルーペナルティ

『ドライブスルーペナルティ』が科せられると、ドライバーはピットインし自身のピットに停止することなく、そのままコースへ復帰しなければなりません。

タイムペナルティと異なり、ドライブスルーペナルティが科されると、数周以内にピットインをしてペナルティを消化しなければなりません。

ペナルティを消化しない状態で走行を続けた場合は、失格や他のペナルティが更に科せられる場合があります。

ドライブスルーペナルティはセーフティーカー(SC)導入中やバーチャル・セーフティーカー(VSC)導入中に消化することは認められていません。

ただし、セーフティーカーやバーチャルセーフティーカー導入時にピットロード入口の第1セーフティーカーラインを超えていればペナルティの消化が認められます。

ドライブスルーペナルティはサーキットのレイアウトにも寄りますが20秒程度のタイムロスに相当します。レース終了後にドライブスルーペナルティ相当のペナルティが科せられる場合は、レース結果に20秒が加算されます。

 

 

10秒間のストップアンドゴー タイムペナルティ

『10秒間のストップアンドゴータイムペナルティ』が科せられると、ドライバーはピットインをして、自身のピットに少なくとも10秒間停止し、その後コースへ復帰しなければなりません。

5秒間のタイムペナルティ、10秒間のタイムペナルティと異なり、ペナルティの消化とあわせてピットクルーによるピット作業を行うことができません。

ドライブスルーペナルティと同様に、ペナルティが科せられると数周以内にピットインをしてペナルティを消化する必要があります。

また、セーフティーカー(SC)やバーチャル・セーフティーカー(VSC)導入時にペナルティを消化することは認められません。

ただし、セーフティーカーやバーチャルセーフティーカー導入時にピットロード入口の第1セーフティーカーラインを超えていればペナルティの消化が認められます。

サーキットのレイアウトにもよりますが、10秒間のストップアンドゴータイムペナルティは30秒間程度のタイムロスに相当します。

レース終了後に10秒間のストップアンドゴータイムペナルティ相当のペナルティが科せられる場合は、レース結果に30秒が加算されます。

 

 

レース後に科せられるペナルティ

レース終盤に発生した接触に対するペナルティがレース中に科せられなかった場合、レース結果に対してペナルティ相当のタイムが加算されます。

ドライブスルー・ペナルティは20秒が加算されます、また、10秒間のストップ・アンド・ゴー・タイムペナルティは30秒が加算されます。

レース中のインシデントに対してレース後に審議される場合、関係するドライバーはレース終了から60分が経過するまでの間は、サーキットを離れることができないことがレギュレーションで定められています。

 

 

悪質な接触行為に対するペナルティ

スポーツマンシップに反するような、より悪質な接触行為に対しては、以下のような更なるペナルティが科せられる場合があります。

  • 次戦でのグリッド降格ペナルティ
  • レース結果から除外 (失格)
  • 次戦の出場停止

 

 

2021 FORMULA 1 SPORTING REGULATIONS

38) INCIDENTS DURING THE RACE

38.1 The Race Director may report any on-track incident or suspected breach of these Sporting Regulations or the Code (an “Incident”) to the stewards. After review it shall be at the discretion of the stewards to decide whether or not to proceed with an investigation.
The stewards may also investigate an Incident noted by themselves.

38.2 a) It shall be at the discretion of the stewards to decide if any driver involved in an Incident should be penalised.
Unless it is clear to the stewards that a driver was wholly or predominantly to blame for an Incident no penalty will be imposed.

b) If an Incident is under investigation by the stewards a message informing all Competitors which driver or drivers are involved will be sent via the official messaging system.
Provided that such a message is displayed no later than 60 minutes after the race has finished the driver or drivers concerned may not leave the circuit without the consent of the stewards.

38.3 The stewards may impose any one of the penalties below on any driver involved in an Incident:
a) A five second time penalty. The driver must enter the pit lane, stop in his pit stop position for at least five seconds and then re-join the race. The relevant driver may however elect not to stop, provided he carries out no further pit stop before the end of the race. In such cases five seconds will be added to the elapsed race time of the driver concerned.

b) A ten second time penalty. The driver must enter the pit lane, stop in his pit stop position for at least ten seconds and then re-join the race. The relevant driver may however elect not to stop, provided he carries out no further pit stop before the end of the race. In such cases ten seconds will be added to the elapsed race time of the driver concerned.

In both of the above cases the driver concerned must carry out the penalty the next time he enters the pit lane and, for the avoidance of doubt, this includes any stop the driver makes whilst a VSC or safety car procedure is in use.

c) A drive-through penalty. The driver must enter the pit lane and re-join the race without stopping.
d) A ten second stop-and-go time penalty. The driver must enter the pit lane, stop in his pit stop position for at least ten seconds and then re-join the race.

If any of the four penalties above are imposed upon a driver, and that driver is unable to serve the penalty due to retirement from the race, the stewards may impose a grid place penalty on the driver at his next Event.
If any of the four penalties above are imposed during the last three laps, or after the end of a race, Article 38.4(b) below will not apply and five seconds will be added to the elapsed race time of the driver concerned in the case of (a) above, 10 seconds in the case of (b), 20 seconds in the case of (c) and 30 seconds in the case of (d).

e) A time penalty.
f) A reprimand.
g) A drop of any number of grid positions at the driver’s next Event.
If any of the seven penalties above are imposed they shall not be subject to appeal.
h) Disqualification from the results.
i) Suspension from the driver’s next Event.

38.4 Should the stewards decide to impose either of the penalties under Article 38.3(a), (b), (c) or (d), the following procedure will be followed:
a) The stewards will give written notification of the penalty which has been imposed to the Competitor concerned and will inform all Competitors via the official messaging system.

b) With the exception of Articles 38.3(a) and (b) above, from the time the Competitor concerned is notified of the stewards’ decision via the official messaging system the relevant driver may cross the Line on the track no more than twice before entering the pit lane and, in the case of a penalty under Article 38.3(d), proceeding to his pit stop position where he shall remain for the period of the time penalty.
However, unless the driver was already in the pit entry for the purpose of serving his penalty, he may not carry out the penalty if the VSC procedure is in use or after the safety car has been deployed. The number of times the driver crosses the Line behind the safety car or during the VSC procedure will be added to the maximum number of times he may cross the Line on the track.

c) Whilst a car is stationary in the pit lane as a result of incurring a penalty under Articles 38.3(a) or (b) above it may not be worked on until the car has been stationary for the duration of the penalty.

d) Whilst a car is stationary in the pit lane as a result of incurring a time penalty under Article 38.3(d) above it may not be worked on. However, if the engine stops any work necessary to re-start it may be carried out after the time penalty period has elapsed. If the Competitor is unable to start the engine the car may then only be worked on in the driver’s garage.

e) Any breach or failure to comply with Articles 38.4 (b), (c) or (d) may result in the car being disqualified.

 

2021 FORMULA 1 SPORTING REGULATIONS

18) SANCTIONS

18.1 The stewards may inflict the penalties specifically set out in these Sporting Regulations in addition to or instead of any other penalties available to them under the Code.

18.2 Any driver who receives three reprimands in the same Championship season will, upon the imposition of the third, be given a ten (10) grid place penalty at that Event. If the third reprimand is imposed following an Incident during a race the ten (10) grid place penalty will be applied at the driver’s next Event.
The ten (10) grid place penalty will only be imposed if at least two of the reprimands were imposed for a driving infringement.

 

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2020年 F1のレース中に執行されるペナルティ

 

 

 

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