【12/1新着】F1 第15戦 バーレーンGP クビアト選手とストロール選手の接触

 

F1のレース中に執行されるペナルティ

 

F1では明らかなレギュレーション違反や過失が認められる接触行為に対して、レース審査委員会は違反を犯したドライバーに対して、レース中にペナルティを執行します。ペナルティが科せられる理由としては以下のように規則書に明記されています。

  • 本競技規則41条に基づきレースの中断を必要とするもの。
  • 本競技規則もしくは国際競技規則を侵害するもの。
  • 1台以上の車両の反則スタートを引き起こしたもの。
  • 衝突を起こしたもの。
  • ドライバーのコースアウトを強いるもの。
  • ドライバーによる正当な追い越し行為を妨害するもの。
  • 追い越しの最中に他のドライバーを不当に妨害するもの。

 

レース中に執行されるペナルティに対して、抗議を行うことは認められません。また、レース終了までにペナルティを執行することができなかった場合は、レース結果にペナルティ相当のタイムが加算されます。

F1ではレース中に執行されるペナルティは以下の4種類があります。ペナルティとしては、5秒間のタイムペナルティが最も軽く、10秒間のストップアンドゴータイムペナルティが最も重くなります。それぞれのペナルティの詳細を解説します。

  • 5秒間のタイムペナルティ
  • 10秒間のタイムペナルティ
  • ドライブスルーペナルティ
  • 10秒間のストップアンドゴー タイムペナルティ

 

 

5秒間のタイムペナルティ

『5秒間のタイムペナルティ』はレース結果に5秒のタイムが加算されるペナルティです。

タイムペナルティはレース中にいつでも消化することができます。また、タイムペナルティをレース中に消化することができなかった場合はレース結果に5秒が加算されます。

タイムペナルティをレース中に消化するには、ピットストップのタイミングで、ピットクルーによるピット作業が完了した後、マシンを発進させず停止させたままの状態で誰もマシンに触れることなく5秒を待たなければなりません。これで、タイムペナルティを消化することができます。

ピットストップは当初の予定通りのタイミングで良く、タイムペナルティ消化のためにピットストップを追加で行う必要はありません。

基本的にピットストップ前に科せられたタイムペナルティはピット作業と合わせて消化してしまった方がタイムロスは小さいと考えられます。もし、セーフティーカーが導入されればタイム差は無くなり、タイムペナルティが実質として無効化されるためです。タイムペナルティを消化することで、遅いドライバーに後ろに引っかかってしまい、大きなタイムロスが想定される場合は、レース中にタイムペナルティを消化しないことも戦略のひとつになります。

 

10秒間のタイムペナルティ

上記の『5秒間のタイムペナルティ』と基本的に同じ運用です。ピットストップ時の停止時間やレース結果に加算される時間が10秒間になったものです。

 

 

ドライブスルーペナルティ

『ドライブスルーペナルティ』が科されると、ドライバーはピットインし自身のピットに停止することなく、そのままコースへ復帰しなければなりません。

タイムペナルティと異なり、ドライブスルーペナルティが科されると、数周以内にピットインをしてペナルティを消化しなければなりません。ペナルティを消化しない状態で走行を続けると失格や他のペナルティが更に科される場合があります。

ドライブスルーペナルティはセーフティーカー(SC)導入中やバーチャルセーフティーカー(VSC)導入中に消化することは認められていません。ただし、セーフティーカーやバーチャルセーフティーカー導入時にピットロード入口の第1セーフティーカーラインを超えていればペナルティの消化が認められます。

ドライブスルーペナルティはサーキットのレイアウトにも寄りますが20秒程度のタイムロスに相当します。レース終了後にドライブスルーペナルティ相当のペナルティが科されると、レース結果に20秒が加算されます。

 

 

10秒間のストップアンドゴー タイムペナルティ

『10秒間のストップアンドゴータイムペナルティ』が科されると、ドライバーはピットインし自身のピットに少なくとも10秒間停止し、その後コースへ復帰しなければなりません。

5秒間/10秒間のタイムペナルティと異なり、ペナルティ消化とあわせてピットクルーによるピット作業を行うことができません。

ドライブスルーペナルティと同様に、ペナルティが科されると数周以内にピットインをしてペナルティを消化する必要があります。また、セーフティーカー(SC)やバーチャルセーフティーカー(VSC)導入時にペナルティを消化することは認められません。ただし、セーフティーカーやバーチャルセーフティーカー導入時にピットロード入口の第1セーフティーカーラインを超えていればペナルティの消化が認められます。

サーキットのレイアウトにもよりますが、10秒間のストップアンドゴータイムペナルティは30秒間程度のタイムロスに相当します。レース終了後に10秒間のストップアンドゴータイムペナルティ相当のペナルティが科されると、レース結果に30秒が加算されます。

 

 

2020 FORMULA 1 SPORTING REGULATIONS

2020年4月28日

38) レース中の事件

38.1 レースディレクターは一切のトラック上の事件、本競技規則あるいは国際モータースポーツ競技規則の違反の疑い(“事件”)の報告を競技審査委員会に対し行うことができる。検討され、調査の実施に進むか否かを決めるのは競技審査委員会の裁量に委ねられる。
競技審査委員会は、委員会自身が気づいた事件をも調査することができる。

38.2 a) 事件に関係しているドライバーにペナルティを科すかどうかの決定は、競技審査委員会の裁量に任される。
競技審査委員会にとって、当該ドライバーが完全にあるいは圧倒的にその事件について咎められることが明らかでない限り、ペナルティは科されない。

b) 競技審査委員会が事件を調査中である場合は、事件に関与したドライバーの所属するすべてのチームに伝えるメッセージが、公式メッセージ送信システムにより送信される。
そのようなメッセージがレース終了後60分以内に告示されることを条件に、当該ドライバーが競技審査委員会の同意を得ずにサーキットを離れることは禁止される。

38.3 競技審査委員会は、事件に関与したいかなるドライバーに、以下のペナルティうち1つを科すことができる:

a) 5秒間のタイムペナルティ
ドライバーはピットレーンに進入し、自己のピットの停止位置に最低でも5秒間停止した後、レースに復帰しなければならない。ただし、当該ドライバーがレース終了前にピットストップを1度も行わないのであれば、ピットで停止しないことも選択できる。その場合は、当該ドライバーのレース経過時間に5秒が加算される。

b) 10秒間のタイムペナルティ
ドライバーはピットレーンに進入し、自己のピットの停止位置に最低でも10秒間停止した後、レースに復帰しなければならない。当該ドライバーはそれでもなお、レース終了までにそれ以外のピットストップを行わないのであれば、停止しないことを選択することができる。その場合、ペナルティの10秒は当該ドライバーのレース経過時間に追加される。

上記の両方の場合とも、当該ドライバーは、次にピットレーンに進入した時にペナルティを実施しなければならない。疑義を避けるために、これにはVSCあるいはセーフティカー手順が使用されている間にドライバーが行う一切の停止が含まれる。

c) ドライブスルーペナルティ
ドライバーはピットレーンに進入し、停止せずに、レースに復帰しなければならない。

d) 10秒間のストップアンドゴー・タイムペナルティ。
ドライバーはピットレーンに進入し、自己のピットの停止位置に最低でも10秒間停止した後、レースに復帰しなければならない。

上述の4種のペナルティのいずれかがドライバーに科され、当該ドライバーがレースリタイアによりそのペナルティに服することができない場合、競技審査委員会はそのドライバーの次回参加競技会でグリッド位置を下げるペナルティを科すことができる。

しかしながら、上述の4種類のペナルティの何れかが最後の3周回の間、あるいはレース終了後に科せられることになっ場合には、下記の第38条4b)は適用されず、上記a)の場合は5秒が当該ドライバーのレース経過時間に加算され、上記b)の場合は10秒加算され、上記c)の場合は20秒加算され、上記d)の場合は30秒加算される。

e) タイムペナルティ

f) 戒告

g) 当該ドライバーの次の競技会にて、グリッド位置をいくつか下げる。

上記7種類のペナルティのうち、いずれかが科せられた場合、控訴することはできない。

h) 競技失格

i) 当該ドライバーの次の競技会から出場停止

38.4 競技審査委員会が、第38条3a)、b)、c)あるいはd)のペナルティの何れかを科すことを決定した場合、下記の手順に従う。

a) 競技審査委員会は、科せられたペナルティの通告書を競技参加者に手渡し、その情報が公式メッセージ送信システムにも告示されすべてのチームが知らされることを確実にする。

b) 上記第38条3a)およびb)の場合を除き、競技審査委員会の決定が公式メッセージ送信システムにて当該チームに通告された時刻から、当該ドライバーはピットレーンへ進入する前に2回までコース上のラインを通過でき、また38条3d)のペナルティの場合は自己のガレージ向かい、タイムペナルティとして科せられた時間の間、自己のピットストップ位置に留まらなければならない。

しかしながら、当該ドライバーがペナルティを受ける目的で、すでにピット入口に居ない限り、VSC手順が使用されている場合あるいはセーフティカーが出動した後にペナルティを実施することはできない。セーフティカーの後方でまたはVSC手順の間でラインを通過した回数は、コース上でラインを通過できる最大数に追加される。

c) 上記第38条3a)またはb)のペナルティを受けて車両がピットレーンに止まっている間は、車両がペナルティ時間の静止をし終えるまでは車両に作業を行うことは禁止される。

d) 上記第38条3d)のタイムペナルティを受けて車両がピットレーンに止まっている間は、車両に作業を行うことは禁止される。ただし、エンジンが停止し再スタートに何らかの作業が必要な場合は、ペナルティの時間が経過した後に実施することができる。チームがエンジンを始動できない場合、当該車両はそのドライバーのガレージでのみ作業を行うことができる。

e) 第38条4b)、c)、またはd)に違反し、不履行があった場合には、当該車両は失格とされる場合がある。

 

2020 FORMULA 1 SPORTING REGULATIONS

2020年4月28日

18) 罰則

18.1 競技審査委員会は、国際競技規則に基づき適用することのできる罰則に加え、もしくはその代わりとして本競技規則に定められている罰則を特別に科すことができる。

18.2 同一の選手権シーズンの中で、戒告処分を3回受けたドライバーは、3回目の処分決定により、その競技会にて10グリッド降格の罰則を受ける。その3回目の戒告が、決勝レース中の事件に続いて科された場合は、10グリッド降格の罰則は、当該ドライバーの次の競技会に適用される。
10グリッド降格の罰則は、戒告処分のうち少なくとも2回が、運転に関する違反であった場合にのみ科される。

 

 

 

 

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