2024年 F1 第22戦 ラスベガスGP 開催概要

 

2021年 F1レギュレーションの主な変更内容

2021年

 

2022年シーズンの内容については
こちらを参照ください。

 

2021年シーズンのF1におけるレギュレーションの主な変更点をまとめました。2021年シーズンのレギュレーションは2020年シーズンから大きな変更はありません。

 

 

コストキャップ制の導入

F1では2021年シーズンから各チームがシーズンを通して使用できる予算に制限が設定されます。この金額内でシーズン中の開発やパーツの生産などを行わなければなりません。

マーケティングの費用、ドライバーの年俸、チームの上位3名の給与は予算に含まれないことになっています。

2021年シーズンでは予算の上限が1億4500万ドルに設定され、各レース毎に120万ドルを追加で使用することが認められています。

2022年には1億4000万ドル、2023年には1億3500万ドルへ段階的に引き下げられる予定となっています。

 

 

車両の最低重量が752kgへ変更

2021年シーズンからF1マシンの最低重量が746kgから752kgへ変更されます。

2021年シーズンからパワーユニットの最低重量が145kgから150kgへ変更されることを受けて、車両の最低重量が引き上げられました。

 

 

空力パーツの形状変更

フロアの形状が変更され、上からF1マシンを見下ろしたときに長方形の形状となりました。ダウンフォースの改善が期待されています。一方、ダウンフォースの量を低減させるため、リアディフューザーの形状が変更されています。リアブレーキダクトのウイングレットの短縮化といったマイナーな変更も追加されています。

 

 

エンジン・エキゾーストシステムの使用数が年間8基に制限

2021年シーズンからF1ではエンジン・エキゾーストシステムの使用できる数が制限されることになりました。

F1のパワーユニットを構成する以下の6つのコンポーネントについては、シーズンを通して使用できる数が制限されていました。

  • ICE (エンジン)
  • MGU-K
  • MGU-H
  • ES (エナジー・ストア)
  • TC (ターボチャージャー)
  • CE (コントロール・エレクトロニクス)

 

これまで、エンジン・エキゾーストシステムについてはシーズンを通して使用できる数は規定されていませんでしたが、2021年シーズンから8基に制限されます。

パワーユニットのコンポーネントと同様に、規定数を超えてエンジン・エキゾーストシステムを使用する場合はグリッド降格のペナルティが科せられます。

 

 

金曜日フリー走行が60分へ短縮

金曜日に開催されているフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)の走行時間は2020年シーズンではそれぞれ90分間でしたが、2021年シーズンから60分間へ短縮されます。

 

2021年シーズンの各グランプリごとの走行セッションは以下のとおりとなります。

 

金曜日 午前
フリー走行1回目 (60分間)

 

金曜日 午後
フリー走行2回目 (60分間)

 

土曜日 午前
フリー走行3回目 (60分間)

 

土曜日 午後
公式予選

 

日曜日 午後
決勝

 

 

タイヤコンパウンドのセット数の標準化

2021年シーズンのF1ではピレリが各ドライバーに供給するタイヤのコンパウンドのセット数があらかじめ決められており、内訳はハードが2セット、ミディアムが3セット、ソフトが8セットとなっています。

5種類あるタイヤコンパウンドのうち、どのコンパウンドが供給されるのかについては、ヨーロッパでの開催の場合は9週間前、ヨーロッパ以外での開催の場合は15週間前にチームへ伝えられることになっています。この期間がこれまでよりも2週間短縮されました。

 

ハード タイヤ
2セット

ミディアム タイヤ
3セット

ソフト タイヤ
8セット

 

 

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