2024年 SUPER GTの『ドライバー』に関するルール

2024年

SUPER GTでは1チームあたり2名のドライバーを登録する必要があります。2名のドライバーが1台のマシンをシェアして公式予選や決勝を争います。

SUPER GTではレースの途中でピットインして、ドライバーを交替することがレギュレーションで義務付けられており、SUPER GTの特徴にもなっています。

公式予選のQ1とQ2は同じドライバーが出走できない

SUPER GTの公式予選は2024年シーズンからタイム合算方式が採用されています。

公式予選ではQ1とQ2の2回のセッションを走行する必要がありますが、SUPER GTではQ1とQ2を同じドライバーが出走することが認められていません。

また、Q1とQ2に出走するドライバーは事前に決められた時刻までに競技会事務局へ申告しなければならないことになっています。そのため、他のチームの状況を見て出走するドライバーを変更したりするようなことはできません。

レース中のドライバー交替の義務付け

SUPER GTではレース中にピットインをしてドライバーを交代をしなければならないルールがあります。

また、1名のドライバーがレース距離の3分の2を超えて運転してはならないことがレギュレーションで定められています。

セーフティカー導入中はドライバー交代が認められない

セーフティカー(SC)導入中はドライバー交代を行うことが認められていません。

セーフティカー導入中に1名のドライバーの走行距離がレース距離の3分の2に達してしまう場合は、セーフティカー解除の周回の最後でピットインをしてドライバー交代を行う必要があります。

フルコースイエロー導入中はピットインすることができない

フルコースイエロー(FCY)導入中は、FCYボードが提示されてからグリーンフラッグが振られてFCYが解除されるまでの間、ピットインすることが認められていません。

フルコースイエロー導入前にピットインしていた車両はドライバー交代を含むピット作業を行うことができますが、フルコースイエローが導入された後はピットインすることができないため、ドライバー交代をすることができません。

3人目のドライバーの登録

1チームの登録ドライバーは2名ですが、レース距離が長いレースの場合は3人目のドライバーの登録が認められる場合があります。

2023年シーズンはレース距離が450kmで行われた富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、オートポリスでの大会において3人目のドライバー登録が認められました。

2024年シーズンは新たにレース距離が350kmの大会とレース時間が3時間の大会が開催されますが、これらの大会において3人目のドライバーの登録が認められるのではないかと考えられます。

レース距離の長いレースではドライバー交替の回数が特別規則書で規定される場合があります。その場合、ピットストップ時にドライバー交替を行わず、1人のドライバーが連続して走行を続けたとしても有利にはならないようになっています。

ドライバー識別表示

ディスプレイによるドライバー名表示

SUPER GTでは2名のドライバーのうち、どちらのドライバーが乗車しているのかが分かる仕組みが導入されています。

2019年シーズンまで運用されていたLED表示による『ドライバー識別灯』に代わり、2020年シーズンからディスプレイにより乗車中のドライバーの名前が表示できるシステムへ変更されました。

ディスプレイには3文字の英数字が表示できるようになっており、乗車しているドライバーのイニシャルが表示されます。

イニシャルが向かって左寄りに表示されているドライバーが第1ドライバー、向かって右寄りに表示されているドライバーが第2ドライバーとなります。

レース中は乗車中のドライバーのイニシャルと現在の順位が交互に表示されます。

また、GT500クラスは白文字、GT300クラスは青文字で表示されます。

👀今季から導入される識別灯(各車両フロントガラスの上部左右どちらかに設置)ですが、現在まだ試行錯誤の段階ですが、ドライバーの名前(今のところイニシャル)と順位が表示されています。おわかりになりますか？🤔#SUPERGT pic.twitter.com/pZ4dhZk4y8

— 【公式】SUPER GT (@SUPERGT_JP) March 14, 2020