2024年
SUPER GTでは他のレースカテゴリーと同様にフォーメーションラップ開始時間を起点としてレーススタートに向けてスタート進行が行われます。
SUPER GTではフォーメーションラップ開始時刻の90分前からスタート進行が開始します。
最初に20分間のウォームアップ走行が行われ、続いてグリッドに向けてのコースインが行われます。その後はフォーメーションラップの開始に向けてグリッド上でカウントダウンが行われます。
スタート進行フロー
フォーメーションラップ開始 | 内容 |
90分前 | ウォームアップ(フリー)走行開始 |
70分前 | ウォームアップ(フリー)走行終了 |
52分前 | グリッドへの試走開始(ピットロード出口オープン) |
49分前 | グリッドへの試走終了(ピットロード出口クローズ) |
全車グリッドに付き次第、グリッドウォーク開始 | |
5分前 | コース上における全ての作業禁止 |
3分前 | ドライバー、競技役員以外はコース上から退去 |
1分前 | エンジン始動 |
30秒前 | この合図のあと緑旗が振られフォーメーションラップ開始 |
ウォームアップ走行
SUPER GTでは決勝の直前に『ウォームアップ走行』と呼ばれるフリー走行が設定されています。
ウォームアップ走行はフォーメーションラップ開始時刻の90分前から20分間に渡って行われ、GT500クラスとGT300クラスのすべての車両が出走することができます。
レース前のマシンセッティングや路面の状況を確認するための最終チェックを兼ねた走行が行われます。
2017年シーズンから決勝日の午前中に設定されていたフリー走行が廃止されたため、ウォームアップ走行の時間が8分から20分間に拡大されました。
グリッドへの試走
20分間のウォームアップ走行が終了し、フォーメーションラップ開始時刻の52分前になると、ピットロード出口のシグナルが赤から緑に変わりコースオープンとなります。
すべての車両は自身のピットからコースインし、コースを1周走行した後にメインストレートにある自身のグリッドに着きます。この周回を『グリッドへの試走』と呼びます。
コースオープンから3分後にピットロード出口のシグナルが赤に変わり、コースインすることができなくなります。時間内にコースインできなかった車両はピットスタートとなります。
ポールポジション車両のコースイン
グリッドへの試走の間に各車両が自身のグリッドに着くためにコースインしますが、SUPER GTではGT300クラス、GT500クラスの各ポールポジション車両が最後にグリッドに着く演出が行われます。
ピットロード出口のシグナルが緑から赤に変わったあと、まずGT300クラスのポールポジション車両がコースインします。
その後、GT500クラスのポールポジション車両がコースインし、すでにグリッドに着いている車両の間を抜けて最後にポールポジションのグリッドに着きます。
その後、グリッド上ではフォーメーションラップ開始時刻までカウントダウンが行われます。
スタート進行
グリッド上ではフォーメーションラップに向けて各チームのクルーがマシンの最終チェックを行います。
フォーメーションラップの開始前には国歌斉唱や開会宣言などのセレモニーも行われます。
AUTOBACS SUPER GT開会宣言です!#オートバックス #AUTOBACS #supergt pic.twitter.com/UDzCNL0xIn
— オートバックス (@AUTOBACS_COM) August 27, 2017
フォーメーションラップ開始 5分前
フォーメーションラップ開始時刻の5分前になると、グリッド上におけるすべての作業が禁止されます。
フォーメーションラップ開始 3分前
フォーメーションラップ開始時刻の3分前になると、ドライバーと競技役員を除いてグリッド上から退去しなければなりません。
フォーメーションラップ開始 1分前
フォーメーションラップ開始時刻の1分前になると、グリッド上のすべての車両はエンジンを始動します。
フォーメーションラップ開始 30秒前
フォーメーションラップの開始30秒前が周知されたあと、グリッド前方でグリーンフラッグが振られてグリーンシグナルが点灯し、フォーメーションラップが開始されます。
パレードラップ
SUPER GTでは、フォーメーションラップ開始時刻になるとグリッド前方でグリーンフラッグが振られ、フォーメーションラップに先立ちパレードラップが行われます。
パレードラップでは白バイやパトカー等の警察車両がSUPER GT車両を先導して1周走行を行います。パレードラップが終了すると警察車両は退去しセーフティカー先導のフォーメーションラップに切り替わります。
2020年シーズンと2021年シーズンは新型コロナウイルス『COVID-19』の感染拡大による影響により、警察車両の先導によるパレードラップが開催されることはありませんでした。そのため、フォーメーションラップは2周にわたって行われました。
2022年シーズンから警察車両の先導によるパレードラップが復活しています。
また、大会や天候によっては、パレードラップが行われない場合もあります。
三重県警察の白バイとパトカー先導でのパレードラップ。
皆さんも普段から交通ルールを守って安全運転をお願いいたします!
#SUPERGT #鈴鹿GT300Km pic.twitter.com/bAAD0tGUKy— 鈴鹿サーキット Suzuka Circuit (@suzuka_event) May 26, 2019
フォーメーションラップ
パレードラップからフォーメーションラップに切り替わるとすべてのオブザベーションポストではイエローフラッグが振られます。また、コントロールライン上のスタートシグナルにはレッドシグナルが点灯されます。
フォーメーションラップはSUPER GTの公式セーフティカー(日産フェアレディZ)が隊列を先導し、GT500クラスの隊列に続いてGT300クラスの隊列が続きます。
GRIDボードの提示
レースコントロールがレースのスタートを決定したら、コース上のあらかじめ決められた位置で『GRID』と書かれたボードが提示されます。
これは次にコントロールラインを通過するときレースがスタートするという合図です。GRIDボードが提示された後は各車両は2列の隊列を形成しなければなりません。
GRIDボードが提示された周回の最後でセーフティカーがピットインします。
GRIDボードが提示されない場合、フォーメーションラップがもう1周行われます。この場合、レース距離は1周の減算となります。
ローリングスタート
SUPER GTのレーススタートは『ローリングスタート方式』を採用しています。
先導のセーフティカーがピットインした後、最初にGT500クラスの車両が2列の隊列を形成したまま、メインストレートを立ち上がります。
そしてスタートシグナルがレッドからグリーンへ変わると同時にGT500クラスのスタートとなります。
GT500クラスのレーススタートに続いて、GT300クラスのレーススタートが行われます。
2017年シーズンまではGT300クラスのスタートは2列の隊列を形成したまま、メインストレートを立ち上がり、コントロールライン付近に差し掛かったら先頭車両のタイミングでスタートを行っていました。
2018年シーズン以降はGT300クラスに対しても、スタートシグナルによる合図(シグナル消灯→グリーンシグナル点灯)が行われるようになりました。
GT500クラスのスタートの後、スタートシグナルは一旦消灯されます。
GT500クラス、GT300クラス共に、レースシグナルによるスタート合図が行われたとしても、コントロールラインを通過するまで追い越しは禁止されます。
SUPER GT 2018 第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット(タイ) 決勝スタート
GT500、GT300共に上位が入れ替わる!
フォーメーションラップ直前、1コーナー方向から風が吹いて来たとの情報もあります。決勝LIVE配信中https://t.co/eztAvwEb9S#jspoms #supergt pic.twitter.com/BMFdp8rDKY
— J SPORTS❤️モータースポーツ🏁 (@jsports_motor) July 1, 2018
スタート時の2列隊列走行の厳格化
2018年シーズンからレーススタート時の2列隊列走行の厳格化が規定されました。
GRIDボードが提示されてからスタートシグナル(グリーンライト)が点灯するまではポールポジション車両が各クラスの隊列を先導します。
このときの速度は80~90km/hに制限されるとともに加減速することも禁止されます。また、メインストレートではグリッド枠の上を走行しなければならなくなりました。
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