2020年
2021年シーズンの内容については
こちらを参照ください。
F1の公式予選はQ1、Q2、Q3の3セッションから構成されます。Q1で16〜20位、Q2で11〜15位、Q3で1〜10位が決定します。
現在のF1で採用されている公式予選の方式は2006年にスタートし、『ノックアウト方式』と呼ばれています。国内で開催されているSUPER GTやスーパーフォーミュラでも採用されています。
モータースポーツではレーシングカーが走行を重ねるたびに路面にラバー(溶けたタイヤのゴム)が付着することで、タイヤのグリップ力が増加します。F1でも同様で、ラバーが最も付着した状態の方が良いタイムを記録することができるため、走行時間の終盤でタイムアタック合戦が行われます。
特にQ1の終盤は多くの車両が同時に走行するため、タイムアタックをしていない車両による走行妨害(トラフィック)が度々問題になります。
F1の公式予選の手順
Q1 (18分間)
Q1の走行時間は18分間で行われます。Q1では全てのドライバーが各自のタイミングでコースインし、タイム計測を行います。
Q1では下位5位のドライバーの順位(16位~20位)が決定します。上位15位のドライバーはQ2へ進出し、Q1で記録したタイムは消去されます。
Q1では新品のソフトタイヤを2セット使用して2回のタイムアタックを行う場合が多いですが、上位チームはタイムアタックを1回に留めてタイヤを温存する場合もあります。
公式予選での新品ソフトタイヤの温存により後のレースでタイヤを使用できる選択肢が増えるため作戦の幅が広がります。
インターバル (7分間)
Q1のチェッカーから7分間のインターバルの後、Q2が行われます。
Q2 (15分間)
Q2の走行時間は15分間で行われます。Q1の上位15位のドライバーがタイム計測を行います。
Q2では下位5位のドライバーの順位(11位~15位)が決定します。上位10位のドライバーはQ3へ進出し、Q2で記録したタイムは消去されます。
Q3へ進出できなかったドライバーはQ3専用に供給されるソフトタイヤをレース中に使用することができます。
インターバル (8分間)
Q2のチェッカーから8分間のインターバルの後、Q3が行われます。
Q3 (12分間)
Q3の走行時間は12分間で行われます。Q2の上位10位のドライバーがタイム計測を行い、1〜10位が決定します。
Q3でトップのドライバーはポールポジションとして讃えられ、レースは先頭からスタートすることができます。
Q3ではQ3専用に供給されるソフトタイヤ1セットを使用しなければなりません。
Q3へ進出したドライバーはQ2でベストラップを記録したタイヤでレースをスタートしなければなりません。
公式予選中にコース上に停止した車両は以後のセッションを走行することができません。
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2020年4月28日
33) 予選セッション
33.1 予選セッションは、決勝前日にP3の終了後2時間以上開けて開始される。
予選セッションは次のように行われる:
a) 最初の18分のセッション(Q1)に、全車両はコース上に出ることが許され、このピリオドの終了時点で、最も遅い5台の車両がその後のすべてのセッションに参加することを禁じられる。
次に、残った15台の車両が達成したラップタイムは消去される。
b) 7分間の休憩の後に、15分間のセッション(Q2)が再開され、残った15台の車両はコース上に出ることが許される。このピリオドの終了時点で、最も遅い5台の車両がその後のすべてのセッションに参加することを禁じられる。
次に、残った10台の車両が達成したラップタイムは消去される。
c) 8分間の休憩の後に、12分間のセッション(Q3)が再開され、残った10台の車両はコース上へ出ることが許される。
上述の手順は、競技会に公式に参加資格のある台数が20台の場合を想定したものである。22台エントリーの場合には6台の有資格車両がQ1およびQ2の終了後に除かれ、24台エントリーの場合には7台の有資格車両がQ1およびQ2の終了後に除かれる、というように、参加資格のある車両台数がさらに多ければ取り除く車両台数を増やして対応する。
33.2 予選中、車両をサーキット上に停止したドライバーは、そのセッションのそれ以降に参加することは認められない。
33.3 予選終了時点で各ドライバーが達成したタイムが正式発表される。
33.4 F1技術規則に定義されている補助オイルタンク(AOT)は、すべての予選セッション中、空にしておかなければならない。