2024年 F1 第24戦 アブダビGP 開催概要

 

2020年 SUPER GTのピットロード、ピット作業に関するルール

2020年

 

SUPER GTにおいてもピットロードの制限速度だけでなくピット作業時に守らなければならない独自の規則があります。

 

出典:youtube.com

 

 

ピットロード制限速度

SUPER GTではピットロードの制限速度は50km/h以下です。

sgt_pitroad_speeding

出典:youtube.com

 

 

2020 SUPER GT Sporting Regulations

第26条 一般安全規定

11. 各ドライバーは本シリーズに定められたピットレーン通過速度(最高50km/h)を遵守しなければならない。ファストレーン走行中、意図的な加減速や蛇行運転は厳重に禁止される。

©GTA

 

 

ピットエリアでのバックギアは使用禁止

ピットエリアでバックギアを使って自力で後退することは禁止されています。自分のピットエリアを行き過ぎてしまった場合や、ピット内にバックで停車させたい場合などは、ピットクルーの手押しによって後ろに押し進めることができます。

 

 

2020 SUPER GT Sporting Regulations

第26条 一般安全規定

7. プラクティスセッションおよび決勝レース中にやむを得ずまたはその他の理由により競技車両が停止した場合は、車載のスターターで、当該ドライバーによってエンジンが再始動されなければならない。
ピットエリアでの後退ギアの使用は厳重に禁止される。

©GTA

 

 

ピットクルーは最大7名まで

SUPER GTでは各ピットの前にある作業エリアに出ることが出来るピットクルーは最大7名と規定されています。レース中のピットインでのタイヤ交換や給油といった一連の作業はこの7名で行わなければなりません。(消火要員1名を除く)

 

 

2020 SUPER GT Sporting Regulations

第27条 ピットエリア

1. プラクティスセッションおよび決勝レース中に各サーキットで定められたラインから先の作業エリアに出ることができる作業要員(燃料補給要員、消火要員、タイヤ交換を行う作業要員等)は、登録されたチームクルーのうち最大7名までとする。車体側給油口と換気口が左右に離れて位置している車両については、この7名とは別に消火要員1名が燃料補給中に限り作業エリアに出て消火器を持って待機することができる。当該消火要員は他の作業を行ってはならず、専用の腕章を着用せねばならない。
ピット作業において、作業エリア外から長尺の道具等を使用して物品を受け渡しする行為は禁止される。

©GTA

 

 

タイヤ交換

SUPER GTではレース中のピットインのとき、必ずしもタイヤ交換を行う必要はありません。またタイヤ交換をする時も4本全てのタイヤを交換する必要もありません。

ピット作業中に使用できるインパクトレンチが2個に制限されていることから、必然的に同時に2輪のタイヤしか交換できないようになっています。そのため、ピットストップの時間はタイヤ4本交換するよりも2本だけ交換した方が短く済みます。

タイヤ交換作業時、外したタイヤは地面に平置きする必要があります。外したタイヤを立てた状態で置いたり、タイヤが転がったりするとペナルティの対象となります。また、外したタイヤを片付けるときに転がしてはいけません。

 

 

給油中はドライバー交代以外の作業禁止

SUPER GTでは給油中はドライバー交代以外の作業が禁止されています。タイヤ交換と給油を同時に作業することができないため、燃費の良いマシンほどピット作業時間が短く済むようになっています。

チャーンインターナショナルサーキットで開催された2016年SUPER GT第7戦ではドライバー交代のため車両を降りた直後のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が剥がれかかったウィンドウフィルムを見つけ、そのまま剥がしてしまいました。このとき、チームクルーは給油作業中でドライバー交代以外の他の作業をしてはいけない状況だったため、このあとドライブスルーペナルティの裁定が下りました。

 

出典:youtube.com

2018年のレギュレーション変更にて給油中の窓拭きおよびウィンドウフィルム剥がしの作業が認められることになりました。

 

 

ピットで車両と停止するときはエンジン停止

SUPER GTではピットエリアに停止したときはエンジンを停止しなければなりません。当然、レース中のピット作業の間もエンジンは停止しなければならず、タイヤ交換や給油作業を終えたあと、ドライバーがエンジンを始動しピットアウトします。

エンジン始動は四輪が接地された状態で行わなければならず、エアジャッキ等でタイヤが浮いた状態でエンジンを始動するとペナルティの対象となります。

 

 

関連記事

 

 

次の記事へ

 

前の記事へ