2024年 F1 第22戦 ラスベガスGP 開催概要

 

2021年 SUPER GTのレース中に科せられる『ペナルティ』

2021年

 

2022年シーズンの内容については
こちらを参照ください。

 

SUPER GTでは、他のレースカテゴリーと同様に、レギュレーションで定められているイエローフラッグなどのフラッグルールを無視したり、セーフティカーの運用ルールを遵守していないなどの違反行為を行ったドライバーや、他の車両への悪質な接触行為を行ったドライバーに対してペナルティが科せられる場合があります。

ペナルティはレース中に科せられるものと、レース結果にタイムが加算されるものなど、運用方法が変化する場合があります。

2021年シーズンのSUPER GTにおいて、どのようなペナルティがどのようにしてドライバーに科せられるのかを解説します。

 

 

ペナルティが科せられる場合

SUPER GTではレギュレーション違反や、他の車両への接触行為に対して一方のドライバーに対して過失が認められる場合、競技長はスチュワード(レース審査委員)に違反行為を通告します。

スチュワードは通告された行為を審議し、正式に違反行為と認められた場合、違反を犯したドライバーに対して、ペナルティを科します。

レギュレーション違反とはイエローフラッグやブルーフラッグなどのフラッグの無視、セーフティカー運用ルールの違反、ピットロード出口のホワイトラインカット、ピットロード出口のシグナル無視のような、競技を行う上で守らなければならないルールの違反のことです。

どんなに細かいことであっても、レギュレーションで禁止されている行為を行うことは、すべてレギュレーション違反と見なされます。

逆に、レギュレーションで禁止されていない行為を行うことは問題ありません。

ペナルティが科せられる理由としては以下のような場合が挙げられます。

 

  • レギュレーション(SUPER GT SPORTING REGULATIONS)、もしくは国際モータースポーツ競技規則を侵害するもの。
  • ジャンプスタート(反則スタート)の原因となったもの。
  • 他の車両との衝突を起こしたもの。
  • 他のドライバーのコースアウトを強いるもの。
  • 他のドライバーよる正当な追い越し行為を妨害するもの。
  • 追い越しの最中に他のドライバーを不当に妨害するもの。

 

モータースポーツにおける一般的なペナルティが科せられるまでの経緯についての詳細は、こちらの記事を参考にしてください。

 

 

 

ペナルティボードの提示

ペナルティが科せられるとき、コントロールライン付近のオブザベーションポストでは、該当のドライバーに対して、ペナルティを示すボードが提示されます。

 

ドライブスルーペナルティ

ドライブスルーペナルティの場合、カーナンバーと共に『D』の文字が提示されます。

 

ペナルティストップ

ペナルティストップの場合、カーナンバーと共に『P』の文字が提示されます。

 

 

SUPER GTで科せられるペナルティの種類

SUPER GTでレース中に執行されるペナルティは『ドライブスルーペナルティ』と『ペナルティストップ』の2種類があります。

スーパーフォーミュラでは、2021年シーズンから『5秒間のタイムペナルティ』と『10秒間のタイムペナルティ』の2つのペナルティが追加されましたがSUPER GTでは、タイムペナルティの運用はありません。

ペナルティの重さとしては、ドライブスルーペナルティが軽く、ペナルティストップが重くなります。それぞれのペナルティの詳細を解説します。

 

 

ドライブスルーペナルティ

『ドライブスルーペナルティ』が科せられると、ドライバーはピットインし自身のピットに停止することなく、そのままコースへ復帰しなければなりません。

ドライブスルーペナルティが科せられると、3周以内にピットインをしてペナルティを消化しなければなりません。3周以内にペナルティを消化せず、走行を続けた場合は、失格となります。

ドライブスルーペナルティはサーキットのレイアウトにも寄りますが30秒程度のタイムロスに相当します。

レース終了後にドライブスルーペナルティが科せられる場合は、事前に発表されるドライブスルーペナルティ相当のタイムがレース結果に加算されます。

 

 

ペナルティストップ

『ペナルティストップ』が科せられると、ドライバーはピットインをして、ピットロードにあるペナルティエリアに少なくとも30秒間停止し、その後コースへ復帰しなければなりません。

停止する時間は、ペナルティが科せられるタイミングで通知されます。重いペナルティの場合は30秒を超える停止時間を科せられる場合があります。

ドライブスルーペナルティと同様に、ペナルティが科せられると3周以内にピットインをしてペナルティを消化する必要があります。3周以内にペナルティを消化せず、走行を続けた場合は、失格となります。

サーキットのレイアウトにもよりますが、ペナルティストップは約30秒間+停止時間のタイムロスに相当します。

レース終了後にペナルティストップが科せられる場合は、事前に発表されるペナルティストップ相当のタイムがレース結果に加算されます。

 

 

ペナルティの目安

SUPER GTでは違反内容に対して科せられるペナルティの内容がレギュレーションで定められています。

 

反則スタート
ドライブスルーペナルティ、 またはそれ以上

黄旗無視等のH項違反
ドライブスルーペナルティ、 またはそれ以上

ピット作業違反
ドライブスルーペナルティ、 またはそれ以上

ピットレーンの速度制限違反
ドライブスルーペナルティ、 またはそれ以上

接触行為 (危険なドライブ行為)
ドライブスルーペナルティからペナルティストップ30秒まで

上記以外の反則行為
ドライブスルーペナルティ、 またはそれ以上

上記違反のうち更に重度な違反
ペナルティストップ30秒以上

 

 

GTAドライビング ・モラルハザード防止制度

SUPER GTでは他の車両との接触やレギュレーションの違反などによってペナルティを受けたドライバーに対して『ペナルティポイント』が加算されます。

ペナルティポイントの点数は違反内容によって異なります。累積したペナルティポイントが一定数に達すると、そのドライバーに対して出場停止などの処分が科せられます。

ペナルティポイントを含めた『GTAドライビング・モラルハザード防止制度』については、こちらの記事を参照ください。

 

 

 

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