【3/3新着】2021年 スーパー耐久の9種類の『クラス分け』

 

2021年 SUPER GTの『BoP』による車両の性能調整

2021年

 

SUPER GTはエンジンの排気量やレイアウト、ボディ形状、駆動方式などが異なる様々な車両が混走するレースシリーズであるため、車両の違いによって有利、不利が発生します。

GT500クラスは統一のテクニカルレギュレーションに準拠して車両やエンジンが開発されているため、通常は車両の違いによる性能調整は行われません。

GT300クラスに関しては、テクニカルレギュレーション自体が『GT300 (旧 JAF-GT300』、『GT300MC (旧 JAF-GT300MC)』、『FIA-GT3』と3種類あり、車両の種類も多いことから、性能調整によって、車両の違いによる性能差が調整され、レースの公平化が図られています。

 

 

BoP (Balance of Performance)

SUPER GTでは車両ごとの性能差の違いによる不公平を解消し、レースがより接戦となるように『BoP (Balance of Performance)』というシステムによって車両性能の均一化が図られています。BoPは日本語では『性能調整』という意味になります。

レースの開催前になると大会ごとにSUPER GTを統括するGTアソシエーションからBoPの対象となる車両と内容が発表されます。

BoPの内容は主に以下のようになっています。

  • 最低車両重量
  • エアリストリクター径
  • 最低地上高
  • 最大過給圧

 

BoPは主にGT300、GT300MC、FIA-GT3といった複数の規格の車両が参戦するGT300クラスに対して行われます。

GT300クラスのFIA-GT3車両のBoPは世界的なFIA-GT3車両によるレースシリーズである『BLANCPAIN GT SERIES (ブランパンGTシリーズ)』を統括するSRO Motor Sports Groupが規定しているBoPを参考にして適用されています。

 

 

【参考】2019年 NSX-GTに対するBoP

GT500クラスの車両は『Class1 (クラス・ワン)』と呼ばれるテクニカルレギュレーションに準拠した車両とエンジンで構成されるため、GT500クラスの車両に対しては性能調整を行う必要がありません。

GT500クラスの車両はテクニカルレギュレーションではエンジンのレイアウトと駆動方式は『フロントエンジン・リアドライブ:FR』と定められています。

しかしながら、2019年シーズンまではHonda NSX-GTは『ミッドシップエンジン・リアドライブ:MR』のレイアウトを採用していました。

市販車のNSXがミッドシップエンジンレイアウトを採用しているため、特例としてNSX-GTもミッドシップエンジンレイアウトの採用が認められたためです。

一般的に、ミッドシップエンジン車はフロントエンジン車に対してアドバンテージがあると考えられています。そこで2019年シーズンまではHonda NSX-GTに対してBoPが適用されていました。

フロントエンジン車の最低車両重量として定められている1020kgに対して、Honda NSX-GTの最低車両重量はBoPによって1049kgに調整されていました。

2020年シーズンからHonda NSX-GTもClass1に準拠し、『フロントエンジン・リアドライブ:FR』のレイアウトを採用するため、GT500クラスの最低車両重量は1020kgに統一されました。

 

2019年 Honda NSX-GTに対するBoP

GT500クラス

対象車種 : HONDA NSX-GT
参加条件 : 競技車両最低重量 : 1049kg
但し、GTAが指定するバラストウェイトを指定位置に搭載しなければならない。

 

AUTOBACS SUPER GT SERIES 
2020年 第8戦 富士スピードウェイ BoP

青文字は第7戦からの変更箇所

 GT300クラス

JAF-GT300

車両 最低車重 エアリストリクター BoP 重量 備考
TOYOTA PRIUS #30 1200kg 29.67mm ×2 +25kg HYBRID重量:無し(非搭載)
TOYOTA PRIUS #31 1200kg 30.27mm ×2 +25kg HYBRID重量:+51.0kg
SUBARU BRZ 1150kg None +15kg *過給圧は下表参照
TOYOTA SUPRA 1200kg 29.67mm ×2 +25kg  

*最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー15mmを装着とする。

*燃料補給装置 流量リストクター(内径27.5mm)は適用しない。

 

JAF-GT300 マザーシャシー

車両 最低車重 エアリストリクター BoP重量 備考
TOYOTA 86 MC
LOTUS Evora MC
1100kg 40.00mm x1 28.29mm x2 +35kg  

*最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー15mmを装着とする。

*燃料補給装置 流量リストクター(内径31.2mm)が適用される。

 

FIA-GT3

車両 最低車重 BoP 重量 エアリストリクター 備考
HONDA NSX GT3 EVO 1260kg +70kg None *過給圧は下表参照
Aston Martin AMR Vantage GT3 1285kg +20kg None *過給圧は下表参照
AUDI R8 LMS EVO 1235kg +90kg 41mm x2  
BMW M6 GT3 1290kg +20kg None *過給圧は下表参照
Lamborghini HURACAN GT3 2019 1230kg +90kg 40mm x2  
LEXUS RC F GT3 1300kg +45kg 40mm x2  
Mercedes-Benz AMG GT GT3 1285kg +60kg 36mm x2 Lambda Min 0.92
NISSAN GT-R NISMO GT3 1285kg +35kg None *過給圧は下表参照
Porsche 991 GT3-R 1230kg +50kg 43mm x2  

 

最大過給圧

  JAF-GT300 FIA-GT3
SUBARU BRZ Aston Martin AMR Vantage GT3 HONDA NSX GT3 NISSAN GT-R NISMO GT3 BMW M6 GT3
エンジン回転数 過給圧レシオ @Lambda        
[rpm]          
4000   1.54 @0.91 1.87 @0.88 1.94 @0.88 1.78 @0.92
4250         1.83 @0.92
4500   1.64 @0.91 1.93 @0.88 1.93 @0.88 1.86 @0.92
4750 4.11 @0.92       1.89 @0.92
5000 4.04 @0.92 1.75 @0.91 1.95 @0.88 1.90 @0.88 1.91 @0.92
5250 3.85 @0.92       1.94 @0.92
5500 3.64 @0.92 1.79 @0.91 1.97 @0.88 1.88 @0.88 1.96 @0.92
5750 3.45 @0.92       1.94 @0.92
6000 3.23 @0.92 1.81 @0.91 1.99 @0.88 1.85 @0.88 1.91 @0.92
6250 3.06 @0.92       1.89 @0.92
6500 2.93 @0.92 1.82 @0.91 2.00 @0.88 1.81 @0.88 1.75 @0.92
6750 2.85 @0.92 1.79 @0.91     1.66 @0.92
6900       1.79 @0.88  
>/ 7000 2.70 @0.92 1.77 @0.91 1.99 @0.88 1.51 @0.88 1.62 @0.92
>/ 7250 2.53 @0.92        
>/ 7500 2.39 @0.92   1.95 @0.88    
8000          
8100          

*上記過給圧は過給圧レシオであり、GTA が公示する基準大気圧に上記レシオをかけて最大過給圧が決定される。

*チームは各イベントにおいて GTA が発表する現地大気圧に合わせて過給圧を調整しなければならない。

©GTA

 

 

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