2024年 F1 第22戦 ラスベガスGP 開催概要

 

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP【2022年】

2022年

 

『FIA-F4』とは?

FIA-F4はFIA(国際自動車連盟)の認定を受けたフォーミュラカーレースの入門カテゴリーで2014年にイタリアシリーズがスタートしました。現在では日本を含め、世界各地で開催されています。

FIA-F4はFIA F3やフォーミュラリージョナルの下位カテゴリーとして位置付けられ、日本では全日本カート、スーパーFJ、JAF-F4などを卒業したドライバーのステップアップ先のカテゴリーとなっています。

日本ではSUPER GTを運営するGTAがFIA-F4のプロモーターとなり、2015年から『FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP』をスタートしました。SUPER GTのサポートレースとして、年間14戦のレースが開催されています。

本記事は『FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP』に関する内容です。

 

出典:dunlop.co.jp

 

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
ロゴマーク

 

 

©GTA

 

マシンは童夢製『DOME F110』のワンメイク

FIA-F4のシャシーとエンジンはワンメイクと定められています。国内で開催されているFIA-F4で使用されるマシンは童夢がFIA-F4のために開発した『童夢F110』が採用されています。

童夢F110にはトヨタの3ZR-FEエンジンをベースとしてトムスが改良した『TZR42』エンジンが搭載されています。いずれもFIAの基準をクリアしています。

トランスミッションは戸田レーシング製のパドルシフト付きの6速シーケンシャルギアボックスでタイヤは『ダンロップ』のワンメイクです。

 

童夢 DOME F110

全長 4,341 mm
全幅 1,740 mm (タイヤ間)
全高 950 mm (ROLL HOOP)
ホイールベース 2,750 mm
トレッド(Front) 1,550 mm
トレッド(Rear) 1,490 mm
車両重量 610 kg (ドライバーの体重含む)
サスペンション(Front) ダブルウィッシュボーン / プッシュロッドオンアップライト
サスペンション(Rear) ダブルウィッシュボーン / プッシュロッドオンアップライト
ホイール(Front) 13″×8J インセット24C/L
ホイール(Rear) 13″×10J アウトセット9C/L
タイヤ(Front) 195 / 550 R13
タイヤ(Rear) 240 / 570 R13

 

出典:dome.co.jp

トムス TZR42 エンジン 仕様

エンジン形式 TZR42
ベースエンジン TOYOTA 3ZR-FE
エンジン仕様 自然吸気
可変バルブタイミング
電子制御スロットル
排気量 1,987 cc
ボア×ストローク 80.5 × 97.6 mm
ECU & GCU R&SPORT
クラッチ AP 7.25 inch
スターター/オルタネーター DENSO

 

出典:dome.co.jp

 

FIA F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
2022年 エントリーリスト

No. ドライバー チーム
3 佐藤 セルゲイビッチ フィールドモータースポーツ
5 小出 峻 Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
6 西村 和真 Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
7 三井 優介 Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
8 眞田 拓海 SD-STYLE
11 佐藤 樹 Rn-sports
13 藤原 大暉 Hitotsuyama Racing
14 新原 光太郎 ZAP SPEED
15 吉村 渉 Media Do Kageyama Racing
16 大滝 拓也 Media Do Kageyama Racing
18 堀田 誠 AKILAND RACING
19 伊藤 慎之典 KRac Motorsports
23 YUGO N-SPEED
27 SYUJI RSS
29 井出 靖司 SACCESS RACING
30 DRAGON B-MAX RACING TEAM
31 奥住 慈英 Buzz Racing
32 辻本 始温 Buzz Racing
33 慶原 克律 Buzz Racing
35 荒川 麟 TGR-DC Racing School
36 小林 利徠斗 TGR-DC Racing School
37 中村 仁 TGR-DC Racing School
38 平安山 良馬 TGR-DC Racing School
39 地頭所 光 SACCESS RACING
41 奥本 隼士 TEAM HERO’S
44 今田 信宏 B-MAX RACING TEAM
47 藤原 優汰 Bionic Jack Racing
50 三島 優輝 B-MAX RACING TEAM
55 KENTARO フィールドモータースポーツ
62 堀尾 風允 HELM MOTORSPORTS
63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS
71 大山 正芳 AKILAND RACING
77 宮下 源都 SKILL SPEED
80 伊東 黎明 OTG MOTOR SPORTS
81 卜部 和久 Bionic Jack Racing
86 大阪 八郎 ZAP SPEED
87 下野 璃央 ZAP SPEED
96 齋藤 真紀雄 AKILAND RACING
97 岩澤 優吾 Bionic Jack Racing
99 近藤 善嗣 Rn-sports

第1戦/第2戦 富士スピードウェイ エントリーリスト

 

 

FIA F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
2022年 開催スケジュール

2021年シーズンのFIA-F4は新型コロナウイルス『COVID-19』の感染拡大による影響のため、移動距離が長いオートポリスで開催されなかったり、鈴鹿大会が延期になるなどしましたが、全6大会14戦で争われました。

2022年シーズンのFIA-F4はオートポリスでの開催が復活し、2019年シーズン以前のように1大会2レースで開催され、全7大会14戦で争われます。

 

ラウンド 開催日 開催地
第1戦
第2戦
5/2~5/4 富士スピードウェイ
第3戦
第4戦
5/27~5/29 鈴鹿サーキット
第5戦
第6戦
8/5~8/7 富士スピードウェイ
第7戦
第8戦
8/26~8/28 鈴鹿サーキット
第9戦
第10戦
9/16~9/18 スポーツランドSUGO
第11戦
第12戦
9/30~10/2 オートポリス
第13戦
第14戦
11/4~11/6 モビリティリゾートもてぎ

 

ラウンド 開催日 開催地
第1戦
第2戦
5/2~5/4 富士スピードウェイ
第3戦
第4戦
8/21~8/22
(開催延期)
鈴鹿サーキット
第5戦
第6戦
第7戦
7/16~7/18 ツインリンクもてぎ
第8戦
第9戦
第10戦
9/10~9/12 スポーツランドSUGO
第11戦
第12戦
11/5~11/7 ツインリンクもてぎ
第13戦
第14戦
11/26~11/28 富士スピードウェイ

 

 

ライセンス

FIA-F4へ参戦するには、JAFが発行する国内競技運転者許可証A(国内A級ライセンス)以上国際競技運転者許可証B(国際B級ライセンス)以下のライセンス、もしくはJAF国内競技運転者許可証A(限定国内A級ライセンス)を保有している必要があり、かつ以下の条件を満足している必要があります。

 

  • 満16歳以上であること
  • 過去3年間においてレース出場実績が3回以上
  • 過去3年間においてレース出場実績が2回以上で、かつレースを目的として製作されたフォーミュラ車両にてJAF公認レーシングコースにおけるスポーツ走行の経験時間が4時間以上であってその証明を有すること。
  • 過去3年間においてレースの出場実績が1回で、かつレースを目的として製作されたフォーミュラ車両にてJAF公認レーシングコースにおけるスポーツ走行の経験時間が6時間以上あり、その証明を有すること。
  • レースを目的として製作されたフォーミュラ車両にてJAF公認レーシングコースにおけるスポーツ走行の経験時間が9時間以上あり、その証明を有すること。

 

ただし、2019年〜2021年にFIA F2、スーパーフォーミュラ、FIA F3、ユーロフォーミュラ・オープン、スーパーフォーミュラ・ライツ、フォーミュラ・リージョナルで上位3位以内に入賞したドライバーは2022年シーズンへ参戦することができません。

 

スーパーライセンスポイント

FIA-F4のシリーズ7位までのドライバーには、F1ドライバーになるために必要なスーパーライセンスポイントが与えられます。

過去3年においてスーパーライセンスポイントを40ポイント以上を獲得することでスーパーライセンスを取得できる資格が与えられます。

 

1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
12 10 7 5 3 2 1 0 0 0

 

 

 

スカラシップ

FIA-F4では協賛スポンサーの支援により、FIA-F4への参戦資金の大半を補助してもらえる『FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE』プログラムが毎年行われています。

参戦にあたり最も費用が必要となるFIA-F4車両のレンタル費やメンテナンス費を含む様々なサポートを受けることができます。

プログラムの参加には書類選考と実走テストによる選考を勝ち抜く必要がありますが、ステップアップのためには参戦費用が最大のネックとなるため若手ドライバーにとって魅力的なプログラムであると言えます。

2022年度の『FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE』プログラムは新型コロナウイルス『COVID-19』の感染拡大に伴い、ドライバーオーディションを行うことが困難であると判断され、中止されることになりました。

 

 

 

公式予選

FIA-F4の公式予選は20分〜30分の走行時間で行われます。公式予選で記録されたベストラップ、セカンドベストラップの順に第1レース、第2レースのグリッドが決定されます。

第3レースが行われる場合のグリッド順は第1レースのベストラップ順で決定されます。

 

  • ベストラップ順が第1レースのグリッド順
  • セカンドベストラップ順が第2レースのグリッド順
  • 第1レースにおけるベストラップを第3レースのグリッド順

 

上位3位のドライバーのベストタイムを平均し、その110%が公式予選通過基準タイムとなり、このタイムをクリアできなければ予選落ちとなります。

公式予選中にコースアウトした車両は自力で復帰した場合に限り、以降の公式予選の走行に出走することが認められます。レッドフラッグの原因となったドライバーは自力で復帰することができても、以降の公式予選の走行に出走することは認められません。

公式予選が2組のグループに分けて行われる場合もあります。その場合、スケジュールは公式通知で発表されます。

 

 

決勝

レース距離は1レースあたり60km(60kmを超える最小周回数)または30分間で行われる2レース、または3レースと定められています。

レースのスタートはスタンディングスタートで行われます。

 

 

セーフティカー

レース中、コース上に危険な状況が発生した場合は、セーフティカーが導入されます。

その際の運用ルールは『国際モータースポーツ競技規則 付則H項』に準拠します。

 

 

タイヤ

FIA-F4は『ダンロップ』のワンメイクです。

 

タイヤは公式予選から各決勝のレーススタート時に使用可能なドライタイヤは事前の車検でマーキングされた1セット(前輪2本、後輪2本)のみと決められています。

レース審査委員会が認めた場合に限り、タイヤ1本のみであればタイヤ交換が可能です。ただし、2本以上タイヤを交換する場合は、決勝は最後尾スタートとなります。

1大会で3レースが開催される場合、2セットのタイヤ(前輪2本、後輪2本)のタイヤを使用することができます。2セット以外のタイヤを使用する場合は最後尾スタートとなります。

ウェットタイヤに関しては使用本数に限りがなく、タイヤマーキングなどの管理も行われません。ただし、競技長がウェット宣言を行わない限り、ウェットタイヤを使用することができません。

 

 

スペアカーの使用禁止

FIA-F4ではスペアカーの使用は認められていません。そのため、万一、クラッシュやトラブルなどで車両が走行できなくなった場合は修復しなければなりません。修復できなかった場合はリタイア届けを提出しリタイヤしなければなりません。

 

 

ポイント

決勝の順位に応じて、以下のポイントが与えられます。シーズンを通して最も多いポイントを獲得したドライバーがチャンピオンとなります。

FIA-F4では各レースにおいて5台以上のエントリーがあり、年間に少なくとも14レースが成立しなければ選手権は成立しません。

 

1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
25 18 15 12 10 8 6 4 2 1

 

赤旗でレースが中断したままレースが終了した場合

先頭車両が2周回を完了する前にレースが赤旗により中止された場合

レースは成立せず、ポイントは与えられません。

 

先頭車両が2周回を完了し、レース距離の75%未満でレースが中止された場合

レースは成立しますが、与えられるポイントは半分となります。

 

先頭車両がレース距離の75%以上を完了した後にレースが中止された場合

レースは成立し、全てのポイントが与えられます。

 

 

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
レース結果

 

 

 

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP
視聴方法

FIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIPは『YouTube』でライブ配信されます。

 

 

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