【9/19】スーパー耐久 第5戦 鈴鹿サーキット レース結果

 

2021年 F1 第14戦 イタリアGP ハミルトンとフェルスタッペンのアクシデント

 

モンツァで開催された2021年F1第14戦イタリアグランプリのレース26周目、タイヤ交換を完了しピットアウトした直後のメルセデスのルイス・ハミルトン選手とレッドブルのマックス・フェルスタッペン選手がターン1で接近し、ターン2でお互いが接触しました。

タイヤ同士の接触によって、フェルスタッペン選手のマシンが弾かれたため、ハミルトン選手のマシンに乗り上げる大きなアクシデントが発生しました。

このアクシデントにより、チャンピオンシップを争う両ドライバーがリタイヤとなり、レースはスプリント予選から安定した速さを見せたマクラーレンが2010年カナダグランプリ以来となるワン・ツーフィニッシュする劇的な展開となりました。

 

 

 

スチュワードによる裁定

レース後、スチュワードはこのアクシデントを審議するために、ハミルトン選手とフェルスタッペン選手から事情聴取を行い、映像などを用いて検証を行いました。

スチュワードは、ターン1の手前にある50メートル看板の時点ではピットアウトした直後のハミルトン選手がフェルスタッペン選手よりも、大幅に先行していることを確認しました。

フェルスタッペン選手はターン2の進入でハミルトン選手が進路を塞いだことを主張したようですが、ターン1でブレーキングを遅らせたことによって、ターン2は大幅に減速して曲がらなければならず、接触を避けるためには、オーバーテイクを諦めるべきだったと判断しました。

一方で、ハミルトン選手に対してもアクシデントを回避するための方法があったと判断されたようですが、アクシデントの責任はフェルスタッペン選手にあったと判断しました。

その結果、スチュワードはフェルスタッペン選手に次戦のロシアグランプリで3グリッド降格のペナルティとペナルティポイント2を科しました。

 

 

ブルーフラッグ

ハミルトン選手とフェルスタッペン選手のアクシデントと直接関係はありませんが、ピットアウトしようとするハミルトン選手に対してブルーフラッグが振られました。

 

これは、ピットアウトしようとする車両に対して、メインストレートを通過する車両と交錯しそうな場合に提示されます。

四輪モータースポーツのフラッグのルールを定めている『国際モータースポーツ競技規則 付則H項』では、このような運用の場合は、ブルーフラッグは不動(静止)表示と記載されていますが、今回のF1イタリアグランプリのようにブルーフラッグを振る運用もあるようです。

いずれにせよ、ピットロード出口付近で振られるブルーフラッグは注意喚起を目的としているため、『進路を譲らなければならない』というような強制力はありません。

ブルーフラッグがレース中に強制力を発揮するのは、周回遅れにされようとしている車両に対して振られた場合のみです。

 

国際モータースポーツ競技規則 付則H項

2.5.5 マーシャルポストで使用される信号
2.5.5.1 ポスト要員旗信号

d) 青 旗 :
これはドライバーに対し、自分が追い越されようとしているということを示すものとして、通常振動表示される。プラクティス中と決勝レース中とで異なる意味を有する。

常時:ピットを去ろうとしている車両に対し、トラック上に車両が接近している場合、青旗が不動表示される。

プラクティス中:より速い車両が後方にいて、追い越そうとしている。

決勝レース中:通常、ドライバーが後方視界ミラーを十分に活用していないと思われる場合の、周回遅れにされようとしている車両に表示される。
この場合、当該ドライバーはなるべく早い機会を捉えて後続の車両を先行させなければならない。

 

 

まとめ

映像を確認する限りでは、ハミルトン選手とフェルスタッペン選手が並走してターン1に進入したように見えます。

ただし、スチュワードの判断のとおり、ターン1の進入の時点では、フェルスタッペン選手よりもハミルトン選手の方が先行している状態で、フェルスタッペン選手がハミルトン選手に接近したのは通常よりもブレーキングを遅らせたためです。

通常、コーナーに2台のマシンが並走の状態で進入するとき、どちらかのドライバーに優先権がある状態ではなく、お互いの関係はイーブンとなります。そのため、お互いに相手の走行スペースを確保する必要があり、相手の進路を塞ぐ行為は違反と判定される場合があります。

今回のように、ブレーキングを遅らせることによって、並走のような状態をつくり出すことはできますが、このような状況では、『並走』の状態であると認められず、優先権は先行するドライバーにあります。

先行するドライバーは相手の進路を確保する必要性がありませんが、通常は接触を避けるために、やむを得ず、相手にスペースを与える場合があります。

少なくとも、並走の状態と認められるためには、ブレーキングが始まった時点で2台が並んで走行している状態にある必要があると考えられます。

スチュワードはフェルスタッペン選手はターン1に進入するまで、ハミルトン選手と並走の状態ではなく、優先権がハミルトン選手にあったと判断したため、フェルスタッペン選手にアクシデントの原因があると結論付けられました。

個人的には、今回のアクシデントはレーシングアクシデントではないかと思いましたが、スチュワードのブレーキングを遅らせてコーナーに進入するドライバーには優先権が無いという判定は正しい裁定だと考えます。

ただし、次戦での3グリッド降格のペナルティは厳しい裁定と言えます。

また、今回のアクシデントでハミルトン選手に大きな怪我がなかったのはHALOのおかげであり、モータースポーツの安全性の高さがまた証明されたのは間違いありません。

 

 

 

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