2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGPで角田裕毅選手に科せられたペナルティをまとめました。
【FP3】ピットレーン速度違反
エミリア・ロマーニャGPのフリー走行3回目でピットレーンの速度違反のため、角田裕毅選手に300ユーロの罰金が科せられました。
F1ではピットロードの制限速度は80km/hと定められていますが、82.4km/hで走行したとのことです。
【公式予選】決勝への出場のための嘆願書
角田裕毅選手は公式予選Q1でクラッシュしたため、タイムを計測できませんでした。公式予選通過基準となる107%タイムを満足できなかったため、通常は予選落ちとなりますが、チームから決勝への出場のための嘆願書が提出され、スチュワードによる審議の結果、角田選手の決勝への出場が認められました。
F1に限らず、公式予選でトラブルなどによってタイムを計測できなかった場合、通常は予選落ちとなりますが、嘆願書を提出することによって決勝への出場が認められることになっています。全く実績の無いドライバーが予選通過基準タイムを満足できなかった場合は、嘆願書が受理されない場合もあります。
※これはペナルティではありません。
【公式予選後】ギアボックス交換
角田裕毅選手は公式予選Q1でクラッシュし、マシン修復のためギアボックスを交換しました。F1では1基のギアボックスを連続した6レースで使用しなければなりませんが、6レースを完了する前に交換したため、5グリッド降格のペナルティが科せられました。
レースをリタイヤした場合は、次のレースではグリッド降格のペナルティ無しで新品のギアボックスへ交換することが認められています。
【公式予選後】パワーユニットエレメント交換
角田裕毅選手は公式予選Q1でクラッシュし、マシン修復のためパワーユニットを全交換しました。パワーユニットを構成するES (エナジーストア)とCE (コントロールエレクトロニクス)はシーズンを通して使用できる数が2基までと定められています。
角田選手はエミリア・ロマーニャGPのフリー走行1回目の後、電気系のトラブルのため、ESとCEをそれぞれ新品に交換していました。公式予選後のパワーユニット全交換によって、ESとCEがそれぞれ3基目となってしまったため、最後尾グリッドからのスタートのペナルティが科せられました。
【決勝】トラックリミット違反
決勝では複数回のトラックリミット違反を行ったとして、角田裕毅選手に対して5秒間のタイムペナルティが科せられました。
エミリア・ロマーニャGPでは3回のトラックリミット違反を行ったドライバーに対して、黒白旗が提示され、さらに、トラックリミット違反を行ったドライバーに対してペナルティが科せられることになっていました。