ピットロードでのスピン
オーストリアのレッドブルリンクで開催された2021年第8戦シュタイアーマルクGPのフリー走行2回目(FP2)でメルセデスのバルテリ・ボッタス選手がピットから発進する際に、挙動を乱してピットロード上でスピンをしてしまいました。
通常、ピットロードを走行する場合、制限速度を守らなければならず、F1では80km/h(60km/hの場合もあり)の制限速度が設定されています。そのため、ピットロード上でスピンをすることはめずらしいのですが、ピットの作業エリアには他チームのクルーが作業をしていることから、ピットレーンでコントロールを失ってスピンをしてしまうことは非常に危険であると判断できます。
/
苦難のボッタス🇫🇮
\タイヤ交換後のスタートがうまくいかず、ピットレーンで半回転。
🏆F1™2021第8戦
🇦🇹BWT・シュタイアーマルクGP|FP2
📲#DAZN👉https://t.co/jn8WGQdthY#F1DAZN #f1jp #StyrianGP pic.twitter.com/tWFag5S6Za— DAZN Japan (@DAZN_JPN) June 25, 2021
スチュワードの裁定
フリー走行2回目のセッション終了後、スチュワードはボッタス選手から事情聴取を行い事実確認を行いました。
ボッタス選手によると、これまでにピットから発進する際にタイムをロスしていたことがあり、新しいトライとして、2速で発進することを試したとのことです。
その結果、ホイルスピンが増えてしまい、ピットロードでスピンをしてしまう予想外の結果になったとのことです。
スチュワードは、ピットロードに人がいるにも関わらず、危険なドライブ行為があったと判断し、スポーティングレギュレーション27.4条に違反したとして、ボッタス選手に対して、3グリッド降格のペナルティとペナルティポイント2を科しました。
27) DRIVING
27.4 At no time may a car be driven unnecessarily slowly, erratically or in a manner which could be
deemed potentially dangerous to other drivers or any other person.