2020年 F1 レギュレーション変更点

2020年

2021年シーズンの内容については
こちらを参照ください。

関連記事2021年 F1レギュレーションの主な変更内容

F1のレギュレーションは2021年に大幅なレギュレーション変更が予定されています。そのため、2020年のF1レギュレーションに大きな変更はありません。

※2020年3月19日、2021年のレギュレーション変更は2022年に先送りされることが発表されました。

MGU-Kの使用基数が3基に

2020年シーズンはF1史上最多となる全22戦での開催を予定しています。2019年シーズンではパワーユニット構成するコンポーネントのうち、MGU-Kの年間使用基数が最大2基に定められていましたが、開催レース数の増加により、2020年シーズンは最大3基に変更されました。

2020 FIA Formula 1 SPORTING REGULATIONS

(2020年4月28日)

23) スペアカー、エンジン、およびギアボックス

23.3 a) 複数チームのドライバーをしていない限り(下記第23条3 c)参照)、また下記に記されている追加数を条件とし、各ドライバーは、選手権のシーズンの間、最大3基のエンジン(ICE)、3つのモータージェネレーター熱ユニット(MGU-H)、3つのターボチャージャー(TC)、2つのエネルギー貯蔵装置(ES)、2つのコントロール電子機器(CE)および3つのモータジェネレータ運動ユニット(MGU-K)を使用することができる。

FIAの同意をもって(その唯一の裁量で)、最初に参加する選手権シーズンの新パワーユニット製造者(付則9に定義される)の提供するパワーユニットを使用している一切のドライバーについては、上記a)の数が１つ増やされる。

選手権のレース数が14以下に下がった場合、各ドライバーは最大2基のエンジン(ICE)、2つのモータージェネレーター熱ユニット(MGU-H)、2つのターボチャージャー(TC)、2つのエネルギー貯蔵装置(ES)、2つのコントロール電子機器(CE)）および2つのモータジェネレータ運動ユニット(MGU-K)を使用することができる。

選手権のレース数が11以下に下がった場合、各ドライバーは最大2基のエンジン(ICE)、2つのモータージェネレーター熱ユニット(MGU-H)、2つのターボチャージャー(TC)、1つのエネルギー貯蔵装置(ES)、1つのコントロール電子機器(CE)）および2つのモータジェネレータ運動ユニット(MGU-K)を使用することができる。

【参考】2021年 F1レギュレーション変更概要

2021年レギュレーション変更は2022年へ先送りへ

2020年3月19日、新型コロナウイルスの影響による各チームの経済状況を考慮し、FIA、F1、全チームは2021年から導入される予定だった技術規則変更は2022年に先送りすることで合意したことを発表しました。

Federation Internationale de l'Automobile

2021 FIA Formula 1 Technical Regulations postponed

https://www.fia.com/news/2021-fia-formula-1-technical-regulations-postponed

New Technical rules will now come into effect from 2022

空力デバイスの大幅変更

2021年のF1マシンはウイングなどの空力パーツに対して大幅なレギュレーション変更が行われます。

フロントウイングをはじめとした空力パーツはシンプルなデザインに改められ、リアウイングの幅は拡大します。

空力デバイスの変更により、走行するF1マシンの周囲に発生する乱気流(タービュランス)が減少し、コース上でより接近したバトルが生まれることが期待されています。

出典：formula1.com

パワーユニット

当初、2021年シーズンからパワーユニットの大幅な変更が検討されていました。しかし、2014年シーズンから採用されている現行のパワーユニットに多額の開発費が投資されてきたこと、また既存のパワーユニットサプライヤーからの反発もあり、2021年以降も現行のパワーユニットが継続して使用されることが決まりました。

また、2021年からパワーユニットを構成するコンポーネントにエキゾーストシステムが追加されました。年間使用基数は最大6基に制限されます。