ツインリンクもてぎで開催された2021年スーパーフォーミュラ第5戦では、スタート直後の1周目のV字コーナーで多重クラッシュが発生し、このアクシデントに巻き込まれた福住仁嶺選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、塚越広大選手(ThreeBond DragoCORSE)、大嶋和也選手(NTT Communications ROOKIE)の3名のドライバーがリタイヤを強いられました。
複数台の車両が巻き込まれる多重クラッシュが発生した場合、基本的に、アクシデント発生のきっかけになる最初の車両同士の接触に対して、過失があったかどうかが審議されます。
最初の接触の結果、弾かれたマシンが他の車両に衝突するなどして、結果として、複数台のマシンを巻き込む大きなアクシデントになったとしても、弾かれたマシンに過失が問われることはほとんどありません。
同様に、車両同士の接触によってコース上にストップしてしまったマシンを後続車両が避けきれずにぶつかってしまったような場合も、ぶつかったドライバーに対して過失が問われる場合はほとんどありません。
ただし、イエローフラッグが振られているのを確認できたにも関わらず、減速が不十分でコース上にストップしている車両にぶつかってしまったような場合は、ぶつかったドライバーに対して過失が問われると考えられます。
最初の接触の原因
アクシデントの最初の原因は、KONDO RACINGの山下健太選手がV字コーナーでのブレーキング時にDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの福住仁嶺選手に追突してしまったことでした。
その結果、福住仁嶺選手はスピンをしてしまい、最終的に複数台の車両によるアクシデントとなり、3台がリタイヤとなりました。
アクシデントの原因として、山下健太に対して、ドライブスルーペナルティが科せられました。