赤と黄の縦縞のフラッグ(Red and Yellow striped Flag)はコース上にオイルがあり路面が滑りやすくなっていることを意味します。
この旗はオイルフラッグという呼び方が一般的ですが、規則上は”赤の縦縞のある黄旗”と呼びます。オイルフラッグは他の旗と異なり、旗は振らず不動表示となります。
オイルフラッグが提示された先のコース上がオイルで滑りやすくなっていることを意味します。コース上の落下物や砂利などに対しても提示されます。
規則
国際モータースポーツ競技規則 付則H項
(2018年3月26日発行版)
2.4.5.1 c) 赤の縦縞のある黄旗:
これは、当該旗を通り越したトラック上に、オイルまたは水があるために摩擦抵抗が低下している箇所があることをドライバーに知らせるために、不動表示される。表面が正常に復帰しない限り(状況にもよるが)、4周回以上の間表示される。この旗が表示された直後の区域は緑旗を表示する必要はない。
オイルが路面に流れている
コース上にオイルが流れ出ると路面が滑りやすくなるため、その手前のポストではオイルフラッグが提示されます。
ミッションオイルやブレーキフルード、クーラント、ガソリンなどの場合はコース上に漏れても滑りにくいため、滑らないと確認できた場合はオイルフラッグは撤去されます。
雨で路面が滑りやすくなった
路面がドライの状態で雨が降り始め、路面が滑りやすくなってきた時にもオイルフラッグが提示されます。はじめから雨が降っている場合は提示されません。
コース上に落下物が落ちている
コース上に落下物がある場合もオイルフラッグが提示されます。落下物の場所がレーシングラインを外していたり、走行に影響を及ぼさないと判断された場合はオイルフラッグは提示されません。
レーシングライン上に大きな落下物があり、危険と判断された場合にはオイルフラッグではなく、イエローフラッグが提示されることがあります。
コース上に砂利が撒かれた
オーバーランした車両がグラベルの砂利をコース上に撒いたような場合にもオイルフラッグが提示されます。
SUPER GTではオイルフラッグを振る場合がある
SUPER GTにおいてはオイルなどの影響により、路面が非常に滑りやすいと判断された場合にオイルフラッグを振動表示する特別な運用があります。2012年にスーパー耐久で発生したOSAMU選手の死亡事故を受けて導入されたとされています。