2021年
2022年シーズンの内容については
こちらを参照ください。
SUPER GTのタイヤはタイヤメーカー1社がタイヤを供給する『ワンメイク』ではなく、複数のタイヤサプライヤーがタイヤを供給する『マルチメイク』です。
2021年シーズンは2020年シーズンと同様にブリヂストン、ミシュラン、ヨコハマ、ダンロップがSUPER GTのタイヤを供給します。
SUPER GTにはタイヤ競争がある
SUPER GTには複数のタイヤサプライヤーが参戦し、常にタイヤ開発が行われ、激しい競争が繰り広げられています。そのため、タイヤメーカーの違いやタイヤコンパウンドの違いによって得意、不得意がはっきりと分かれるケースもあります。
ただし、ラップタイムはタイヤの状態とサーキットの路面コンディションの相性で変化するため、どのタイヤメーカーのどのタイヤの性能が良いと断言することはできません。これがSUPER GTのレースを面白くしている要因のひとつであると言えます。
ドライタイヤは6セット、もしくは7セット
各大会で使用できるドライタイヤは6セット(24本)と定められています。
レース距離が300kmを超える大会については、使用できるドライタイヤの本数がGTアソシエイションによって定められ、別途公示されます。
2021年シーズンから第2戦以降の大会において、シーズン未勝利のチームは1セットのドライタイヤが追加で供給されることになりました。
土曜日の公式練習の前にその大会で使用するすべてのタイヤにマーキングが行われます。マーキングされたタイヤ以外を使用することは認められません。
公式練習
公式練習ではマーキングされたすべてのタイヤを自由に組み合わせて使用することができます。
公式予選 Q1
公式予選のQ1で使用できるタイヤはマーキングされた1セットのみに限られます。Q1で使用するタイヤには識別用のマーキングが行われ、Q1の間は他のタイヤに交換することができません。
公式予選のQ2に進出できなかった車両はこのQ1で使用したタイヤで決勝をスタートしなければなりません。
公式予選 Q2
公式予選のQ2で使用できるタイヤもマーキングされた1セットのみに限られます。Q2の間は他のタイヤに交換することができません。
Q2で使用したタイヤは公式予選終了後にマーキングされ、Q2に進出した車両はQ2で使用したタイヤ、もしくはQ1で使用したタイヤのどちらかで決勝をスタートしなければなりません。
ウォームアップ走行
決勝のスタート前に行われるウォームアップ走行ではマーキングされたタイヤを自由に組み合わせて使用することができます。
決勝
決勝のスタートで装着するタイヤは前述のとおり、公式予選Q1もしくはQ2で使用したタイヤに限られます。
公式予選で『ウェット宣言』が行われ、決勝がドライの状態でスタートする場合、公式予選のQ2に進出できなかった車両はQ1用にマーキングされたタイヤでスタートしなければなりません。
公式予選のQ2に進出した車両はQ1用にマーキングされたタイヤ、Q2用にマーキングされたタイヤのうち、抽選でどちらかを決定し、選ばれたタイヤでスタートしなければなりません。
決められたスタートタイヤ以外のタイヤでレースをスタートする場合は、レーススタート後にピットでタイヤ交換を行い、ピットレーンからレースをスタートしなければなりません。
ウェットタイヤは9セット
各大会で使用できるウェットタイヤは9セット(36本)と定められています。
路面がウェット状態のとき、競技長は『ウェット宣言』を行います。ウェット宣言とはウェットタイヤを使用しても良いという意味で、『WETボード』の提示やタイミングモニタなどのメッセージ表示によってチームに知らされます。
ウェット宣言が行われない状態でウェットタイヤを使用することは認められていません。決勝においてはウェット宣言は行われず、ウェットタイヤの使用はチームの判断で行われます。
なお、ウェットタイヤはマーキングされません。
タイヤ無交換作戦
SUPER GTのタイヤはマルチメイクのためタイヤ開発競争が繰り広げられています。これにより、ピットストップでタイヤ交換を行わない『タイヤ無交換作戦』を選択するチームが現れる場合があります。
当然、タイヤ交換をしなければ、長距離のレースをコンスタントに速いラップで周回するのは困難ですが、タイヤのコンディションやタイヤの使い方によってはタイヤを交換しない方が最終的に上位でフィニッシュすることができる場合があります。
ただし、タイヤを交換しないことによってタイヤへの負荷が大きくなり、バーストなどによって危険な状況が発生することがあるため、各大会によっては、タイヤ交換が義務付けられることがあります。その場合は大会ごとに発行される特別規則書でレース中のタイヤ交換が義務付けられる場合があります。
出典:youtube.com
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