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2020年 SUPER GT 第5戦 富士スピードウェイ セーフティカー中の追い越し

 

セーフティーカー中の追い越し
No.12『カルソニック IMPUL GT-R』

富士スピードウェイで開催されたSUPER GT 第5戦ではレーススタート直後にGT500クラスで混乱がありました。これにより3号車『CRAFTSPORTS MOTUL GT-R』のボンネットがコカコーラコーナー手前のコース上に残ってしまったことから、セーフティーカーが導入されました。

 

 

セーフティーカーが導入されたとき、GT500クラスの車両はダンロップコーナーに差し掛かっている頃でした。スタート直後の第1コーナーでのブレーキングで失敗した12号車『カルソニック IMPUL GT-R』は、ダンロップコーナーで前を走行する19号車『WedsSports ADVAN GR Supra』に並びかけ、第13コーナーの手前で19号車をオーバーテイクしました。しかしながら、このオーバーテイクが『セーフティーカー中の追い越し』と判定され、その後、12号車に対してドライブスルーペナルティが科されました。

TVの中継映像では、第13コーナーの左側にある11番ポストでセーフティカー導入の合図である『SCボード』と『イエローフラッグ』が提示されていることが確認できます。12号車のオーバーテイクは11番ポストの手前で完了していたため、12号車がダンロップコーナーに進入するときには、左側にある10番ポストでは既にSCボードが提示されていたと考えられます。

セーフティカー中の追い越しは、SCボードが提示された直後に多く発生します。SCボードは全てのオブザベーションポストで提示されますが、導入直後はドライバーの見落としがあるためです。おそらく、12号車のドライバーの佐々木大樹選手は19号車をオーバーテイクしようとしていたため、SCボードを提示していた10番ポストを見ていなかった可能性が高いと言えます。

チームもボンネットがコース上に残っている状況を判断して、セーフティカーが導入されそうな可能性があることをドライバーに伝えていなかったのかもしれません。

もし、セーフティカー導入を認識していて、間違って追い越しをしてしまったのであれば、順位を元に戻せばいいのではと思えますが、現状のレギュレーションでは違反は違反として扱われます。この結果、ペナルティが科され、レースを失ってしまうことになります。少々厳しすぎる感じもしますが、これが現在のモータースポーツです。ペナルティによってレースがつまらなくなってしまわないようにしていただきたいと思います。

 

 

 

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