2020年
F1では規則で無線機の使用が禁止されていないため、レース中に無線機を使用してチームとドライバーが通話を行うことができ、マシンやタイヤの状態、ピットインのタイミング、順位を争っているライバルとの差など様々な情報のやりとりをすることができます。
2016年のF1では競技規則第27.1項にある『ドライバーは、1人で援助なしに運転しなければならない。』の内容を厳格化することがFIAよりアナウンスされ、無線機を使用したチームからドライバーへの援助が規制されることになりました。
実際に無線機を使ってチームがドライバーに援助したとして、ペナルティが科されるケースもありましたが、マシンにトラブルが発生したときの対処方法を無線でチームに聞くといったことも規制の対象となり、安全性が低下するとの声が高まったため、シーズン途中で無線通信の規制は撤廃されました。
2020 FORMULA 1 SPORTING REGULATIONS
関連記事
次の記事へ
前の記事へ
2020年4月28日
27) 運転
27.1 ドライバーは、1人で援助なしに運転しなければならない。
27.2 ドライバーは、常にサーキットにおけるドライビングマナーに関する国際競技規則の規定を遵守しなければならない。
27.3 ドライバーは、常に走路を使用するあらゆる合理的努力をしなければならず、正当な理由なくして故意に走路を外れることはできない。
車両のいかなる部分も走路と接していない状態である場合、ドライバーは走路を外れたと判断される。疑義を避けるため、走路端部を画定している白線は走路の一部と見なされるが、縁石は走路と見なされない。
走路を外れた車両のドライバーは再度復帰することができるが、それが安全であることが確認され、それにより持続的なアドバンテージを得ることが一切ない場合にのみ行うことができる。レースディレクターの絶対裁量により、ドライバーは走路を外れることによって得られた、いかなるアドバンテージのすべてを返す機会を与えられる場合がある。
27.4 車両はいかなる時にも、不必要に速度を落とし不安定な走行、あるいは他のドライバーまたはそれ以外の人に危険を及ぼす可能性があるとみなされる方法で運転できない。