フルコースイエロー (FCY)
WEC(世界耐久選手権)ではセーフティカーを導入するまでもないけれども、安全上の理由で必要であると判断した場合にフルコースイエロー(FCY)が導入されます。

出典:supergt.net
フルコースイエローが導入されると、タイミングモニター上でメッセージが表示されると共に、全てのポストで黄旗の振動表示とFCYボードが提示されます。競技車両の車速は80km/hに制限され、1列の隊列を形成し、追い越しをすることなく走行する必要があります。
フルコースイエロー中のピットインは制限されませんが、ドライブスルーペナルティやペナルティストップを消化することはできません。
フルコースイエローの解除は、タイミングモニター上に解除のメッセージが表示されると共に、ポストで提示されていた黄旗とFCYボードが撤去され緑旗が提示されることによりドライバーやチームに知らせます。
各シリーズにおけるFCY運用ルール
2019-2020 FIA WEC SPORTING REGULATIONS
14.5 レースの非競技化 : フルコースイエロー (FCY)
14.5.1 レースをFCYとする
14.5.2 FCY中のピットレーンへのアクセス
14.5.3 FCYの終了
14.5.4 FCYおよびセーフティカー
FCY期間終了後も、問題が解決しておらず、安全面が危険にさらされている場合には、セーフティカーの介入がなされる。
14.5.4 FCY実行中のピットレーンでのストップ・アンド・ゴー、ペナルティ
FCY手順が実行されている時、ドライバーがドライブスルーおよび/あるいはストップ・アンド・ゴーのペナルティを消化する目的で、すでにピット入口にいない限り、レースが再開されるまでペナルティに服することはできない。
14.5.6 FCY実行中の周回数計算
FCY手順中、ドライバーがラインを通過した回数は、走路上でラインを通過できる最大回数に追加される。