2024年 F1 第22戦 ラスベガスGP 開催概要

 

競技の種類

 

モータースポーツの競技と言っても様々な種類の競技があります。

四輪の競技としては、サーキットで複数の車両が同時にスタートして順位を争う『レース』、ラリーやジムカーナのようにあらかじめ決められたコースを単独で走行し、誰が一番速く走ることができるのかを争う『スピード競技』の2種類に大きく分類することができます。

スピード競技はあらかじめ決められたコースを走行するのに要した時間(タイム)で競われます。そのため、レースと違ってコース上での追い越しのようなバトルはありません。

 

 

レース

レースに先立ち『公式予選』が行われます。決められた走行時間の間にドライバーのタイミングでコースインし、サーキットを1周するのに要するタイムを計測します。

タイムの速い順に公式予選の順位が決定します。そして、公式予選の順位に基づき、決勝のスタート順が決められます。

 

出典:supergt.net

 

決勝ではグリッド上に公式予選の順位に基づいて決められた順番どおりに並び、全車両がスタートシグナルの合図と共に一斉にスタートします。

あらかじめ定められた周回数を最も速く走行した順で順位が決定します。レースの終了が時間によって定められている場合は、定められた時間を経過した時点の周が最終周となり、最も多く周回した順で順位が決定します。順位を上げるにはコース上で前を走行する車両を追い越すしかありません。

国内で開催されるレースに参加するにはJAFが発給する『JAF国内競技運転者許可証A (国内A級ライセンス)』が必要となります。

レースのルール解説が本ウェブサイトのメインコンテンツです。詳細は他のコンテンツを参照ください。

 

 

 

スピード競技

ラリー、ジムカーナ、サーキットトライアルといった競技が『スピード競技』に該当します。

国内で開催されるスピード競技に参加するにはJAFが発給するJAF国内競技運転者許可証B (国内B級ライセンス)』が必要となります。

 

ラリー

ラリーは基本的に郊外の峠や林道のような公道を閉鎖して開催されます。競技区間はスペシャルステージ(SS)と呼ばれ、スタート地点からゴール地点までの走行に要したタイムを計測します。複数のスペシャルステージを走行し、各スペシャルステージで記録したタイムを合算し最終順位を決定します。

全日本ラリーではスペシャルステージの総走行距離は最大で200kmにも達します。

 

出典:gazoo.com

 

競技車両は公道を使用して決められた時間までに各スペシャルステージへ向かいます。この公道を走行する区間は『リエゾン』と呼ばれ、当然ながら制限速度や信号ルールなど一般道の走行ルールを守って走行する必要があります。また、公道を走行する必要があるため、ラリーカーもナンバーを取得する必要があります。

ドライバーはいきなりスペシャルステージを全開で走行するのではなく、競技の前に『レッキ』と呼ばれる下見の事前走行があります。このレッキを活用して、コーナーの順番や角度などの各スペシャルステージの特徴を記した『ペースノート』を作成します。

ラリーでは競技車両にはドライバーの他に『コ・ドライバー』と呼ばれるナビゲーターが同乗します。コ・ドライバーがペースノートを読み上げ、スペシャルステージの情報をドライバーに伝えながら走行します。

2017年からトヨタがヤリスをベースとしたヤリスWRCで世界ラリー選手権(WRC)に参戦しています。

 

 

 

 

ジムカーナ

ジムカーナは舗装された広い場所やサーキットにパイロンを設置して作られた特設のコースでタイムを競います。

広い駐車場にパイロンを設置しただけのコースで開催されることもあることから、気軽に楽しめるモータースポーツとして人気があります。

 

出典:prtimes.jp

 

ジムカーナはサーキットで開催されることもありますが、単なるサーキットでのタイムアタックではなく、コース上にパイロンを設置したり、逆走したりするなど、ジムカーナ用の特別なコースレイアウトで行われます。

基本的にコースを1〜2回走行して、タイムで順位を競うため、他のモータースポーツと異なり競技の時間は非常に短いことが特徴です。

コースはスラロームのような基本的なドライビングから、360度ターンのような高度な技術が試されるレイアウトで構成されます。

車両の排気量、駆動方式、改造範囲などからクラス分けされ、競技が行われます。基本的にナンバー付きの車両であれば参加することができます。

 

 

 

サーキットトライアル

サーキットトライアルはレースが行われるサーキットで開催されます。

サーキットトライアルは基本的にナンバー付の車両で争われ、レースで順位を競うのではなく、サーキット1周のラップタイムで争われます。レースにおける公式予選のようなイメージです。

 

出典:mzracing.jp

 

ジムカーナと同じように、排気量、駆動方式、改造範囲などでクラス分けされ、車両の違いによって有利不利が生じないように配慮されています。

2020年はスポーツランドSUGO、筑波サーキット、岡山国際サーキットで共通の規則が適用され、シリーズ戦で争われます。

他にもツインリンクもてぎ、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、オートポリスなどでもJAF公認のサーキットトライアルが開催されています。

サーキットトライアルはジムカーナよりも車両への負担が少なく、気軽に楽しめるモータースポーツとして、近年、多くの参加者を集めています。