【12/1新着】F1 第15戦 バーレーンGP クビアト選手とストロール選手の接触

 

F1 第14戦 トルコGP フェルスタッペン選手のピットロード出口のホワイトラインカット

 

F1第14戦トルコGPの決勝はウェットの路面でスタートし、レース序盤に各車がウェットタイヤからインターミディエイトタイヤに履き替える展開となりました。

11周目にウェットタイヤからインターミディエイトタイヤに交換したレッドブルのマックス・フェルスタッペン選手はピットロード出口からコースへ合流する際に、レーシングポイントのセルジオ・ペレス選手とフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手の間に入りました。

 

フェルスタッペン選手のピットロード出口のホワイトラインカット

ピットロードからコースへ合流する際に、マックス・フェルスタッペン選手は濡れた路面で挙動を乱し、ピットロード出口に引かれているホワイトラインをカットしたのではないかとして審議にかけられることになりました。

国際映像ではマックス・フェルスタッペン選手のマシンがホワイトラインを踏んでいるのは確認できますが、ホワイトラインを跨いだかどうかまでは確認することができません。

通常のホワイトラインカットの違反であれば、レース中に裁定が下されるのですが、今回のケースについては、レース後に審議されることがレースコントロールのメッセージによって伝えられました。

 

ホワイトラインカットに対する裁定結果

レース後、スチュワードが様々なアングルのカメラが記録した映像を用いて検証した結果、マックス・フェルスタッペン選手がホワイトラインを完全にカットした根拠が確認できなかったとして、ペナルティを科さない裁定が下されました。

 

FIAの裁定結果

 

レギュレーション

ピットロード出口のホワイトラインカットの禁止

国際モータースポーツ競技規則 付則L項にピットロード出口のホワイトラインカットについてのレギュレーションが記載されています。

ホワイトラインカットの定義ですが、レギュレーションでは『超えてはならない』と定められています。したがって、ホワイトラインを踏むのは問題ありませんが、跨いだと判断されると違反と判断されます。

『不可抗力の場合を除き』とありますが、これはピットロード出口に車両が止まっていたり、落下物などがあったりなどして、これを避けるためには、ホワイトラインをカットしなければならないような場合のことを意味すると考えられます。

ドライバーがドライビングミスをして、ホワイトラインをカットしてしまうのは不可抗力には該当しません。ピットロード出口付近にオイルが撒かれており、非常に滑りやすい状態であったような場合は、不可抗力と見なされるかもしれません。

 

国際モータースポーツ競技規則 付則L項

(2019年12月10日発行版)

第4章 サーキットにおけるドライブ行為の規律
第5条 ピットレーンからの退去
不可抗力(審査委員会によってそのように認められた)の場合を除き、ピットを離れる車両とトラック上を走行する車両とを区分する目的でピット出口のトラック上に引かれているいかなるラインも、ピットを離れる車両のいかなる部分が超えてはならない。

 

ピットロード入口のホワイトラインカットの禁止

ピットロード出口のホワイトラインカットの禁止と同様に、ピットロード入口に引かれているホワイトラインをカットしても違反と判断されます。

 

国際モータースポーツ競技規則 付則L項

(2019年12月10日発行版)

第4章 サーキットにおけるドライブ行為の規律
第4条 ピットレーンへの進入
d) 不可抗力(審査委員会によってそのように認められた)の場合を除き、ピット入口と走路の間の区分線は、いかなる方向であっても、横断することは禁止される。

 

過去の事例

2002年 F1 第11戦 フランスGP

2002年にフランスのマニクールで開催されたF1第11戦フランスGPですが、レース中にミハエル・シューマッハ選手、ラルフ・シューマッハ選手、フェリペ・マッサ選手、デビッド・クルサード選手の合計4名のドライバーがピットロード出口のホワイトラインをカットしました。

このとき、いずれのドライバーに対してもドライブスルーペナルティが科されました。

 

まとめ

今回のマックス・フェルスタッペン選手のピットロード出口のホワイトラインカットの疑惑については、最終的に問題が無かったとしてペナルティが科されることはありませんでした。

疑問点としては、なぜレース中に裁定を下さず、レース後の審議になったかというところです。ピットロード出口のホワイトラインカットの違反に対するペナルティは過去の事例からドライブスルーペナルティ相当が適切ではないかと思います。

ドライブスルーペナルティは20秒相当のタイムロスとなります。レース中にドライブスルーペナルティを消化する場合とレース結果に20秒加算する場合では、レース結果が変わる可能性があります。

ピットロード出口のホワイトラインカットの違反自体が軽微なものであるため、レース中に裁定を下しても問題は無かったのではないかと考えます。また国際映像だけでも、ホワイトラインを踏んではいますが、跨ぎ切っていないのはじゅうぶんに確認することができます。また、実際の裁判と同様にモータースポーツの場合においても怪しい場合は、『疑わしきは罰せず』のケースが多いです。

したがって、今回のケースは、レース中に『No further action (お咎め無し)』の裁定を下すべきだったのではないかと考えます。

 

 

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