【4/21】2021年 F1 第2戦 エミリア・ロマーニャGP 角田裕毅選手に対するペナルティ一覧

 

角田裕毅選手のスーパーライセンス取得の可能性

 

11月4日、F1第13戦エミリア・ロマーニャGPを終えたばかりのイモラサーキット(アウトドローモ・エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ)でアルファタウリは角田裕毅選手のためにF1マシンを使用したプライベートテストを開催しました。

マシンは2018年型のトロロッソSTR13が使用され、角田裕毅選手としては初めてのF1マシンのドライブとなりました。午前と午後でそれぞれ36周の合計72周を走行し、1日の走行距離は350kmに達しました。

 

 

スーパーライセンス取得条件

F1ドライバーになるためにはFIAが発給する『スーパーライセンス』を取得する必要があります。スーパーライセンスはF1に参戦するためだけの特別なライセンスと言えます。

スーパーライセンスを取得するための条件を確認してみたいと思います。細かい条件はありますが、簡単に説明すると以下のとおりです。

  • FIA国際グレードAライセンスの所持者であること
  • 参戦するF1開催時に18歳以上であること
  • 指定されるシングルシーターの選手権で2シーズンに参戦し、各々で80%以上を出場すること
  • スーパーライセンスポイントを過去3年間で40ポイント以上獲得すること

 

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、満足にレース参戦ができなかったドライバーを考慮し、スーパーライセンスポイントのカウント方法が『2020年を含む連続した4年間のうちのベスト3シーズンにおいて40ポイント以上獲得すること』と変更されています。

 

国内競技規則 細則

第5条 スーパーライセンスの資格と発給条件
FIAフォーミュラワンのスーパーライセンスはFIAによって発給される。

5.1) 資格
5.1.1 ドライバーは、現行のFIA国際グレードAライセンスの所持者でなければならない。

5.1.3 ドライバーは、最初に参加する週末のF1レースの開始時点で少なくとも18才でなければならない。

5.1.5 ドライバーは、付則1にあるいずれかのシングルシーターの選手権での、2つのフルシーズンにおいて、各々少なくとも80%に参戦していなければならない。

5.1.6 更にドライバーは、以下の必要条件の少なくとも1つを満たさなければならない:
a) 少なくとも40ポイントを累積する。FIAは次のいずれかで累積したポイントのいずれか高い方を考慮する(a)申請日直前の3カレンダー年間、あるいは(b)申請の年に完了した選手権で累計したポイントに加えて申請日直前の2カレンダー年間。選手権大会とポイントは付則1に掲載される。

国際モータースポーツ競技規則 付則L項 付則1

シリーズ 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
FIA F2 40 40 40 30 20 10 8 6 4 3
IndyCar 40 30 20 10 8 6 4 3 2 1
FIA F3 30 25 20 15 12 9 7 5 3 2
Formula E 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
WEC (LMP1) 30 24 20 16 12 10 8 6 4 2
Formula Regional European 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
Super Formula 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
WEC (LMP2) 20 16 12 10 8 6 4 2 0 0
F3 Regional Asian 18 14 12 10 6 4 3 2 1 0
F3 Regional Americas 18 14 12 10 6 4 3 2 1 0
F3 Regional Japanese 18 14 12 10 6 4 3 2 1 0
Indy Light 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
Super Formula Lights 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
Euroformula Open 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
Formula 4 12 10 7 5 3 2 1 0 0 0

※一部抜粋

 

角田裕毅選手のスーパーライセンスポイント取得状況

角田裕毅選手のスーパーライセンスポイントの取得状況を確認してみたいと思います。スーパーライセンスポイント獲得の対象となっているレースシリーズに参戦した2018年から振り返ります。

 

2018年

角田裕毅選手は日本で開催されたFIA F4 JAPANESE CHAMPIONSHIPに参戦し、シリーズ優勝を果たし、12ポイントを獲得しました。

 

FIA F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP

 優勝 12ポイント

 累積 12ポイント

 

2019年

角田裕毅選手はFIA Formula 3 Championshipに参戦し、シリーズ9位の成績を残し、3ポイントを獲得しました。また、Euroformula Open Championshipにも参戦し、シリーズ4位の成績を残し、7ポイントを獲得しました。

レギュレーションにより、1シーズンで複数のシリーズに参戦した場合は、多くのスーパーライセンスポイントを獲得した方のシリーズのポイントが有効となるため、角田裕毅選手が2019年に獲得したポイントは7ポイントとなります。

 

FIA Formula 3 Championship

 9位 3ポイント

Euroformula Open Championship

 4位 7ポイント

 累積 19ポイント

 

2020年

2020年にはFIA Formula 2 Championshipに参戦し、第10戦終了時点でシリーズ3位となっています。バーレーンでの2戦が残っており、3位争いが接戦となっていますが、シリーズ6位以上の成績を残すことはほぼ確実であると考えられます。

FIA F2でシリーズ4位以上の成績を残せば、累積のスーパーライセンスポイントが40ポイントを超えるため、無条件でスーパーライセンスを取得できるようになります。

 

FIA Formula 2 Championship

 3位以上 → 40ポイント (累積 59ポイント)
 4位 → 30ポイント (累積 49ポイント)
 5位 → 20ポイント (累積 39ポイント)
 6位 → 10ポイント (累積 29ポイント)

 

 

F1のフリー走行出場によるスーパーライセンスポイントの獲得

角田裕毅選手が現在参戦しているFIA F2 Championshipでシリーズ5位になってしまった場合、累積のスーパーライセンスポイントは39ポイントとなり、スーパーライセンスの取得に必要な40ポイントに対して1ポイント足りなくなってしまいます。

不足しているスーパーライセンスポイントを1ポイント獲得するための方法のひとつとして、F1のフリー走行に出場するという方法があります。

F1のフリー走行に出場して100km以上の距離を走行すると、ペナルティポイントが科されていないことを条件として、スーパーライセンスポイントを1ポイント獲得することができます。

 

国際モータースポーツ競技規則 付則L項 付則1

フリープラクティス・オンリー・スーパーライセンス所有者はフリープラクティスセッションの間に少なくとも100kmの完走を成功した後、FIAフォーミュラ1世界選手権の大会1つにつき1ポイントの追加点が認められるが、ペナルティポイントが一切課されていないことを条件とする。そのような追加点最大10ポイントが1ドライバーにつき3年間に渡りフリープラクティスセッションについて与えられる。

 

F1のフリー走行に出場するためのライセンス

スーパーライセンスを所持していなくても、F1のフリー走行への参加が認められる『フライデースーパーライセンス』というものがあります。フライデースーパーライセンスの取得条件は簡単に説明すると以下の通りです。

  • FIA国際グレードAライセンスの所持者であること
  • 参加するF1開催時に18歳以上であること
  • FIA F2で6戦以上参戦していること、もしくはスーパーライセンスポイントを過去3年間で25ポイント以上獲得していること
  • F1マシンを使用して2日間で300km以上の走行を行っていること

 

11月4日に実施したプライベートテストで角田裕毅選手は300km以上の距離をF1マシンで走行したため、フライデースーパーライセンス取得の条件をすべて満足することができました。

 

国内競技規則 細則

5.2) フリープラクティス専用のスーパーライセンスの取得要件
5.2.1 ドライバーは現在有効なFIA国際グレードAライセンスを保有していなければならない。

5.2.2 フリープラクティス専用のスーパーライセンスの初回申請の際、ドライバーは有効な運転免許証の所持者でなければならない。

5.2.3 ドライバーは、最初に参加する週末のF1レースの開催時点で少なくとも18才でなければならない。

5.2.4
a) フリープラクティス専用のスーパーライセンスの初回申請時ドライバーはFIAフォーミュラ2選手権の6つの競技会を完了しているか、前の3年以内で累積25ポイントを獲得していなければならない。さらにドライバーは国際モータースポーツ競技規則およびF1競技規則の最重要項目に関する質問セッションを成功裡に終了させなければならない。

5.2.5 ドライバーは、シングルシーターのフォーミュラカーで突出した才能があることを示し、FIAにより全員一致で認められた者。
当該F1チームは、申請に先立つ180日以内に申請者が相当とするフォーミュラワンの車両(1)で、最低300kmをレーシングスピードで最大2日間の間に走行していることを、テストを行った国のASNが証明していることを示さなければならない。ドライバーがヒストリックカーで最低300㎞を走行したという場合、当該F1チームは、F1スーパーライセンス申請書式にて、当該ドライバーがすべての関連する現行車両の制御とシステムについて正しく習熟するためのブリーフィングを行ったことを証明しなければならない。

 

まとめ

イモラサーキットで行われた角田裕毅選手のアルファタウリでのF1テスト走行はF1のフリー走行に出場するための『フライデースーパーライセンス』を取得するために行われたと言えます。

なぜ、フライデースーパーライセンスを取得するのかと言うと、スーパーライセンスポイントを1ポイント獲得するためだと考えられます。1ポイントを獲得すると、現在参戦しているFIA F2でシリーズ5位となったとしてもスーパーライセンスを取得できるようになるためです。

今シーズンのF1は残り4戦となりましたが、角田裕毅選手はバーレーンGPもしくはアブダビGPの金曜日のフリー走行に出場するのではないかと言われています。

したがって、角田裕毅選手のスーパーライセンスの取得はほぼ間違い無いと言っても良いと思います。ここまでして、角田裕毅選手がスーパーライセンスを取得しようとしている理由は、2021年のF1参戦がほぼ確定しているからだと考えます。

おそらく、ホンダやレッドブルの大きなサポートがあって実現したのだと推測します。

もし、FIA F2でシリーズ6位以下となってしまった場合は、2021年F1参戦の可能性は低くなってしまうかもしれません。ただし、バーレーンでの残りの2戦でこれまでのような結果を残すことができれば2021年のF1参戦は現実となるはずです。期待したいですね。

 

 

SNSでシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です