ビードルシケインでのアルボン選手とクビアト選手の接触
No.23 アレクサンダー・アルボン
No.26 ダニール・クビアト
ニュルブルクリンクで開催されたF1 第11戦 アイフェルグランプリですが、決勝の17周目に最終コーナー手前にあるビードルシケインでレッドブルのアレクサンダー・アルボン選手とアルファタウリのダニール・クビアト選手の接触がありました。
ダニール・クビアト選手の後方にアレクサンダー・アルボン選手が迫っており、2台はビードルシケインに進入しました。このとき、ダニール・クビアト選手はブレーキングでミスをして、ビードルシケインをショートカットするような形になりました。
シケインの立ち上がりで失速したクビアト選手の右側からアルボン選手が追い越しました。その際、アルボン選手はクビアト選手のフロントをかすめるように追い越していったのですが、このときにアルボン選手の左リアタイヤとクビアト選手のフロントウイングが接触し、これにより、クビアト選手のフロントウイングが脱落してしまいました。
Daniil Kvyat was last on the road at the Nurburgring, after running a whole lap with no front wing 😩#EifelGP 🇩🇪 #F1https://t.co/Fnsdm6BX50
— Formula 1 (@F1) October 11, 2020
接触の直前、クビアト選手はシケインをショートカットした後、コースの左端を走行しており、右側から追い越しをかけたアルボン選手をこれ以上避けることは困難だったと考えられます。
接触の後、クビアト選手はフロントウイングの交換のためにピットインしましたが、接触した場所がピットロード入口を過ぎてしまっていたため、フロントウイング無しの状態で1周を走行することになったため、大きく順位を落としてしまいました。
レースコントロールは、この接触を審議し、スチュワードはレッドブルのアレクサンダー・アルボン選手に5秒のタイムペナルティを科しました。
今回のクビアト選手のように、シケインをショートカットして走行することは走路外走行の違反行為と判断されます。ただし、ミスでシケインをショートカットしてしまった場合は、これにより得たアドバンテージを元に戻せばペナルティを科せられることは無い場合が多いです。
状況から判断すると、クビアト選手はアルボン選手をブロックするために、シケインでブレーキングを遅らせた結果、ミスをしてショートカットしてしまったと考えられます。ショートカットしたにも関わらず、クビアト選手がアルボン選手をブロックし続けると、フェアではない行為として、逆にクビアト選手にペナルティが科される可能性があったと考えられます。
したがって、アルボン選手はクビアト選手のフロントをかすめるようなドライビングをせずに、そのまま走行を続けていればクビアト選手を追い越すことができたはずだったため、今回の接触の原因はアルボン選手のミスによるものではないかと考えられます。
個人的な見解のため、いろいろな判断や意見があるかと思います。レース中の接触は2度と同じケースが発生することは無いので、意見が分かれることがあるのは仕方がないと考えています。これもレースの1つだと思います。
レース中の接触ではありますが、ホンダのF1撤退が決定した今となっては、レッドブルとアルファタウリの接触は同士討ちとも言えるのであまり見たくはないですね。
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