2020年
スタート進行
スーパー耐久ではフォーメーションラップ開始時間を起点として以下のスケジュールでスタート進行を行います。グリッドへの試走の時間は各レース毎にそれぞれ定められます。
フォーメーションラップ開始 | 内容 |
5分前 | グリッドへの進入禁止、コース上における全ての作業禁止 |
3分前 | ドライバー、オフィシャル以外はコース上から退去 |
1分前 | エンジン始動 |
30秒前 | この合図のあと緑旗が振られフォーメーションラップ開始 |
フォーメーションラップ
フォーメーションラップが開始されると、グリッド前方のポストでは開始の合図としてグリーンフラッグが振られ、その他の全てのポストでは黄旗が振られます。また、コントロールライン上のシグナルブリッジではレッドシグナルが点灯されます。
フォーメーションラップはペースカーが先導して行われます。出走台数に応じて2台のペースカーによって先導が行われる場合があります。この場合は隊列は第1グループと第2グループに分けられ、各グループの先頭にペースカーが着きます。各グループの内訳はレース毎に決定されます。
コース上のあらかじめ決められた位置でGRIDボードが提示されたら、競技車両は2列の隊列を形成します。これは次にコントロールラインを通過するときレーススタートとなる合図です。
ローリングスタート
スーパー耐久のレーススタートはローリングスタートで行われます。
先導のペースカーがピットインし、競技車両は2列の隊列を形成したまま、メインストレートを立ち上がります。そしてシグナルグリーンと同時にレーススタートとなります。コントロールライン付近のオブザベーションポストでは国旗が振られます。
スーパー耐久ではレーススタートの合図となるグリーンシグナルが点灯するまでは先頭車両の速度は70~90km/hをキープしなければならず、コントロールラインを通過するまで追い越しは禁止されます。
ピレリスーパー耐久シリーズ2020 スポーツ規則
関連記事
第16条 スタート
(1) 各チームのチーム監督(競技責任者)は、決勝日レース前に設定された所定の時間に、各大会事務局宛に、所定の申請書をもってスタートドライバー名の申告を行わなければいけない。
(2) スタート方法はローリングスタート方式が採用される。
オーガナイザーはセーフティカーをローリングスタートのオフィシャルカーとして使用することができる。1レースで決勝が行われる場合、出走車両の ST-X・ST-Z・ST-TCR・ST-1・ST-2・ST-3 を第 1グル ープ、ST-4・ST-5 を第2グループとして、2グループに分かれてのローリングスタートとする。状況により第2グループの先頭に、オーガナイザーのオフィシャルカーが配置される場合がある。
(3) フォーメーションラップ開始前オフィシャルの許可が出てから関係者のグリッドへの入場が許される。
(4) スタート手順の進行は、5分前、3分前、1分前、及び30秒前を示したボードにより表示される。これらのボードは警告音と共に表示される。グリッドでエアージャッキを使用する際には、路面の保護対策(当て板)を行うこと。
1) 5分前ボード:
スタート秒読み開始。グリッドへの進入は締め切られる。コース上における全ての作業は禁止される。ドライバー、一部のチームクルー、及びオフィシャルを除く全ての者はコース上から退去する。
2) 3分前ボード:
ドライバー、オフィシャルを除く全ての者はコース上から退去する。
3) 1分前ボード:
ドライバーは、車両に着座した出走状態でエンジンを始動する。
4) 30秒前ボード:
この合図の後、グリッド前方で緑旗が振られ、同時にオーガナイザーのオフィシャルカーを先頭に全競技車両は隊列を保ち、フォーメーションラップを開始する。各グループの間隔は各大会のドライバーブリーフィングにて周知される。
5) フォーメーションラップ開始:
この周回中にスタートの練習を行う事、著しく隊列を乱す事や追い越しも禁止され、前車との間隔は出来る限り詰めるものとし、これを守れない場合その当該車両にはペナルティが課せられる場合がある。
オーガナイザーから指示があるまで1列縦隊で走行することが許されるが、指示が出され、それまでの隊列を2列縦隊に整えた後は、前車の走行ラインから左右にはみ出してはならない。違反があった場合には、罰則が課せられる。第2グループの後尾には、クロージングカーが付き追走する。フォーメーションラップ2周以上実施する場合がある。
(5) 指定グリッドに付けなかった車両ならびに正規にスタート出来ずピットスタートする車両は、ピットレーン出口で待機する。全車がスタートし最後尾の競技
車両がピットレーン出口を通過した後、ピットレーン出口の信号にグリーンライ
トが点灯することによりスタ―トが許される。
(6) フォーメーションラップ開始時にスタートできなくなった場合、ドライバーはドライバー側の窓を開け(ネットがある場合は、ネットを外し)、手を出してオフィシャルに合図をする。その列を監視しているオフィシャルは、黄旗を振動表示する。この場合、他の全車両がグリッドを離れた後、オフィシャルのみが当該車両をコース上で押し、エンジンを始動することができる。この後、この車両はフォーメーションラップに加われるものとするが、他の走行中の競技車両を追い越してはならない。
(7) フォーメーションラップに出遅れた車両、及びフォーメーションラップ途中でスタート順序の位置を保てなかった車両は、他車を抜かずに各グループの最後尾を走行するものとする。第 1グループの車両がフォーメーションラップに出遅れた場合、当該車両は第 1グループの最後尾に合流することが出来る。
(8) フォーメーションラップが開始された時点で、スタートラインの信号灯にレッドランプ(赤灯)が点灯され、全オブザベーションポストにおいて黄旗は提示される。この周回中にスタート練習を行うこと、著しく隊列を乱すことや追い越しは禁止され、前車との間隔をできるだけ詰めて走行しなければならない。
(9) フォーメーションラップを先導するオフィシャルカーの速度は最高約80km/hに保たれる。
(10) フォーメーションラップを先導するオフィシャルカーは、フォーメーションラップ終了と共にコースから退場する。その後、競技車両は、各グループの先頭車両の先導で、最低速度70km/h、最高速度約90km/hにてそのまま走行を続ける。
また、各車が発進した自車のグリッド枠から横にはみ出さないように2列縦隊を形成すること。これらに違反があった場合、罰則が課せられる。
(11) スタート信号は、競技長が管理するスタート信号灯(グリーンランプ)により合図される。スタートラインの信号灯のレッドランプがグリーンランプに変わるとレースのスタートとなるが、各車はスタートラインを通過するまでは他車を追い越してはならない。
(12) フォーメーションラップ中に何らかの問題が生じた場合、スタート信号灯にはレッドランプが継続して点灯され、全オブザベーションポストにおいては黄旗が提示されることにより、全車はもう1周フォーメーションラップの継続を行う(全車両の速度は維持される事)。
その後、オフィシャルカーが隊列の先頭に合流し、さらにもう1周フォーメーションラップを行う。このようにエクストラ(追加)フォーメーションを行った場合、その周回は決勝周回数(時間)に含まれる。
(13) 例外的な状況下でのみ、国際モータースポーツ競技規則、付則H項に従い「セーフティカー」によるスタートが許される。