2021年
スーパー耐久シリーズは1990年に発足した『N1耐久シリーズ』が前身にあたり、元々はJAFの定めるN1規定に準拠した車両によって争われるツーリングカーの耐久レースシリーズでした。N1規定とは市販車をベースとし改造範囲が限定された限りなく市販車に近いレーシングカーの車両規則です。
N1耐久シリーズは1995年にJAFのN1規定の一部を変更したため、シリーズの名称を『スーパーN1耐久』に変更しました。1998年にはN1規定から独自の車両規則へと移行したため、シリーズの名称を『スーパー耐久』に変更しました。
スーパー耐久となっても車両は限りなく市販車に近く、エアロパーツも市販品である必要があるため、クルマ好きいとっては、もっとも身近なレースシリーズと言えます。
スーパー耐久では1人のドライバーがレース距離を走りきるのではありません。チームごとに複数のドライバーが登録されており、レースの途中でピットストップしてドライバー交代を行います。公式予選ではドライバー2人が記録したラップタイムの合計タイムで順位を決定します。このようにスーパー耐久は複数名のドライバーが協力してチームの順位を争うレースフォーマットになっています。
クラス分け
スーパー耐久では車両のエンジン形式の違いや車両規格の違いなどによって、『ST-X』、『ST-Z』、『ST-TCR』、『ST-Q』、『ST-1』、『ST-2』、『ST-3』、『ST-4』、『ST-5』の9種類にクラス分けされています。スーパー耐久のレースは速度差の異なる複数のクラスの車両が混走して争われます。
近年ではFIA GT3公認車両を対象にしたST-Xクラスが最高峰クラスとして台数を増やしつつあり、2017年シーズンより、FIA GT4公認車両を対象としたST-Zクラス、TCR規格車両を対象としたST-TCRクラスが新設され、世界の様々な規格車両での参戦を認めるようになっています。
スーパー耐久はその名の通り、耐久レースで争われます。2018年シーズンから富士スピードウェイでのレースは24時間耐久レースで行われるようになりました。
2019年シーズンにおいては8月に鈴鹿サーキットで開催される『SUZUKA 10 HOURS』へ参戦するST-Xクラス車両に対して特別戦として扱われるようになりました。
2021年シーズンから新たに『ST-Q』クラスが新たに新設されます。
タイヤはハンコックのワンメイク
2018年から2020年まで、イタリアのタイヤメーカーのピレリがスーパー耐久シリーズへタイヤ供給を行い『ピレリ スーパー耐久シリーズ』として開催されました。
2021年シーズンから韓国のタイヤメーカーのハンコックがスーパー耐久シリーズへタイヤ供給を行うことが決定し、『スーパー耐久シリーズ Powered by Hankook』として開催されます。
S耐TV
スーパー耐久のレース中継映像は『S耐TV』としてYouTubeでLIVE配信されています。公式予選と決勝がノーカットで無料配信されています。
スーパー耐久 ロゴマーク
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