2024年 F1 第5戦 中国GP 開催概要

 

Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権【2021年】

2021年

 

2022年シーズンの内容については
こちらを参照ください。

 

『全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権』とは?

四輪モータースポーツの最高峰として『FIA Formula 1 World Championship (F1)』が存在し、その下位カテゴリーとして以前はGP2とGP3が存在していました。FIAはF1を頂点とするピラミッドの再編を行い、GP2は『FIA Formula 2 Championship (FIA F2)』へ、GP3は『FIA Formula 3 Championship (FIA F3)』へと変更されました。

これまでF3として開催されてきたレースカテゴリーは2019年シーズンをもって廃止となり、1979年から国内で開催されてきた『全日本F3選手権』も同様に2019年をもって終了となりました。

世界ではこれまでのF3に代わり2020年から『フォーミュラ・リージョナル (FORMULA REGIONAL)』シリーズが新たにスタートすることになり、国内においても『FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP (フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ)』が始まりました。

 

 

全日本F3選手権を運営していた日本フォーミュラスリー協会はフォーミュラ・リージョナルシリーズとは異なり、全日本F3選手権のマシンやレギュレーションを踏襲しつつ、ドライバーの育成も可能な新たなフォーミュラカーによるシリーズの発足を計画しました。

スーパーフォーミュラを運営するJRP(日本レースプロモーション)の協力もあり、これまでの全日本F3選手権の後継となる『全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権』が2020年から新たにスタートしました。

また、これまで日本フォーミュラスリー協会が行ってきた事業は新たに発足した『SFLアソシエーション』に引き継がれています。

 

出典:superformula-lights.com

フォーミュラリージョナルシリーズはエンジンがワンメイクであることがFIA公認の条件となっていますが、スーパーフォーミュラ・ライツのエンジンは全日本F3選手権と同様にマルチメイクを踏襲します。

スーパーフォーミュラ・ライツで使用されるマシンはイタリアのレーシングコンストラクターであるダラーラが開発した『ダラーラ320』のワンメイクです。これまでの全日本F3選手権で使用されてきたダラーラF312〜F317をダラーラ320相当にアップデートすることでスーパーフォーミュラ・ライツに参戦することができるようになっています。

スーパーフォーミュラ・ライツのタイヤは全日本F3選手権から引き続き『ヨコハマタイヤ』のワンメイクです。横浜ゴムは2022年までスーパーフォーミュラ・ライツへタイヤを供給することを明らかにしています。

 

 

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
ロゴマーク

 


©SFLアソシエーション

 

マシンは『ダラーラ 320』のワンメイク

スーパーフォーミュラ・ライツの競技車両はこれまで全日本F3選手権で使用されてきたダラーラF312〜F317の後継となるダラーラ製の『ダラーラ 320』が採用されます。

ダラーラF312〜F317のモノコックやサスペンションなどのパーツを交換することでダラーラ320相当にアップデートすることが可能となっています。

ダラーラ320は2018年のF1安全基準をクリアしており、ドライバーの頭部保護システムであるヘイロー(HALO)が追加されています。重量物であるHALOが追加されたものの軽量化やダウンフォースの増加によって、これまでのダラーラF312〜F317以上のパフォーマンスが期待されています。

 

 

ダラーラ 320

安全規則 FIA F1 2018 Technical Regulations
安全装備 チタン製HALO、サイドストラクチャー、リア ストラクチャー、シートピロー等
燃料タンク FIA FT5
ホイールベース 2,866 mm
フロントトレッド 1,618 mm
リアトレッド 1,540 mm
重量 585 kg (ドライバー、バラスト含む)
ギヤボックス Hewland F3B-200 6-speed sequential + reverse
エンジン FIA F3 2018 Technical Regulations 準拠 (現行 F3エンジン)
電子制御 Bosch MS5.8 – Bosch C60 – Megaline semi-automatic system
メカニカル 現行のサスペンション、ダンパー、ブレーキパーツ、ホイール等を踏襲

 

 

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
2021年 エントリーリスト

No. Mクラス ドライバー チーム マシン
  野中 誠太 TOM’S Kuo カローラ中京 TOM’S 320
2   佐藤 蓮 TODA RACING TODA FIGHTEX
3   ルッカ アレン ALBIREX RACING TEAM Albirex-RT
4 M 今田 信宏 B-MAX ENGINEERING JMS RACING with B-MAX
5   神 晴也 ALBIREX RACING TEAM Albirex-RT
10   三宅 淳詞 ルーニースポーツ MAX RACING 320
11 M 植田 正幸 ルーニースポーツ MAX RACING RN320
30   DRAGON B-MAX ENGINEERING TEAM DRAGON B-MAX 320
35   河野 駿佑 RS FINE RSFINE K&N 320
36   ジュリアーノ アレジ TOM’S TOM’S 320
37   平良 響 TOM’S Kuo カローラ中京 TOM’S 320
50   名取 鉄平 B-MAX RACING TEAM Byoubugaura B-MAX Racing
51   小山 美姫 B-MAX ENGINEERING B-MAX ENGINEERING 320

※第1大会 富士スピードウェイ エントリーリスト

 

 

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
2021年 開催スケジュール

2021年のスーパーフォーミュラ・ライツは全6大会が開催され、全戦がスーパーフォーミュラとの併催となる予定です。

ラウンド 開催日 開催サーキット
第1大会 4/2~4/4 富士スピードウェイ
第2大会 4/23~4/25 鈴鹿サーキット
第3大会 5/14~5/16 オートポリス
第4大会 6/18~6/20 スポーツランドSUGO
第5大会 8/27~8/29 ツインリンクもてぎ
第6大会 10/15~10/17 ツインリンクもてぎ

 

【参考】
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
2020年 開催スケジュール

ラウンド 日程 開催地
第1戦
第2戦
第3戦
8/29~8/30 ツインリンクもてぎ
第4戦
第5戦
9/26~9/27 岡山国際サーキット
第6戦
第7戦
第8戦
10/17~10/18 スポーツランドSUGO
第9戦
第10戦
第11戦
11/14~11/15 オートポリス
第12戦
第13戦
第14戦
12/5~12/6 鈴鹿サーキット
第15戦
第16戦
第17戦
12/19~12/20 富士スピードウェイ

 

 

ライセンス

スーパーフォーミュラ・ライツに参戦できるドライバーの資格は『国内競技運転者許可証A (国内A級ライセンス)』以上の保持者である必要があります。

国際格式で開催される場合は国際競技運転者許可証B(国際B級ライセンス)以上の保持者である必要があります。

 

スーパーライセンスポイント

スーパーフォーミュラ・ライツのシリーズ8位までのドライバーには、F1ドライバーになるために必要なスーパーライセンスポイントが与えられます。

過去3年においてスーパーライセンスポイントを40ポイント以上を獲得することでスーパーライセンスを取得できる資格が与えられます。

1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
15 12 10 7 5 3 2 1 0 0

 

 

公式予選

スーパーフォーミュラ・ライツでは1大会で開催されるレース数によって決勝のグリット順を決める公式予選の手順が変わります。

 

1大会1レースの場合

1大会1レースの場合は最小30分の公式練習とその後2時間30分以上のインターバルをおいて行われる20〜30分の公式予選が開催されます。公式予選でのタイム順に決勝のグリッドが決定します。

全てのドライバーは公式予選に出走(コースイン)することが義務付けられています。

 

1大会2レースの場合

1大会2レースの場合は以下のいずれかの方法で公式予選が行われます。どちらの方法で実施するのかは特別規則書で規定されます。

 

10分の公式予選を2回行う。

1回目の公式予選の結果が第1レースのグリッド順、2回目の公式予選の結果が第2レースのグリッド順になります。

 

30分の公式予選を1回行う。

公式予選で計測されたベストタイム順が第1レースのグリッド順、セカンドベストタイム順が第2レースのグリッド順になります。

 

1大会3レースの場合

1大会3レースの場合における公式予選の実施方法およびグリッド順の決定方法については大会特別規則書て規定されます。

 

 

レースフォーマット

1大会における開催レース数によってレース距離が変わります。

 

1大会1レースの場合

最短90km、最長100kmのレースが開催されます。

 

1大会2レースの場合

以下の距離で2レースが開催されます。

  • 65kmのレース
  • 90km~100kmのレース

 

1大会3レースの場合

以下の距離で3レースが2日間に分けて開催されます。

  • 65kmのレース
  • 90km~100kmのレース
  • 65kmのレース、もしくは90km~100kmのレース

 

※国際格式として開催される場合は、いずれのレース形態であってもレース距離は最短65kmとなります。

 

 

タイヤ

スーパーフォーミュラ・ライツのタイヤはヨコハマタイヤのワンメイクです。

 

 

プラクティスセッションから決勝を通して使用できるドライタイヤのセット数は1大会1レース制もしくは2レース制の場合、最大2セット(前輪4本、後輪4本)、1大会3レース制の場合、最大3セット(前輪6本、後輪6本)と定められています。

ウェットタイヤの使用できる本数はドライタイヤと同じセット数です。

タイヤの加工や裏組、タイヤウォーマーの使用は禁止されています。

 

 

ポイントシステム

決勝の順位に応じて、上位6位のドライバーに以下のポイントが与えられます。シーズンを通して最も多いポイントを獲得したドライバーがチャンピオンとなります。

1位 2位 3位 4位 5位 6位
10 7 5 3 2 1

 

赤旗でレースが中断したままレースが終了した場合

先頭車両が2周回を完了する前にレースが赤旗により中止された場合

レースは成立せず、ポイントは与えられません。

 

先頭車両が2周回を完了し、レース距離の75%未満でレースが中止された場合

レースは成立しますが、与えられるポイントは半分となります。

 

先頭車両がレース距離の75%以上を完了した後にレースが中止された場合

レースは成立し、全てのポイントが与えられます。

 

マスタークラス

スーパーフォーミュラ・ライツでは全日本F3選手権で導入されていた『マスタークラス』が継続して設定されています。

マスタークラスでは40歳以上のジェントルマンドライバーと女性ドライバーを対象としており、全ドライバーを対象とし、総合順位を争う『オーバーオール』とは別にマスタークラスに参戦するドライバーのみを対象とし順位付けが行われます。

 

 

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
2021年 レース結果

 

 

アーカイブ